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近年希にみる異例の出来事? プロ野球12球団ともに固定化された、今シーズン4番を打つ男たち


 プロ野球が開幕してはや3週間あまり。各球団ともに、今季の戦い方がなんとなく見えてきたところではないだろうか。

 そんななか、打線の大黒柱である4番打者が、各チームとも完全に固定されている(4月7日終了時点)。

 2015年は広島が8試合でグスマン(広島)が離脱し、ロサリオが4番に。2014年はロッテが2試合で井上晴哉からブラゼルに、オリックスが同じく2試合でベタンコートからペーニャへ。2013年には、ソフトバンクが4試合でペーニャからラヘアへ。このように、全チームの4番が10試合以上固定されるというのは、近年稀にみる状況だ。

12球団の4番打者の年齢(2016年の満年齢)


阪神・福留孝介(39歳)
広島・ルナ(36歳)
巨人・ギャレット(35歳)
ソフトバンク・内川聖一(34歳)
ヤクルト・畠山和洋(34歳)
西武・中村剛也(33歳)
ロッテ・デスパイネ(30歳)
楽天・ウィーラー(29歳)
オリックス・モレル(29歳)
中日・ビシエド(27歳)
日本ハム・中田翔(27歳)
DeNA・筒香嘉智(25歳)


最年長で4番を張る男・福留孝介


 12球団12人の4番打者の中で、最年長が阪神の福留孝介だ。

 福留は最年少の筒香とは14歳差、侍ジャパンでも4番を張る中田や、開幕3連戦3連発で鮮烈な日本デビューを果たしたビシエドとは、ちょうどひと回り(12歳)離れている。

 今季の福留は、開幕から打線をけん引し、12試合を終えたところで打率.310、9打点と奮闘。出塁しなかったのは1試合だけと、巨人と首位争いを繰り広げるチームの原動力となっている。

3番・4番にも波及効果が


 そして、その効果が前後を固める外国人選手にも波及。3番のヘイグは、オープン戦で打率が1割台に低迷し心配されたが、シーズンが始まると一変、3割台の打率をキープし期待に応えている。5番のゴメスも、アベレージこそ上がってこないが、15打点はダントツのリーグトップで、4本塁打もトップタイ。

 4番の圧力が、前後の打者へのマークを甘くさせているのだ。

 金本知憲監督も「いい仕事をしてくれている」と福留の働きを絶賛。4月26日には39歳となるベテランがまだまだ存在感を発揮し続けるなら、当面、阪神がリーグ下位に落ちてくることはなさそうだ。

文=藤山剣(ふじやま・けん)

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