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【今夏注目の6選手・彼らを見ないで誰を見る!】2013夏の高校野球ドラフト候補名鑑

【今夏注目の6選手・彼らを見ないで誰を見る!】2013夏の高校野球ドラフト候補名鑑
灼熱のスタンドをさらに熱くさせる逸材をピックアップ!

上林 誠知 Seiji Uebayashi
仙台育英(宮城・3年)
中堅手/184cm80kg/右投左打
・プロ注目度…B+
・体のキレ……A
・伸びしろ……B+
・頭脳…………B
・将来性………B+


☆飛距離も伸ばしてきた巧打者
今春センバツでワンバウンドのボールを二塁打にしてみせた快打が記憶に新しい。昨秋の東北大会では2試合連続本塁打、明治神宮大会では満塁弾と常に何かをやってくれる選手だ。4月末に左足を負傷したが、その間にじっくり体を作り、体重が5キロアップ。練習では130メートル先のバックスクリーンを越える打球を放ち、佐々木順一朗監督が「歴代でもそういない」と目を丸くするほど。復帰した県大会初戦はあわや場外弾かと思わせる特大ファウル。「怪我の功名」で、広角に打ち分ける好打者から飛距離も兼ね備えた力強い打者に成長しつつある。

<プロでこんな選手に!>
稲葉篤紀(日本ハム)
<最大の武器>
強打と足の速さ
<克服したい課題>
マークされた中での打撃
<上林伝説>
なんといってもセンバツ・創成館戦での「ワンバンド打ち」だろう。2回2死満塁で飛び出したわけだが、上林は一塁で止まらず、二塁を陥れた。見事な状況判断に拍手。


園部 聡 Satoshi Sonobe
聖光学院(福島・3年)
一塁手/184cm88kg/右投右打
・プロ注目度…B+
・体のキレ……B
・伸びしろ……B+
・頭脳…………A
・将来性………B+

☆アーチ量産する聖光最強打者
斎藤智也監督をして「聖光史上ワンランク上の打者」と言わしめる長距離砲。巧打者に必要不可欠である、グリップがトップの位置に到達した時点で踏み込む左足が地面に着地する「割れ」を自分のものにしたことによって、変化球にタイミングが外されても右中間に力強い打球を放つことが可能に。高校生離れした157キロのスイングスピードも魅力で、ファーストストライクの安打率が高い点も見逃せない。センバツを終えてから春季大会開幕までの約1カ月で10本塁打と、ハイペースでアーチを量産。夏の結果次第ではドラフト1位指名もある。

<プロでこんな選手に!>
和田一浩(中日)
<最大の武器>
好球必打の確実性
<克服したい課題>
外角の変化球の対応
<園部伝説>
聖光学院に入学直後はBチームだったが、当時3年生でプロ注目の右腕・歳内宏明(阪神)の決め球スプリットを幾度もとらえるなど、非凡な才能を発揮していた。

渡邉 諒 Ryo Watanabe
東海大甲府(山梨・3年)
遊撃手/180cm78kg/右投右打
・プロ注目度…B+
・体のキレ……B+
・伸びしろ……B+
・頭脳…………B
・将来性………B+

☆攻撃的なナンバーワン遊撃手
高校ナンバーワン遊撃手。1年春の関東大会でいきなり本塁打の鮮烈デビューを飾り、2年夏の甲子園でも一発を放つなど、公式戦で華やかな活躍を見せている。2学年上の高橋周平(中日)とはタイプが少し異なり、走守のスピード感やアグレッシブな打撃スタイルで、上の世界でも「攻撃的1番打者」のイメージが浮かぶ。軸足にしっかり体重を乗せてボールを待ち、呼び込んでとらえて高校通算40本塁打超。見るたびにうまくなる遊撃守備は、足運びと送球までのスムーズな流れに目を奪われる。すでにプロの2軍にいておかしくないレベルの逸材だ。

<プロでこんな選手に!>
安達了一(オリックス)
<最大の武器>
勢いもたらす攻撃性
<克服したい課題>
変化球への対応
<渡邉伝説>
1年春からド派手なデビューを果たし、その夏は3番・高橋、4番・渡邉という打順。甲子園出場はならなかったが、プロでは1番・渡邉、3番・高橋の並びも見たい。

大竹 耕太郎 Kotaro Otake
済々黌(熊本・3年)
投手/182cm72kg/左投左打
・プロ注目度…B+
・体のキレ……B+
・伸びしろ……B
・頭脳…………A
・将来性………B+

☆気づいたら完封している凄み
夏の主役になりうる高校球界屈指の好左腕。クールな表情とは別に、子どもが「次はどんなイタズラをしようか」と画策するかのような遊び心も感じられる投球術。自身のスキを見せない徹底した戦略と対応能力を併せ持ち、相手に糸口をつかめさせないまま、涼しい顔で淡々と投げていく。出所のわかりづらい腕の振りで、打者の手元を襲撃する球の威力も増してきた。一見、松井裕樹(桐光学園)のような凄みを感じなくても、終わってみたら完封している。そんな投球こそが、大竹の凄みである。今夏はどんな進化を見せてくれるか、目が離せない。

<プロでこんな選手に!>
和田毅(オリオールズ)
<最大の武器>
打者を幻惑させる術
<克服したい課題>
夏の連投でのスタミナ
<大竹伝説>
昨春、中学時代のチームメートであるルーテル学院の平島啓太と壮絶な投げ合いを演じ、勝った大竹が大粒の涙を流していた。一見、クールなイメージが強いが、実は熱い男だ。
二木 康太 Kota Futaki
鹿児島情報(鹿児島・3年)
投手/187cm73kg/右投右打
・プロ注目度…B
・体のキレ……B+
・伸びしろ……B+
・頭脳…………B+
・将来性………B+

☆薩摩のミスター・ピンポイント
抜群の制球力を誇る薩摩の長身右腕。しなりの効いたスムーズな上下連動のフォームから、ストレートがシュルシュルと音を立てて捕手の構えたミットに吸い込まれていく。今春は県大会、九州大会を通じて全8試合に完投し、1試合平均の四死球が2個以下。ただし、「四球を出さない=制球力がいい」というレベルではなく、自分で意図したコースに投げ、イメージ通り打ち取る。そんな高度な投球ができてしまう投手だ。時折、長打を食らう球質の軽さが気になるが、経験を養分に変えられる投手なだけに、今夏はさらなる脱皮に期待したい。

<プロでこんな選手に!>
岩隈久志(マリナーズ)
<最大の武器>
ピンポイントの制球力
<克服したい課題>
長打を食らう球の軽さ
<二木伝説>
今春の県大会。均衡したゲーム終盤、連打と死球で満塁。ここで俊足巧打の1番を迎えるも「ゴロを打たせるように」とさらっと抑えた。ピンチを感じさせない度胸も凄い。

平良 拳太郎 Kentaro Taira
北山(沖縄・3年)
投手/180cm70kg/右投右打
・プロ注目度…B
・体のキレ……B
・伸びしろ……B
・頭脳…………B
・将来性………B+

☆沖縄のシンデレラ・トルネード
突如として現れた沖縄のトルネード右腕。打者に背番号を見せつけるように上体をひねり、しなやかな横手から投じられるストレート、スライダー、シュート、フォークといったスピード系ボールの数々。ギリギリまでリリースを我慢しているので、打者はタイミングが測りづらく、スライダーも手元で鋭く変化する。投げる試合は2ケタ奪三振が当たり前で、九州大会の創成館戦では毎回の16奪三振を記録した。左打者に対しても、ほぼこれらスピード系で空振りを奪う。初回の投球練習で自身の調子を推し量り、たちまち修正してしまう対応力も武器だ。

<プロでこんな選手に!>
十亀剣(西武)
<最大の武器>
右サイドからの力攻め
<克服したい課題>
故障のリスク
<平良伝説>
春の県大会をほぼ1人で投げ抜いたため、大会後はまったくのノースロー。九州大会前日にようやく3週間ぶりにブルペンで軽めの投球練習をして、直後に奪三振ショーを演じた。

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