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本塁打王経験者・中村剛也、レアード、村田修一が同じ日にようやく第1号! 筒香嘉智も間近?

代打ホームランを放った村田修一

 昨季の本塁打王は、セ・リーグが筒香嘉智(DeNA)で44本、パ・リーグがレアード(日本ハム)の39本。仮に40本塁打がタイトル獲得のひとつのラインとするならば、今季のペナントレースは全143試合なので、約3.6試合に1本が必要となる。

 各チームが10試合前後を消化した4月12日、過去に本塁打王に輝いたことのある3人のスラッガーが、遅ればせながら今季第1号を放った。

キング6回の強打者がようやく1発


 2008年(46本)、2009年(48本)、2011年(48本)、2012年(27本)、2014年(34本)、2015年(37本)と、現役最多の本塁打王6回を誇る中村剛也(西武)。

 今季は、開幕から4番・三塁でスタメン出場し、全試合で安打を放つなど打撃の調子は決して悪くなかったのだが、なぜか8試合目まで本塁打ゼロ。12日に行われた9試合目の楽天戦でようやく一発が出た。

 6回表の1死走者なしで打席に立った中村は、青山浩二の4球目に投じた落ちの悪かったフォークをしっかりとらえ、左中間スタンドへ。中村らしい滞空時間の長いアーチが今季1号となった。

 勢いに乗って、9回表にも1死一、二塁から、今野龍太の初球をライナーでレフトスタンドへおかわり弾。この日をきっかけに量産態勢に入るに違いない。

北の寿司屋がようやくオープン


 故障者続出で厳しいチーム状態の日本ハム。本来は6、7番打者として相手に恐怖感を与えていたレアードが、11日のソフトバンク戦では来日3年目にして初となる4番に座った。緊急事態で、昨年の本塁打王に託さざるをえなかった。

 しかし、実はレアードも試合にはしっかり出ていたものの、11日を終えた時点で打率.094。極度の不振にあえいでいる。

 12日は、5回裏、1点ビハインドの展開から近藤健介のタイムリーで同点。なおも2死一塁から、レアードが武田翔太(ソフトバンク)の4球目を左中間スタンドへ放り込む逆転2ランを放った。

 寿司を握るジェスチャーをしながらダイヤモンドを回ったレアードは、ヒーローインタビューで「今日から開店です!」と、自身とチームの巻き返しをファンに誓った。


現状打破の一発となるか


 横浜時代の2007年(36本)、2008年(46本)に2年連続で本塁打王を獲得している村田修一(巨人)。12日の広島戦では5回裏の1死二、三塁のチャンスに代打で登場。広島のドラ3ルーキー・床田寛樹から、レフトポール際にライナーで飛び込む今季の第1号を放った。

 新加入のマギーにポジションを奪われた村田が見せた「意地の一発」と報じられることも多かったこのホームラン。

 昨シーズンは、首位打者を獲得した坂本勇人に次ぐチーム2位の打率.302を記録し、全試合に出場。それにもかかわらず、開幕から代打稼業を命じられている村田の心中はいかばかりか。13年ぶりの代打ホームランが現状を変える契機となるかもしれない。


トリプルスリー男も同日に今季1号


 本塁打王の経験はないが、柳田悠岐(ソフトバンク)も同じ12日の日本ハム戦で、今季1号を放っている。

 ようやく寒さも和らぎ始めたこの時期。主役となるべき強打者たちが動き出した。WBC疲れか、打撃に冴えが見られない昨季の本塁打王・筒香の第1号も間近だろう。


文=藤山剣(ふじやま・けん)

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