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喰うか、喰われるか!? キャンプ・「くいしん坊!万才」

 キャンプにおいては肉体作りの一環であり、また貴重なリラックスタイムでもある「食」との付き合い。ヤンキースに移籍した田中将大や前田健太(広島)の体調管理の秘訣が夫人の手料理にあった、というニュースも流れ、改めて「球界の食事情」に注目が集まっている。そこで、今キャンプでの「食」にまつわるエピソードから、特に印象的なトピックスをランキングしていきたい。


あのドラ1投手への異例の差し入れ

 キャンプ地自治体から名産物の差し入れ……これは毎年の恒例行事だ。だが、これらは基本的には「球団」へ贈られるもの。今年も、ヤクルトへ浦添市からアグー豚が32キロ、日本ハムへは名護市など地元13団体から地元産豚肉や果物が贈呈された。

 ところが、新人にもかかわらず、個人で自治体から差し入れを受けた凄い男がいた。それが広島のゴールデンルーキー・大瀬良大地。9日、広島県の世羅町から特産品の米と梨を原料とした飲料水を贈呈された。同町は、なだらかに広がる大地=「世羅台地」が有名。「おおせらだいち」と「せらだいち」という縁もあり激励された。

 世羅町といえば、「広島カープ芸人」アンガールズ・田中卓志の母校「世羅高校」が有名。世羅高校が全国的に有名な駅伝強豪校であることから、「駅伝のまち」としても知られている。大瀬良も「世羅町パワー」で、息の長い投手になれるだろうか?

ソフトバンク・今宮の秘密兵器

 プロ野球選手といえども野菜嫌いは意外と多い。スーパールーキー・松井裕樹(楽天)も野菜嫌いで有名だ。そして、昨季パ・リーグ記録となるシーズン62犠打を成功させ、ゴールデングラブ賞も受賞した今宮健太(ソフトバンク)も、野菜嫌い野球人の一人だ。

 実は今宮は皮膚が弱く、幼少の頃からアトピー性皮膚炎に悩まされてきたという。それだけに、医師からはビタミン摂取を指導され続けていたのだが、いかんせん野菜嫌いでこれを解消できなかった。

 ところが、千葉市内にある焼肉店で出会ったドレッシングでならば、苦手な野菜が美味しく食べられることを発見。大量に発注し、キャンプにも持参しているという。野菜嫌いを克服して体調管理を徹底できれば、リーグを代表する遊撃手にまた一歩近づくはずだ。

阪神・呉昇桓の華麗なる挑戦

 新外国人選手にとって、日本の食生活に慣れるかどうかは、成功への重要な鍵。かつて近鉄や巨人で活躍したタフィ・ローズはなかなか日本の食生活に馴染めずにいたが、ある日「焼き鳥」ならいくらでも食べられることを発見。その後の成功に結びつけた。

 だとすると、阪神の新ストッパー候補、呉昇桓(オ・スンファン)の活躍はもう間違いない? なぜなら、彼の好物はカレー。しかも、韓国のカレーよりも日本のカレーの方が大好きだといい、ホテルでの食事でも、なんにでもカレーをかける姿が目撃されている。

 二段モーションの疑いがかけられ、その調整に悩んでいるともいわれる呉昇桓。大好物だという、牛丼にカレーをかける「二段丼」を食べてパワーを注入してもらいたい。

番長のコーヒーブレイク

 今年、コーチ兼任となって例年以上にハードなキャンプを送るのが「ハマの番長」こと三浦大輔(DeNA)だ。そんな番長が、疲れを癒すために今年のキャンプから採用したのが、カプセル式のカフェシステム。朝食後、そして夕食後に飲んで、リフレッシュしているという。

 この話題が、「番長からバリスタへ」と報じられ、ファンからは「何もかかってない!」とツッコミを集めていたのだが、もともと三浦は寝る前に微糖の缶コーヒーをたしなみ、ブログではスターバックスのコーヒーを手にした写真を何度も掲載するほどのコーヒー好き。今回、その「コーヒー愛」がようやく万人の知るところになったと見るべきだろう。ただ、今季はコーチ兼任で、これまで以上にストレスを感じることになるポジション。胃の負担にならないかが心配だ。

阪神、バレンタインデーの意外なランキング

 毎年、キャンプ中に必ず訪れる2月14日「バレンタインデー」。荒木大輔(元ヤクルト)や愛甲猛(元ロッテほか)といった「甲子園のアイドル」が人気だった時代、彼らには何百枚というチョコレートが届けられたという逸話が残っている。最近の「チョコ事情」はどうなっているのだろうか?

 実は毎年、阪神は「キャンプ地に届けられたチョコレート数」を発表している。そのランキングによると、

1位 新井良太 24個
2位 新井貴浩 17個
3位 鳥谷 敬 11個

 と、新井兄弟がワン・ツーフィニッシュ! 女性人気がありそうな能見篤史や藤浪晋太郎は揃って5個と意外に少なかった。ちなみに過去のランキングを見てみると、去年も新井兄弟が1位2位(※福留孝介も2位タイ)だったが、2012年は和田豊監督が1位。阪神ファンは渋めが好みなのだろうか?


■ライター・プロフィール
オグマナオト/1977年生まれ、福島県出身。広告会社勤務の後、フリーライターに転身。「エキレビ!」では野球関連本やスポーツ漫画の書評などスポーツネタを中心に執筆中。また「幻冬舎WEBマガジン」で実況アナウンサーへのインタビュー企画を連載するなど、各種媒体にもインタビュー記事を寄稿している。ツイッター/@oguman1977

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