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《2016年プロ野球お立ち台大賞!》「最高でーす!」から「いいともー」まで。お立ち台の決めゼリフ


 野球の試合が終わり、最後を締めくくるのはお立ち台でのヒーローインタビューだ。試合の数だけお立ち台がある。今シーズンも数々のパフォーマンスが披露され、名言、迷言が飛び出した。

 週刊野球太郎では連載特集「2016プロ野球お立ち台大賞!」で、今シーズンのお立ち台で印象に残ったシーンを紹介していく。最終回は「お立ち台での決めゼリフ 」だ。

「サンキューでーす」(陽岱鋼、メンドーサ/日本ハム/7月18日)


 札幌ドームで開催された「ワールドフェスタ2016」当日、お立ち台に登ったのは今オフでの巨人移籍が決まった台湾出身の陽岱鋼とメキシコ出身のメンドーサだった。

インタビュアー「ナイスピッチングでした」
メンドーサ「サンキューでーす」

インタビュアー「本拠地での勝利は久々ですが、本拠地での勝利は格別じゃないでしょうか」
メンドーサ「ハッピーでーす」

インタビュアー「ナイスバッティングでした」
陽「グラシアでーす」

インタビュアー「今の気分いかがでしょうか」
陽「ハッピーでーす」

インタビュアー「前半戦から8試合連続ヒットです。好調の要因をうかがっていいですか? 」
陽「知るか(笑)」

 最初にインタビューを受けたメンドーサが、陽の決めゼリフである「サンキューでーす」を披露。すると陽はメンドーサの母国語のスペイン語で「グラシアでーす」とハッピーぶりを表現。ボキャブラリーの豊富さを見せてくれた。

 巨人に移籍しても陽は「ハッピーでーす」を披露してくれるだろうか。阿部慎之助と共演し、「最高です!」と「ハッピーでーす」のコラボレーションが見たいものだ。


「いいともー」(高橋周平/中日/3月29日)


 今シーズンの開幕直後の中日において、ビシエドとともに爆発していた選手がいた。中日が誇る期待の若手・高橋周平だ。3月29日までの4試合で16打数8安打、打率.500を記録。高橋は3月29日にも決勝タイムリー二塁打を放ち、お立ち台に招かれた。

インタビュアー「気が早いですが打率5割です! 」
高橋「今だけです。今だけです。これを継続できるように頑張ります」

インタビュアー「今日は4年目の若松(駿太)投手を援護してくれました。明日も4年目の濱田(達郎)投手です。明日も援護してくれますか?」
高橋「いいともー」

 長寿番組だった『笑っていいとも』のキャチフレーズ締めた高橋。これ以降のお立ち台では「いいともー」を使うようになった。

 しかしこの「いいともー」、ある日、解説の中日OB・川上憲伸氏に「声に強弱がなく盛り上がらない」と苦言を呈されたことをつけ加えておきたい。

「最高でーす!」(鈴木誠也/広島/6月18日)


 本企画の最後のネタは、「神ってる」の由来となった試合後の鈴木誠也(広島)によるお立ち台パフォーマンスで締めさせていただく。

 交流戦の終盤、6月18日に行われた広島対オリックス。鈴木が2試合連続サヨナラホームランを決めた後のヒーローインタビューだ。鈴木はこの日のお立ち台を、ほぼ「最高でーす」の一言で成立させた。

インタビュアー「ナイスバッティングでした」
鈴木「最高でーす!」

インタビュアー「2日連続でのサヨナラホームランですよ。どうですか」
鈴木「最高でーす!」

インタビュアー「頭のなかでは、どのようなことを考えていたのでしょうか」
鈴木「最高でーす!」

インタビュアー「今も手に残っているであろう感触を教えてください」
鈴木「最高でーす!」

インタビュアー「あらためてサヨナラホームランを振り返っていただけますか」
鈴木「最高でーす!」

インタビュアー「チームの状況はどうですか」
鈴木「最高でーす!」

インタビュアー「最後にもう一度、おうかがいいします。あのホームラン、打席に入るときの気持ち教えていただけますか?」
鈴木「超最高!」

インタビュアー「多くのファンへ向けて、メッセージをいただけますか?」
鈴木「最高でーす! ありがとうございました!」

 2試合連続サヨナラホームランは「神ってた」。そして、このヒーローインタビューも「神ってた」と思うのは筆者だけだろうか。

 先日の侍ジャパンの強化試合でも「最高でーす!」を連発していた鈴木。来年3月の2017WBCでもヒーローになり、お立ち台で「最高でーす!」と叫んでくれることを期待したい。


文=勝田 聡(かつた・さとし)

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