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【12球団・新助っ人チェック】ロッテはバルガス&レアードでアーチ量産、DeNAには“謎の男”が…

文=勝田聡

【12球団・新助っ人チェック】ロッテはバルガス&レアードでアーチ量産、DeNAには“謎の男”が…
 2月1日から始まった春季キャンプも中盤戦を迎えている。新たな戦力として加わった選手たちもチームに馴染んできた頃だろう。今年の新外国人選手にはどのような選手がいるのだろうか。各球団の新外国人選手をまとめてみた。

パ・リーグ:王者の余裕? ソフトバンクは外国人補強なし!


 昨シーズン、優勝を果たした西武は苦しいオフとなった。菊池雄星(マリナーズ)、浅村栄斗(楽天)、炭谷銀仁朗(巨人)と主力選手が3人も退団となったのだ。気になる外国人補強はメジャー通算31試合登板の右腕・ニールただ一人。現時点で起用法は明らかになっていないが、先発での起用が濃厚だ。菊池の穴を少しでも埋めたい。

 日本シリーズ3連覇を目指すソフトバンクはなんと外国人補強は「0」。外国人選手だけでなくFA選手の獲得もない。昨年の日本一メンバーにドラフトで獲得した新人が加わるのみの編成となっている。

 日本ハムはハンコック、バーベイトと2人の右腕を獲得。そして台湾の「大王」こと王柏融が加わった。中田翔らとともに中軸を打つことが求められており、その期待は大きい。台湾で打率4割を記録した打棒に注目が集まる。

 西村徳文新監督で今シーズンに挑むオリックスもオフは流出が続いた。西勇輝がFAで阪神に、金子弌大は自由契約を経て日本ハムへと移籍した。新外国人選手としては3AでMVPに輝いた大砲候補のメネセス、そして先発のエップラーと2人を獲得している。外国人選手はアルバース、ディクソン、マレーロ、ロメロと4人が残留しており、外国人枠を巡る争いが激しくなりそうだ、

 ルーキー・藤原恭大の話題で沸くロッテは、大砲候補のバルガス、守護神候補のレイビン、元DeNAのブランドン、そして、昨シーズンまで日本ハムの主軸を担った、寿司ポーズでお馴染みのレアードと4人の外国人選手を獲得している。なかでも注目はバルガスだろう。メジャー通算35本塁打を放っているスイッチヒッター。体重133キロとパワーは抜群だ。狭くなるZOZOマリンスタジアムでアーチ量産に期待がかかる。

 最下位に沈んだ楽天はFAで浅村栄斗を西武から獲得。それだけでも大きな補強だが、中継ぎのブセニッツ、中軸候補のブラッシュを獲得した。とくにブラッシュは浅村の後ろを打つことが予想されている。ブラッシュが期待通りの活躍をすれば、相手チームは浅村と勝負せざるを得なくなり、得点力アップは間違いない。新外国人ながらチームの命運を左右する存在となりそうだ。

■パ・リーグ新外国人選手
(△は国内移籍)

西武
ニール(投手)

ソフトバンク
獲得なし

日本ハム
ハンコック(投手)
バーベイト(投手)
王柏融(外野手)

オリックス
エップラー(投手)
メネセス(内野手)

ロッテ
ブランドン(投手)
レイビン(投手)
バルガス(内野手)
レアード(内野手)△

楽天
ブセニッツ(投手)
ブラッシュ(外野手)

セ・リーグ:巨人は昨季20発のビヤヌエバを獲得


 セ・リーグ4連覇を目指す広島はレグナルト、ローレンスの2人の投手を補強した。両選手とも先発、中継ぎの両役割をこなすことができる。キャンプ、オープン戦の出来を見た上で起用法が決まることになりそうだ。

 最下位から2位へ躍進したヤクルトはマクガフ、スアレスと2人の投手を獲得。スアレスはソフトバンクのロベルト・スアレスの実兄で、150キロ台のストレートを武器としている。先発での起用が予定されており、まずはローテーション入りが最初の目標となりそうだ。

 大型補強を行った巨人はビヤヌエバとクックの2人を補強。ビヤヌエバは昨シーズン、メジャーで20本塁打を放っており、巨人でも大砲候補として期待されている。クックはメジャーで236試合に登板している中継ぎ候補。出遅れているマシソンの状態によっては、守護神として起用されることもありそうだ。ほかにもラモス、モタと2人の育成外国人選手を補強。昨年もシーズン途中に育成のメルセデスが支配下登録され、戦力となった。同様のケースはあるかもしれない。

 DeNAは育成契約でコルデロを獲得。ここ2年の成績がなく、正体は不明。2016年にはドミニカ共和国のサマーリーグでプレーしていた。投手が本職だが、外野手としての出場歴もある。

 中日は先発候補として左腕のロメロを獲得した。ドミニカ共和国のウインターリーグで好成績を残しており、先発ローテーションの一角を目指すことになる。中日の外国人補強は「当たり」が多く、ロメロにも同様の期待がかかる。

 最下位の阪神は、投手ではガルシア、ジョンソン、野手ではマルテを獲得している。ガルシアは昨シーズン、中日のローテーション投手として13勝と実績があり、計算できる。また、マルテは大砲候補としての期待がかかっている。守備は一塁、三塁がメインとなり、残留したナバーロや大山悠輔と争うことになりそうだ。最下位脱出のためにも外国人選手の奮起が鍵となる。

■セ・リーグ新外国人選手
(※は育成契約、△は国内移籍)

広島
ローレンス(投手)
レグナルト(投手)

ヤクルト
マクガフ(投手)
スアレス(投手)

巨人
ビヤヌエバ(内野手)
クック(投手)
モタ(外野手)※
ラモス(投手)※

DeNA
コルデロ(投手)※

中日
ロメロ(投手)

阪神
ガルシア(投手)△
ジョンソン(投手)
マルテ(内野手)

文=勝田聡(かつた・さとし)

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