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ペナント争いは首位が優位に立つ!両リーグの最多勝争いが大混戦に!

週間セ・リーグ順位予報


 1週間前、首位・巨人とのゲーム差を「1」に詰めた広島、そして「2.5」差で追いかける3位・阪神、という三つ巴の構図だったセ・リーグ。天王山となる首位攻防戦も挟み、ますます混迷するか!? と思いきや、巨人vs広島の直接対決は蓋をあけてみれば巨人が3連勝。巨人に今シーズン初の優勝マジックまで点灯してしまった(その後、マジックは消滅)。

 先週は阪神も中日相手に3連敗。結局、首位・巨人が4勝2敗。2位・広島、3位・阪神がともに2勝4敗と、追いつくどころか巨人の背中はますます遠くなってしまった。現在、首位・巨人と2位・広島のゲーム差は「3」。巨人と3位・阪神との差は「4.5」。優勝マジックは消えたとはいえ、巨人の圧倒的有利、という状況に変わりはない。

 セ・リーグは今日9日(火)からどのチームも9連戦。巨人がラストスパートを見せるのか、広島、阪神が追いすがるのか。注目は、上位3チームの直接対決に尽きるだろう。巨人は阪神→DeNA→広島、広島は中日→阪神→広島、阪神は巨人→広島→ヤクルトと対戦カードが続く。セ・リーグの趨勢を決める9連戦となるのは間違いない。

 一方の下位3チーム。DeNAでは8月の月間MVPを獲得した三浦大輔、中日ではさまざまな史上最年長記録を更新した山本昌、ヤクルトではバレンティンが4年連続30本塁打を記録するなど、個人の活躍が目立つ週となった。セ・リーグの灯を消さないためにも、ベテラン陣の更なる奮起を期待したい。



週間パ・リーグ順位予報


 先週の9月6日は、今季のパ・リーグにとって重大な日になった。ソフトバンクが勝利したことで、西武とロッテ、楽天のリーグ優勝の可能性が完全に消滅。日本ハムに僅かな可能性はあるものの、優勝争いはソフトバンクとオリックスに絞られた。

 この2チームが直接対決した2日からの3連戦はソフトバンクが2勝1分と完勝。続く西武3連戦を含めて4勝1敗1分で乗り切った。対するオリックスは3連敗を喫したものの、6、7日の日本ハム戦に連勝した。連戦のまっただ中で、さらに今週はコボスタ宮城(仙台)、札幌ドーム(北海道)と遠征が続く。疲れも黒星も溜まってしまうハードな遠征になるのか、久しぶりの休みもありスッキリして下位から取りこぼしのない遠征になるのかどうか見ものだ。

 一方のCS争いは、日本ハムが一歩リードも、先週は得意なはずの楽天に連敗。オリックス戦も1勝2敗と負け越すなど、下位チームを突き放すことができなかった。ソフトバンクとオリックスとの対戦が続く今週は、巻き返したいところだ。

 CS進出へ僅かな望みを繋ぐロッテと西武。先週はロッテが3勝3敗、西武が2勝4敗と一進一退。しかし、8日からはいよいよQVCマリンフィールドで直接対決4連戦がスタート。負け越せばその瞬間、CS出場が遠のくだけに、両チーム総力戦のガチンコ対決になるだろう。



セ・リーグタイトル予報/最多勝争い


 史上稀に見る大混戦だ! セ・リーグ最多勝投手の座を巡る争いは混迷を極めている。

 現在、11勝でメッセンジャー(阪神)、久保康友、井納翔一(ともにDeNA)の3人が横並び。その後を10勝で前田健太(広島)、山井大介(中日)、石川雅規(ヤクルト)の3人が追いかけている。9勝の又吉克樹(中日)、菅野智之、大竹寛(ともに巨人)、岩田稔(阪神)、中田廉、バリントン(ともに広島)の6人だって十分射程圏内だ。


▲久保康友(DeNA)


 ちなみに、ケガで離脱中の巨人・菅野が9勝目を挙げたのは7月16日のこと。あれから2カ月が経ち、まだタイトル争いに絡んでいるとは菅野自身が驚いているに違いない。2軍では投げ始めているだけに、復帰時期によっては逆転最多勝の可能性も残されている。

▲中日・又吉と広島・中田は中継ぎ投手ということで、月別勝ち星に色がついていない。運が良かったら、短期間で勝ち星を上乗せできるこの2人がタイトル争いのダークホースになる可能性も!?

 過去、複数人での最多勝はセ・パとも3人が最高記録。今季のセ・リーグが大幅に記録を更新するかもしれず、その動向から目が離せない。

パ・リーグタイトル予報/最多勝争い


 優勝の可能性が完全に消滅したチームが出始めた先週のパ・リーグ。優勝争いを繰り広げるチームの選手と、そうでない選手たちの間で争われるタイトル争いは、さまざまな思惑が入り乱れる。

 そういう事情を加味するとパ・リーグも最多投手争いが面白い。現時点では金子千尋と西勇輝のオリックス勢が12勝を挙げ、ハーラーダービー・トップタイ。ところが、先週は2人揃って、優勝争いの相手のソフトバンク戦で、勝ち星を積み上げることができなかった。金子、西は今週の日本ハム戦で先発した後、最後の天王山である16日からのソフトバンク3連戦に登板することになるだろう。プレッシャーのかかるなか、勝利を挙げることができるか。対するソフトバンクには10勝をマークしてオリックスの2人を追う、中田賢一とスタンリッジがいる。


▲春先は無敗街道を走っていたが、最近は失速気味の西勇輝(オリックス)。トップをキープして初タイトル獲得なるか?

 他の最多勝争い候補では、何といっても大谷翔平(日本ハム)が注目。先週はあのベーブ・ルース(元ヤンキースほか)以来となる10勝&10本塁打を達成。金子らとは2勝差で、逆転するチャンスは大いにある。史上初の2ケタ本塁打を放った最多勝投手が誕生するかもしれない。

 また、すでに10勝を挙げている岸孝之(西武)も不気味な存在だ。優勝争いから脱落した西武は、どのチームよりも岸の最多勝獲得を後押しするできる態勢と言えるからだ。

▲チーム力高いソフトバンク、オリックスの投手が有利か、タイトル獲得に向けて手厚いバックアップができるチームが有利か?


■ライター・プロフィール
オグマナオト/セ・リーグ担当
鈴木雷人/パ・リーグ担当

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