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低迷するチームを再浮上に導く!? 現在、ファーム待機中、楽天「打」の最終兵器は誰だ?


 梨田楽天が苦しんでいる。開幕42試合で勝率.375。この数字は、最下位に終わった過去2年間の同時期を下まわる(2014年は勝率.405、2015年は勝率.450)。

 チームはリリーフ陣の立て直しが急務だが、5月の1試合平均得点がパリーグ最低3.87点と、ここへきて打線の低迷も目立つようになった。そんな得点力不足の切り札に、5月23日現在、ファーム調整中の最終兵器がベールを脱ごうとしている。

巨漢ジャフェット・アマダーは昨年メキシコ二冠王


 まずは、ジャフェット・アマダーだ。NPB史上最重量135キロの巨漢。長らくメキシコでプレーし、昨年は打率.346、117打点、41本塁打の成績で二冠王を獲った右の強打者である。開幕前に発症した左手首痛からのリハビリが続いたが、18日に2軍戦復帰。早くもDeNA・砂田毅樹からホームランを放つなど、期待の長打力の片鱗をのぞかせた。

 こう書くと期待感が高まるが、留意すべきは打高投低で有名なメキシカンリーグ出身者であること。同リーグ出身のソフトバンク・カニザレスは、開幕前に李大浩の穴を埋めると目されていたものの、フタを開けてみたらさっぱり。

 楽天でも2011年に同リーグ打点王のテレーロが入団したが打率.153、1本塁打に終わった失敗例もあるだけに、アマダーの実力も未知数だ。


目下イースタン首位打者の中川大志


 そこで8年目25歳の和製大砲候補、中川大志を推したい。今季は4月に一度、1軍昇格した中川。しかし出場機会に恵まれず、2軍調整が続いている。

 そのイースタン・リーグで、中川は快音連発中なのだ。打率.378のハイアベレージは2位のロッテ・加藤翔平に5分の差をつけるダントツの首位打者。スタメン出場29試合で出塁ゼロは2試合のみとコンスタントに安打を積み重ね、四球でも数多く歩いている。三振13個に対して四球22個は、無駄なボール球を追いかけることが減り、好球必打の打撃が実践できている証拠だろう。

神がかり的な活躍を見せた1年前の再現を!


 思えばちょうど1年前、苦境のチームを助けるべく1軍昇格して救世主的な好活躍を見せたのが中川だった。1軍登録から約1カ月100打席足らずの打数で打率3割越え、二塁打5本、本塁打5本の長打量産。巨人戦ではポレダ、マシソンが投げ込んできたいずれも152キロ速球をホームランにするなど、ヒーローインタビューに呼ばれること実に4度。合計17本の打点付き打席は、先制3、同点3、勝ち越し4、逆転1、サヨナラ1と価値あるシーンで飛び出す、あまりにも濃密な槍働きはファンの脳裏に深く焼き付いている。

 アマダー、中川という右の強打者2人のバットが低迷するチームを再び上昇気流に乗せられるか。今後の活躍に注目しよう。


文=柴川友次(しばかわ・ゆうじ)
信州在住。郷里の英雄・真田幸村の赤備えがクリムゾンレッドに見える、楽天応援の野球ブロガー。各種記録や指標等で楽天の魅力や特徴、現在地を定点観測するブログを2009年から運営の傍ら、有料メルマガやネットメディアにも寄稿。

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