週刊野球太郎
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◎今週の野球みどころランキング[11月26日(月)〜12月2日(日)]

『野球見どころランキング』は、週はじめの時点で注目度の高まっている野球関連の話題について紹介していきます。

高校球児の進学情報
――― 大学野球

 今まで公表された、各大学の推薦合格者をまとめました。
青山学院大
近藤卓也(秋田商)、斉藤崇徳(秋田中央)、渡辺郁也(仙台育英)、岡野祐一郎(聖光学院)、内田遼汰(健大高崎)、鈴木拓夢(桐光学園)、佐藤将(桐蔭学園)、田村嘉英(龍谷大平安)

東海大
飯高星哉(聖光学院)、丸山泰資(東邦)、三浦健太郎(秋田商)、太田知将(花巻東)、熊本颯(履正社)、田中雄也(東邦)、寺田理人(岡山理大付)、藤井裕貴(広陵)、天久翔斗(光星学院)、鎌田雅大(春日部共栄)、高垣和真(智辯和歌山)、竹内司(健大高崎)

横浜商科大
平木隆世(必由館)、庄司拓哉(東海大相模)、沖本旬(高知)、山本翔大(敦賀気比)、左沢優(横浜隼人)、福永智之(明徳義塾)、尾崎裕太(宮崎日大)、東秀和(日南学園)、渡部恭平(武相)、福本翔(鹿児島実)、徳重宗護(鹿児島実)、谷口諒(済美)、金山高大(創志学園)、林翔平(日大高)、浜優貴(宮崎商)、荒井聖也(熊本城北)

早稲田大
石井一成(作新学院)、黄本創星(木更津総合)、竹内諒(松阪)、中澤彰太(静岡)

2回目の12球団合同トライアウト
―――ストーブリーグの話題

 21日(水)、鎌ケ谷ファイターズスタジアムで今年2度目の合同トライアウトが行われました。今回は第1回に比べ参加選手はかなり少なく、野手9人、投手7人での実施。第1回に出場していなかった選手では、ロッテの入団テストに合格できなかった佐伯貴弘(元中日ほか)、都市対抗野球に出場して話題になった門倉健(元巨人ほか)がいました。少し寂しいトライアウトではありましたが、佐伯が4打席目に二塁打を放ち、門倉は得意のフォークで3三振を奪うなどかつてのスターの奮闘に会場は沸きました。
 ただ、今回気になるのは、ロッテなどが独自の入団テストを合同トライアウトと並行して活発に続けていること。各球団がこうした方向に進んで行くと、現在のトライアウトの注目度も今後は変わってくるかもしれません。

契約更改
―――ストーブリーグの話題

 各球団で契約更改が進んでいます。全体的に景気のいい話が少ない印象。DeNAのクローザー山口俊が22セーブ、防御率1.74で10%ダウンの9000万円の提示などは、チームが最下位とはいえかなり厳しく感じました。
 その中でも、今後話題となりそうなのがFA権を行使した平野恵一(阪神)の更改でしょうか。平野は現在の年俸1億9000万円から2000万円ダウンの単年契約の提示があったとも伝えられていました。しかし、鳥谷敬の残留、西岡剛(元ツインズ)の加入が決定する直前、今年得た国内FA 権の行使を宣言。ところが獲得球団は今のところ現れず、このままだと阪神との再契約交渉を行う可能性が出てきているのです。
 FA権を行使した選手については、年俸の減額に制限はありません。阪神が平野の足下を見るようなことがあれば、当初の金額を大きく下回る提示を行う可能性もあります。平野がこのまま「FAして年俸ダウン」という憂き目にあうのか。そうした状況を利用して交渉を仕掛ける球団が現れるのか。注目です。

日本ハムのヘッドコーチに高校球界から阿井氏
―――球団人事

 リーグ優勝を遂げながら、福良淳一ヘッドコーチがオリックスと契約、吉井理人投手コーチが辞任。再編成を余儀なくされていた、日本ハムの来季のコーチングスタッフが23日に発表されました。驚きだったのは、ヤクルトやロッテで17勝した元投手・阿井英二郎氏のヘッドコーチ抜擢。栗山英樹監督とも5年間ともにプレーした阿井氏は、引退後に教員免許を取得。97年から教師としての人生を歩み、現在は川越東高(埼玉)で硬式野球部の監督を務めていました。09年の秋季大会では埼玉県大会で4強に進出し同県から21世紀枠の推薦を受けています。高校野球の世界からパ・リーグ優勝球団のヘッドコーチを連れてくる“パイオニア”っぷり。入団交渉中の大谷翔平(花巻東)には響いたのでしょうか?

大谷獲り、栗山監督が交渉の席に
―――ドラフト

 本日26日(月)、日本ハムは10月のドラフトで1位指名した大谷翔平との面談を行う予定です。これで指名あいさつから数えて5度目のコンタクト。当初、栗山英樹監督の訪問は、大谷の心が動いたらという言葉が山田正雄GMからありました。ただ、今回監督が表舞台に立つのは、大谷本人が「聞きたいことがある」と話したからだと報道されています。「あと一押し」という局面になっているわけでもなさそうです。とはいえ、1カ月にわたる交渉のひとつの山となるのは間違いないでしょう。
 どのような結果になるとしても、筋を通し交渉を続けてきた日本ハムと、それにきちんと対応した大谷サイドの姿勢は素晴らしいものだったのでは? 今後日本のアマ球界から直接メジャー挑戦する際のルールづくりはさらに進むことでしょう。でも、もし今回の交渉が紛糾していれば、つくられるルールは世論を巻き込み、理性を欠いたものへとリードされてもおかしくなかったと思います。日本ハムと大谷サイドのお互いの立場を尊重した冷静な交渉は、過熱を抑え議論を前向きなものへ導くのではないでしょうか。これがスタンダードになってほしいものです。

新外国人の獲得、スタート
―――ストーブリーグの話題

 「ドラフト」「トレード」「FA」「トライアウト」と補強のチャネルがそれぞれ動きを見せる中、もうひとつの重要なチャネル「新外国人選手」についても、契約まで達した話が聞こえてきています。
 ソフトバンクはカブス2シーズンで21本塁打しているブライアン・ラヘアを獲得。引退した小久保裕紀の穴を埋める長打力が期待されています。2年契約で年俸は3億7000万円。楽天が獲得を狙っているとの話もありましたが、ちょっとこの金額だと手がでなかったのかも。楽天は阪神を退団したクレイグ・ブラゼル獲りにシフトしたと報道されています。
 阪神はブリュワーズ、レイズでプレーしていたブルックス・コンラッドとほぼ合意。今季は8月にレイズに戦力外通告されましたが、3Aでは長打力を見せていました。
 落合・森体制に獲得した外国人選手が一掃すると見られる中日はドミニカ共和国籍のエクトル・ルナとほぼ合意。メジャー通算15本塁打を放ち、今季フィリーズでは外野と一塁を守ったようですが、かつては二塁から遊撃まで守った記録があるユーティリティ選手。基本的にはトニ・ブランコの穴埋めとして一塁を守るのでしょうが、どこまで長打力を発揮できるのでしょうか。
 投手ではオリックスがカージナルス3Aでプレーしていたブランドン・ディクソンを獲得。そのほか西武がドミニカの2選手(投手と野手)と育成契約したと伝えられています。

日本人メジャーリーガー&挑戦組の契約状況
―――MLB

 黒田博樹はヤンキースとの契約交渉の席を一度立ち、他球団とも交渉を行いましたが、結局単年1500万ドル(約12億3000万円)で再契約。最初の交渉で提示された1330万ドル(約10億6000万円)からの上積みに成功しています。同じヤンキースのイチローはいまもFAの状態です。厳しい交渉となっている松坂大輔(レッドソックスFA)にはパドレスが興味を示したという報道も。編成が固まってくる12月以降、去就は決まりそうです。
 挑戦組では藤川球児(阪神)、中島裕之(西武)らが交渉を継続中。特に藤川の人気っぷりがよく伝えられています。エンゼルス、ドジャース、ダイヤモンドバックス、オリオールズ、カブスなどが興味を示しているとされ、それぞれの球団の本拠地を訪れ、施設の確認も行ったとのこと。西海岸を希望しているという話もあり、エンゼルス、ドジャースが有力とされています。中島はダイヤモンドバックス、アスレチックスからのオファーが届いている模様。田中賢介(日本ハムFA)についてはまだ具体的な球団名が聞こえてきていません。

ブラジルがパナマを破り本戦出場
―――WBC

 本戦出場をかけて戦われていたWBCの予選ラウンドで、ブラジルがパナマに勝って出場権を獲得しました。ブラジルのWBC本戦出場は初の快挙。パナマは世界ランキング15位でブラジルは28位と差がありましたが、ブラジルは予選で2度にわたりパナマを破りました。ブラジル代表は、ブラジル出身で日本に帰化した松元ユウイチ(ヤクルト)が主将を務め、やはりヤクルトに在籍するラファエル・フェルナンデス、金伏ウーゴ両投手も選出する日本人には親しみ深いチーム。ブラジル人初のメジャーリーガーであるヤン・ゴームスが捕手におり戦力は整いつつありました。
 右打ちで進塁打を心がけるなど、細かい野球も採りいれた野球が本戦でどこまで通用するのか楽しみです。本戦では日本との対戦もあると見られています。

様々な表彰が行われる
―――タイトル・表彰

 プロ野球ではスポンサーによる新しい表彰が増え始めています。「スカパー! ドラマティック・サヨナラ賞」「ジョージア魂賞」などの年間大賞が発表されています。「サヨナラ賞」はセが和田一浩(中日)。6月8日の交流戦(楽天戦)で放ったサヨナラ本塁打が選ばれました。パは中田翔(日本ハム)。やはり4月15日の楽天戦で放ったサヨナラ本塁打が選ばれています。「ジョージア魂賞」は坂本勇人(巨人)が7月7日の阪神戦で見せた好守備に贈られています。
 21日(水)には「2012プロ野球コンベンション」が開催され、各種表彰も行われました。
 今回は毎年恒例のタイトルに加え女子野球の選手たちも表彰を受けました。女子野球日本代表チーム(マドンナジャパン)は、8月にカナダのエドモントンで開催されたIBAF女子野球ワールドカップで史上初の3連覇を達成。これを称え、コミッショナー特別表彰が行われました。
 カムバック賞を大竹寛(広島)、スピードアップ賞を新井良太(阪神)、両リーグが贈る功労賞、特別功労賞ではパが小久保裕紀(元ソフトバンク)、セが石井琢朗(元広島)と金本知憲(元阪神)が選ばれました。

新人王、MVPなどが決定
―――タイトル・表彰

 そして定番の表彰も決定しています。新人王はセが野村祐輔(広島)。27試合に登板し9勝。防御率1.98というピッチングで堂々の受賞。パは益田直也(ロッテ)。72試合に投げ、41ホールド。防御率は1.67。ロッテの前半戦の首位快走を支えました。チームには大物ルーキーが居並び、中継ぎを任されたドラフト4位の益田が受賞したのは感慨深く、投票する記者の価値観の変化も感じます。益田と競った武田翔太(ソフトバンク)は、パ・リーグから優秀新人賞として特別表彰されています。MVP(最高殊勲選手)はセが阿部慎之助(巨人)、パが吉川光夫(日本ハム)。二冠王で日本一チームの主将と、14勝を挙げ防御率1.71の投手の選出は、こちらはまあ順当な結果といえそうです。
 その他、ベストナインなども発表されています。NPB公式サイトなどで確認できます。

(まとめ)
「高校生の160km/h右腕が登場して『パイオニアを目指したい』と、ドラフト1位指名を拒否する」「日系ブラジル人が日本で学んだ技術を活かし、代表チームを世界大会に導く」「女子野球がプロ野球コンベンションで表彰される」といった話、よく考えると少し前なら夢みたいな話ですよね。
 日々野球を追いかけていると気づきにくいのですが、野球を巡る環境って、恐ろしいスピードで変わっているのかもしれません。WBCが真の世界一を決めるものかどうかという議論はよく起こりますが、そうでなかったとしても、世界に、そして性別を問わず野球が広がっているのは、間違いないこと。それを見据えて日本のプロ野球はどうあるべきなのか? 考える時期がきているのかもしれませんね。

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