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この道はいつかきた道…。大型補強に開幕ダッシュ。巨人最後のBクラス=2006年はどうだった?

この道はいつかきた道…。大型補強に開幕ダッシュ。巨人最後のBクラス=2006年はどうだった?

 今年のセ・パ交流戦で最大のトピックスは巨人の「球団ワーストの13連敗」だ。5月25日の阪神戦に敗れて以降、暗く長い連敗というトンネルが続いた。

 6月9日の日本ハム戦でようやく連敗脱出となったが、まだまだチームには悪いムードが漂っている。現在、リーグ5位に沈む巨人だが、このまま低迷が続くようだと、2006年以来となる11年ぶりのBクラス転落となってしまう。

 振り返ると、2006年も今季と似たような傾向が見えた。シーズン前の大型補強、開幕ダッシュ、連敗……。そんな2006年の巨人をおさらいしてみよう。

原監督が復帰、李承Yらが加入


 前年の2005年、巨人は低迷を続けていた。開幕戦では新守護神のミセリがリードを守れず救援失敗。ローズと弘田澄男コーチ、清原和博と堀内恒夫監督の確執などもありチームはまとまらず、1979年以来の5位に終わる。シーズン終了前にはわずか2年で堀内監督の辞任が決定し、ローズ、清原が自由契約。元木大介は現役引退と大いに揺れた。

 代わって監督となったのがこの2年前、2003年に志半ばで監督の座を去った原辰徳。監督初年度だった2002年には日本一にチームを導いており、その手腕を期待され「名門再建」を託された。

 さらに球団は大型補強を行い、日本一となったロッテから李承Yと小坂誠を獲得。また、FAで中日から左腕・野口茂樹、西武から豊田清が加入した。ユニフォームもアディダス製の新デザインに変わり、一新した巨人を印象づけた。

開幕ダッシュに成功、しかし…


 こうして迎えた2006年。横浜との開幕戦では、新加入の小坂が2番に座り、入団2年目の亀井義行(現・善行)が「8番・右翼」でスタメンに抜擢される。

 試合は初回に巨人が4点を先制して試合をリード。3回に5番・高橋由伸が2ラン、5回に4番・李が移籍後初本塁打を放ち追加点を挙げる。投げては先発・上原浩治が完投と12対2で圧勝。4月には引き分けを挟んでの8連勝とスタートダッシュに成功した。

 「今年の巨人は違う」。そう誰もが思ったのだが……。

 しかし、5月中旬から始まった交流戦で流れが変わってしまう。交流戦期間中に打線の中軸を担ってきた高橋由、小久保裕紀が戦線離脱。8連敗を喫するなど交流戦は11位と不本意な成績に終わる。さらに、交流戦終盤からペナントレースに戻った6月下旬にかけて10連敗。一気に下降し、4位にまで転落してしまった。


最下位転落も小久保復帰で持ち直す


 フルメンバーが揃わない状況で、球団は元阪神のアリアスを緊急獲得する。しかし、7月になっても悪い雰囲気は変わらず、オールスターゲーム前には9連敗と再び黒星を重ねてしまう。

 そして、8月4日の横浜戦に敗れ、ついに5位・横浜と入れ替わりで最下位に転落。球団2度目のシーズン最下位が目の前にちらつき始めた。

 それでも、8月中旬には長期離脱していた小久保が復帰。次第にチームは息を吹き返し、8月は15勝11敗と4月以来の月間勝ち越しとなった。ところが9月には6連敗を喫するなど不安定な展開は続き、結局、65勝79敗2分の4位でシーズンが終了。最下位はどうにか免れたものの、球団初の2年連続Bクラスに終わる屈辱を味わった。

 ただ、悪いことが多かった2006年だったが、のちの「強い原巨人」へとつながる光明もあった。

 左腕・内海哲也はプロ入り初の2ケタ勝利となる12勝をマーク。チームの勝ち頭となった。内海はその後、巨人のエースとして先発陣をけん引する存在へとなっていく。

 また、この年の高校生ドラフトでは1巡目で指名した愛工大名電高の堂上直倫(中日)をくじ引きで外し、外れ1位で光星学院高(現・八戸学院光星高)の坂本勇人を指名。坂本が遊撃のレギュラーに定着するのは、その少し後の話だ。


文=武山智史(たけやま・さとし)

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