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ナゴヤD神話崩壊、若手の台頭なし、左の救援不足…中日は「呪い」を払拭できたのか?

 開幕前、『野球太郎 プロ野球[呪い]のハンドブック』で指摘していた中日の呪い、懸念されていたものは以下の3つだった。

◎崩壊寸前!? ナゴヤドーム神話
◎ベテランが多く、若手野手が台頭しない
◎左不足の救援陣


 では、順を追って振り返ってみよう。
(記録は9月28日試合終了時のもの)。


◎崩壊寸前!? ナゴヤドーム神話……【払拭したかも!?】

 長年、「投手王国」といわれ、特に地元ナゴヤドームで圧倒的な勝率を誇ってきた中日。ところが、昨年はそのナゴヤドームで29勝38敗(1分)と大きく負け越し。いよいよ「ナゴヤドーム神話」も崩壊か!? と囁かれていた。

 そして迎えた今シーズンのナゴヤドームでの戦績は34勝35敗(2分)。ほぼ5分にまで持ち直した、といえるだろう。また、チームの勝ち頭(12勝)である山井大介はナゴヤドームで8勝2敗。中継ぎエースとして大車輪の活躍を見せた又吉克樹もナゴヤドームで5勝9ホールドとまずまずの戦績を残している。


▲山井大介(中日)

 「呪い」を払拭できたか(「ナゴヤドーム神話」が健在かどうか)はさすがにもう1年経過を見た方がいいが、結果を出した投手はやはり地元で強い、という点は押さえておくべき点だろう。

◎ベテランが多く若手野手が台頭しない……【継続中】

 昨季の中日は夏場に失速したことを憶えているだろうか。特に7月、打撃陣は軒並みリーグワーストを記録し、9勝12敗と負け越し。このダメージが尾を引き、12年ぶりのBクラス転落を味わってしまった。やはりベテランが多いために夏に息切れしてしまうからか? なんてことが囁かれていた。

 3年連続でスタメン野手の平均年齢が「リーグ最高齢」を記録してしまった今季、7月は持ちこたえたものの、8月はなんと7勝20敗。特に、8月6日の和田一浩の負傷離脱が大きく影響してしまった。

 和田の負傷をキッカケに負けが多くなった、とすると、一概に「ベテランが多いから夏場に停滞する」とはいえない。ベテランの多さよりも、「ベテランを脅かす若手の存在が少なく、チームの底上げができていない」と見たほうがいいだろう。

 そう考えると、今年こそ! と期待していた“君コン選手”の1人、高橋周平が「やっぱり今年もかぁ」という状況だったのが実にもったいない!

▲高橋周平(中日)

◎左不足の救援陣……【継続】

 今季の中日の不調は、なんといっても投手陣のケガ人の多さに尽きるだろう。復帰を期待したエース・吉見一起は3試合にだけ登板して再び戦列を離れ、復活が期待された浅尾拓也も復調はならなかった。

 なかでも痛かったのが絶対的クローザー・岩瀬仁紀の途中離脱だ。和田一浩がケガをした同じ8月6日の試合で突如降板し、以降、今季のマウンドには戻って来なかった。これで岩瀬の持つ「連続50試合登板」というプロ野球記録は15年でストップしてしまった。

 そして、岩瀬以外の左の救援投手はやはり見つからず、なぜか救援で台頭するのは又吉克樹、福谷浩司、祖父江大輔と右投手ばかり。左腕で期待された岡田俊哉は思うような結果を残せなかった。

 鉄腕とはいえ、40歳を超えた岩瀬ひとりにこれ以上頼るべきではないのは明らか。また、長年、ブルペンを支えた小林正人も今期限りで引退を表明した。今オフ、谷繁元信監督と落合博満GMのコンビがどんな補強をしてくるのかが見物といえるだろう。

 いずれにせよ、今季の中日にとっては、「8月6日が呪われた日」だったというわけだ。


■ライター・プロフィール
オグマナオト/1977年生まれ、福島県出身。広告会社勤務の後、フリーライターに転身。「エキレビ!」では野球関連本やスポーツ漫画の書評などスポーツネタを中心に執筆中。『木田優夫のプロ野球選手迷鑑』(新紀元社)では構成を、『漫画・うんちくプロ野球』(メディアファクトリー新書)では監修とコラム執筆を担当している。ツイッター/@oguman1977

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