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《プロ野球・2017年の展望を探る!》かつては俺がヒーローだった! 巻き返しに掛けるベテランたち


 大谷翔平(日本ハム)がプロ野球界を代表する“かつてないスター”に成長。山田哲人(ヤクルト)、筒香嘉智(DeNA)といった若い選手たちが、昨シーズンもプロ野球を盛り上げた。プロ野球界を支えるヒーローたちはWBC、そして、今シーズンの活躍も期待されている。

 一方で現在はベテランとなっているが、若い頃にチームを背負う活躍を見せた選手たちが巻き返しを狙っている。

 ここでは今シーズンの見どころとして、起死回生の巻き返しに賭けるベテランたちを紹介したい。

V奪回に必要なのは杉内俊哉(巨人)の復活


 昨シーズン、杉内は2015年に受けた股関節の手術の影響もあり、プロ入り以来、初めて1軍登板ゼロに終わった。2軍では4試合に登板し1勝2敗、防御率5.21の成績だったが、19回を投げ24奪三振。さすがの奪三振率を誇っている。

 シーズン中の1軍昇格は見送られたものの、宮崎キャンプでは、高橋由伸監督の前でもブルペン投球を披露するなど順調な回復ぶりをアピールした。

 2年連続でリーグ優勝を逃した巨人は、このオフに大型補強を行った。先発候補にはDeNAからFA宣言をした山口俊を獲得。山口の加入で、先発ローテーションは激戦が予想される。それでも、杉内は今シーズンの復活を目指し、開幕ローテーション入りを狙う。ベテラン左腕が復活となれば、V奪還はより現実的になる。

【杉内俊哉・2016年シーズン成績】
1軍成績:登板なし
2軍成績:4試合/1勝2敗/投球回19/奪三振24/与四球6/防御率5.21


館山昌平(ヤクルト)がこのまま終わるわけがない!


 2015年シーズンに“涙の復帰”を飾り6勝3敗、防御率2.89と好投。チームを14年ぶりのリーグ優勝へ導く救世主となった館山昌平(ヤクルト)。昨シーズンは“復帰”からの“復活”を賭けたシーズンだった。

 しかし、開幕から2戦連続でノックアウト。その後、右ヒジのクリーニング手術を受けるために戦線離脱。7月にローテーションに戻ったものの、シーズンを通してわずか1勝に終わる。

 自身のシーズン最終戦となった9月29日のDeNA戦では、中継ぎで登板し、2回を無失点に抑えた。この投球が今シーズン唯一の1試合無失点登板だった。

 3度のトミー・ジョン手術を受けた館山だが、このままでは終われない。いや、終わるわけがない。今シーズンこそ“復活”を遂げてくれることを期待したい。

【館山昌平・2016年シーズン成績】
1軍成績:10試合/1章4敗/1ホールド/投球回46/奪三振33/与四球26/防御率7.24
2軍成績:8試合/1勝2敗/投球回41.2/奪三振29/与四球10/防御率3.02

“火の玉ストレート”の復活を期す藤川球児(阪神)


 2015年シーズン途中にメジャーから四国アイランドリーグplusの高知ファイティングドッグスへ入団。6試合に登板し2勝1敗、防御率は0.82。33回を投げて47奪三振と格の違いを見せつけた。

 同シーズン中にNPB復帰とはならなかったが、その年のオフシーズンに阪神と契約。2012年以来、4年ぶりの古巣復帰となった。

 昨シーズンは以前のように“絶対的な抑え”ではなく、心機一転、先発として起用された。しかし、結果を残すことができず、5月半ばから中継ぎに配置転換。シーズン終了までそのまま中継ぎとして起用された。

 中継ぎ転向後も、かつての圧倒的な投球を見せることはできずに終わった。打ち込まれるシーンも目立ち、43試合に登板して5勝6敗、3セーブ、10ホールド。防御率は4.60という成績に終わった。しかし、62回2/3を投げて70奪三振と、さすがの奪三振力を見せてくれた。

 今シーズンはセットアッパー、クローザーを目指して調整を続ける藤川。往年の“火の玉ストレート”の復活に期待したい。

【藤川球児・2016年シーズン成績】
1軍成績:43試合/5勝6敗/3セーブ/10ホールド/投球回62.2/奪三振70/与四球30/防御率4.60
2軍成績:1試合/0勝0敗/投球回4/奪三振4/与四球1/防御率2.25


 若きヒーローとベテラン。両者が噛み合ってこそ、プロ野球は面白いものとなっていく。開幕まであと2カ月だ 今シーズンのドラマを楽しみに待ちたい。


文=勝田 聡(かつた・さとし)

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