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<今週の観戦ポイント>ホームアドバンテージを生かせるかどうか!?

【徹底解説】今週のCS争奪戦―生き残るのはこの球団―
【激闘を振り返る! 先週の試合をダイジェストで紹介!!】(2013.08.27〜09.01)

<セ・リーグ編>

 巨人ファンにとっては“会心”の、阪神ファンにとっては“痛恨”の…という修飾語がついてしまった27〜29日の巨人vs阪神3連戦。首位・巨人が2位・阪神に「三タテ」を喰らわせた。ポイントは阪神がエース・能見篤史を先発に立てた3戦目。絶対に3連敗は避けたかったが、長野久義のサヨナラ本塁打でジ・エンド。普段はクールな能見が、降板時には悔しさのあまりベンチを蹴飛ばしてグラブを叩きつけた。長野の一発がセ・リーグの灯を消してしまうのか…。

 その後、甲子園に戻って広島と戦った阪神は西岡剛をプロ入り初の三塁手として起用する“荒技”をみせた。セ・リーグ各チームの奮起に期待したい。

 先週、健闘をみせてくれたのはDeNAだ。広島とヤクルト相手の6連戦を4勝2敗で勝ち越した。特に28・29日は広島相手に連続完封勝ち。続く神宮でのヤクルト戦も2勝1敗と勝ち越して、チームは4年ぶりにシーズン50勝到達。藤井秀悟の離脱もあり、先発陣が三浦大輔、三嶋一輝、辛うじて須田幸太の3人しかいないという壊滅的な台所事情のDeNAだが、CS進出の可能性はまだまだある。


▲3位が基準のセ・リーグ順位表

<パ・リーグ編>

 そのセ・リーグよりも、更に白熱しているのがパ・リーグだ。
 28日のオリックス戦に勝利し、球団創設9年目にして初めてマジックを点灯させた楽天。しかし1日のソフトバンク戦では新外国人・オセゲラに捻られ零封負け。同日、ロッテが日本ハムにサヨナラ勝ちしたことで、楽天のマジックはあっという間に消えてしまった。

 そのロッテは27日からのソフトバンク、日本ハムとの6連戦を5勝1敗で乗り切り、自力優勝の可能性が復活。混沌としてきたパ・リーグのCS争奪戦から目が離せなくなってきた。

▲3位が基準のパ・リーグ順位表

 注目すべき点は各球団の投手起用だろう。29日の日本ハム戦では中3日で岡本洋介を先発起用した西武、30日には中継ぎ左腕・松永昂大を先発に起用したロッテのほか、先発だった海田智行を中継ぎ起用するオリックス…。各球団ともに、苦しい台所事情のなかで何とか投手陣をやりくりしながら、なりふり構わず勝ち星を拾いにきている。

 ちなみにパ・リーグは8月30日から9月5日まで「レジェンド・シリーズ」と銘打ち、各球団の歴史や伝統に関係するユニフォームを着用してプレーしている。負けられない闘いが続くなかで、その熱戦に花を添える“好企画”といえるだろう。

【見逃したら後悔必至! 今週の注目カードはこれだ!!】(2013.09.03〜09.08)

第3位・阪神vs巨人(6日〜8日/甲子園)

 阪神名物「死のロード」を14勝9敗と4年ぶりに勝ち越して甲子園に凱旋した阪神。30日から1日までの広島戦は1勝2敗と負け越してしまったが、巨人との3連戦は「別物」だろう。東京で味わった屈辱を“虎キチ”たちの大声援を味方にして「倍返し」を狙う。

第2位・広島vs中日(3日〜5日/マツダ)

 セ・リーグ3位と4位のCS進出権をかけた“当面の敵”同士の負けられない三連戦。ルナが右膝手術のため帰国するなどのチーム事情もあるが、ここにきて中日は思い切った若手起用を続けている。特に高卒二年目の高橋周平はミスもあるがインパクトあるプレーを見せており、この思い切った若手起用が吉と出るか凶と出るか、注目したい。

第1位・楽天6連戦(3〜5日/Kスタ宮城:vs西武、6〜9日/Kスタ宮城:vs日本ハム)

 先週28日に球団創設初のマジックを点灯させた楽天だが、1日にはそのマジックは消えてしまった。地元で開催するこの6連戦でマジックは再点灯するのか、大いに注目したいこところだ。というのも思い出すのは25日にKスタ宮城で行われたロッテ戦。終始ロッテが押し気味に試合を進めるも、地元ファンの大声援を受けて楽天が9回裏に2点をもぎ取って鮮やかにサヨナラ勝ちを決めた。この試合を観戦して思ったのは、やはり地元開催のアドバンテージは大きいということ。球団創設初優勝を願う地元ファンの期待に応えることができるか、要注目だ。


■プロフィール
文=鈴木雷人(すずき・らいと)

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