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リベンジを狙う韓国!侍ジャパンに立ちはだかる投手陣の韓国での成績は?

 野球国力No.01を決める「WBSCプレミア12」はいよいよ大詰め。

 決勝トーナメント準々決勝では、日本、韓国、メキシコ、米国が勝ち上がり、19日から東京ドームに舞台を移して、準決勝が行われる。侍ジャパンの相手は、1次ラウンドでも対決した韓国に決定。19日に試合が予定されている。

 韓国球界は現在、打高投低の真っ只中。球場は飛び抜けて狭いわけではないが、パワフルな体格や狭いストライクゾーン、ラビットボール、さらに「打ってナンボ」のお国柄も相まって、豪快な野球が展開されている。

 そのため、防御率だけでは実力が測れない状況。ネット上では「投手全員、成瀬善久だと思え!」と被本塁打の多さが揶揄されるほどだ。

 今回はそんな投手不利の韓国球界で、活躍中の好投手たちを紹介しよう。


金廣鉉(キム・グァンヒョン)


 どことなく『おそ松くん』のイヤミ似で口元にほくろがある左腕といえばピンとくるプロ野球ファンも多いはず。何を隠そう金廣鉉は2007年のアジアシリーズでは中日を7回途中無失点で抑えて勝利を奪うと、2008年の北京五輪では日本代表相手に好投を繰り返し、準決勝では日本を蹴り落とした「日本キラー」なのだ。


 マー君世代の27歳。昨オフはポスティングでパドレスと交渉するも結局難航し、韓国球界に残留した。

 プレミア12では日本戦先発が確実視されている。2009年のWBC東京ラウンドでは、1回途中8失点で日本打線が完全攻略しており、そこからの上積みはあるのか…。

 メジャー挑戦にしても、日本移籍にしてもプレミア12は大事な舞台になりそうだ。

≪主な韓国球界での成績≫

【2008年】
試合27/16勝4敗/防御率2.39 ※MVP、最多勝、最多奪三振

【2009年】
試合21/12勝2敗/防御率2.80 ※最優秀防御率

【2010年】
試合31/17勝7敗/防御率2.37 ※最多勝

【2014年】
試合28/13勝9敗/防御率3.42

【2015年】
試合30/14勝6敗1H/防御率3.72


禹奎?(ウ・ギュミン)


 コリアン・サブマリン。韓国球界で安定した成績を残すアンダースロー右腕。プレミア12の韓国代表にも選出されている。

 先発もリリーフもどちらもこなせるタイプで、西武・牧田和久に近いタイプ。来季31歳だが、ドラフトで新人アンダースローを獲得するよりも経験・実績の面では優れている。

 プレミア12の出来次第で、日本球界が食指を伸ばす可能性は大。近年、飛び抜けたサブマリンがいないだけにワクワクする投球を生で見てみたい。

≪主な韓国球界での成績≫

【2006年】
試合62/3勝4敗7H17S/防御率1.55

【2007年】
試62/5勝6敗30S/防御率2.65

【2013年】
試合30/1勝1敗2H/防御率3.91

【2014年】
試合29/11勝5敗/防御率4.04

【2015年】
試合25/11勝9敗/防御率3.42

梁★種(ヤン・ヒョンジュン)★は王ヘンに玄


 最後に、今大会には出場していないものの、韓国球界で現在最も脂が乗っている投手と言えるヤン・ヒョンジュンを紹介したい。2014年に16勝8敗の好成績を挙げると、今季は15勝6敗、防御率2.44で最優秀防御率を獲得した。

 最速150キロのストレートとスライダーが武器で、昨季のオフにはポスティングでメジャー移籍を目指すも失敗。俗に言う「荒れ球左腕」で、高評価は得られなかった。

 しかし、日本球界からは引き続き、ソフトバンク、オリックス、阪神などが熱い視線を注いでいる。韓国の強打者をねじ伏せてきた球威がどこまで通用するのか、日本で見てみたい投手だ。

≪主な韓国球界での成績≫

【2014年】
試合29/16勝8敗/防御率4.25

【2015年】
試合32/15勝6敗1H/防御率2.44 ※最優秀防御率


 19日に予定されている日本対韓国。韓国の先発は、千葉ロッテに在籍しているイ・デウンが予想されている。

 「負けたら終わり」の一発勝負は何が起きるか分からない。侍ジャパンの健闘を祈ろう。


文=落合初春(おちあい・もとはる)
構成=野球太郎編集部

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