【難読ルーキー　パ・リーグ編】増田「珠」は……。今のうちにルーキーの名前を確認しておこう！

2018/1/8

　年が明けてからの球界の恒例行事といえば「入寮」。新人合同自主トレ、そして2月からの春季キャンプに向けて、昨秋のドラフトで指名されたルーキーたちがプロ野球選手としての第一歩をスタートさせるのが1月の前半だ。

　選手たちは生活基盤を整えることがまず先決だが、ファンができることといえば、なにより名前を覚えることだろう。最近は、キラキラネームの流行（？）もあって、ユニークな名前が多い。さらに、見慣れた漢字でも「そう読むの？」となるパターンもある。

　キャンプ地や球場で見かけたときに、正しく声かけができるように、読みにくい新人選手たちの名前をしっかりチェックしておこう。まずはパ・リーグ編だ。

ソフトバンクの難読ルーキー

3位：増田珠（ますだ・しゅう）
外野手/横浜高

4位：椎野新（しいの・あらた）
投手/国士舘大

5位：田浦文丸（たうら・ふみまる）
投手/秀岳館高

育成1位：尾形崇斗（おがた・しゅうと）
投手/学法石川高

育成2位：周東佑京（しゅうとう・うきょう）
内野手/東京農業大北海道オホーツクキャンパス

育成5位：日暮矢麻人（ひぐらし・やまと）
外野手/立花学園高

育成6位：渡邉雄大（わたなべ・ゆうた）
投手/新潟アルビレックスBC

　ドラフト3位の増田珠は、強豪・横浜高で1年時から試合に出ていた逸材。「珠」の読み方は「しゅ」ではなく「しゅう」。「珠」には宝物という意味がある。また、育成6位の渡邉雄大は「ゆうだい」ではなく「ゆうた」と読む。「大」の字が使われている選手は今年のルーキーにも多いが、当て字もあり、いろいろな読み方が存在する。

西武の難読ルーキー

1位：齊藤大将（さいとう・ひろまさ）
投手/明治大

2位：西川愛也（にしかわ・まなや）
外野手/花咲徳栄高

4位：平良海馬（たいら・かいま）
投手/八重山商工高

5位：與座海人（よざ・かいと）
投手/岐阜経済大

6位：綱島龍生（つなしま・りゅうせい）
内野手/糸魚川白嶺高

育成1位：高木渉（たかぎ・わたる）
外野手/真颯館高

育成2位：齊藤誠人（さいとう・まさと）
捕手/北海道教育大岩見沢校

　西川愛也の「まなや」、平良海馬の「かいま」、齊藤誠人の「まさと」など、一瞬迷う読み方の選手が多い西武。「よざ・かいと」と読む與座海人は、海のない岐阜県の岐阜経済大卒だが、出身は沖縄県。沖縄尚学高時代に甲子園を経験しているアンダースロー右腕だ。

楽天の難読ルーキー

3位：山崎剛（やまさき・つよし）
内野手/國學院大

5位：田中燿飛（たなか・あきと）
外野手/兵庫ブルーサンダーズ

　東都大学リーグの安打製造機、山?剛。「剛」は「つよし」と読む。「たけし」「ごう」など複数の読み方が存在するのでお間違えなきよう。また名字の山崎も「やまざき」と濁らない。また「あきと」と読む田中燿飛は独立リーグ・ベースボールファーストリーグの二冠王（首位打者、本塁打王）。フルスイングが持ち味で、大化けする可能性も。「燿」の字には「火が高く燃えて輝く」という意味がある。

オリックスの難読ルーキー

4位：本田仁海（ほんだ・ひとみ）
投手/星槎国際湘南高

6位：西浦颯大（にしうら・はやと）
外野手/明徳義塾高

　本田仁海は最速149キロを誇る右の本格派、西浦颯大は俊足強肩の外野手。両選手ともポテンシャルは高く、プロの環境に慣れれば、高卒ながら意外と早く、「ひとみ」「はやと」の名が広まるかもしれない。

日本ハムの難読ルーキー

2位：西村天裕（にしむら・たかひろ）
投手/NTT東日本

　西村天裕の「たかひろ」は、知らないと読めないレベルだろう。2年前の帝京大卒業時もドラフト候補として名前が挙がっていたが、ケガもあり指名されず。大学のチームメイトで、すでに1軍で実績を残している青柳晃洋（阪神）に早く追いつきたい。

ロッテの難読ルーキー

2位：藤岡裕大（ふじおか・ゆうだい）
内野手/トヨタ自動車

3位：山本大貴（やまもと・だいき）
投手/三菱自動車岡崎

4位：菅野剛士（すがの・つよし）
外野手/日立製作所

6位：永野将司（ながの・しょうじ）
投手/Honda

藤岡裕大の「ゆうだい」、山本大貴の「だいき」、菅野剛士の「つよし」、永野将司の「しょうじ」と、漢字は難しくないが、別パターンの読みが考えられる選手が多いロッテ。菅野（すがの）も、球界では巨人の菅野智之（すがの・ともゆき）が名を馳せているが、女優の菅野（かんの）美穂などもいて、読み方を迷う名前だ。

文＝藤山剣（ふじやま・けん）