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《クローズアップ・広島コーチ陣》選手、監督だけじゃない! 広島を優勝に導いた1軍コーチ陣


 広島優勝に沸き立つプロ野球界。黒田博樹や新井貴浩、鈴木誠也に“キクマルコンビ(菊池涼介、丸佳浩)”などなど、賞賛される選手が多数出現し、緒方孝市監督も昨季とは打って変わっての大活躍だ。

 こんな具合に選手や監督に注目が集まりがちだが、他球団ファンからは意外と注目されないのが1軍コーチ陣の存在。今回、そんなチームを築いた縁の下の力持ちをクローズアップして紹介しよう。

【ヘッドコーチ】高信二(こう・しんじ/49歳)


 1985年にドラフト2位で広島に入団し、1998年の引退まで広島一筋。守備に優れたユーティリティー内野手だった。引退後はチームスタッフから2軍コーチ、1軍コーチを経て、前・野村謙二郎政権では戦略面をサポートするベンチ担当コーチを務めた。

 昨季は2軍監督として鮮やかな戦略手腕を発揮。今季は1軍ヘッドコーチに就任し、参謀として緒方孝市監督を徹底サポート。ベンチ内で快活なコミュニケーションを取り、いざとなれば武闘派にも変身する万能型参謀だ。


【投手コーチ】畝龍実(うね・たつみ/52歳)


 1988年にドラフト3位で広島に入団。現役時代は7試合の登板に終わったが、引退後、カープのスコアラーを21年間務め、2014年に1軍投手コーチに就任した。

 就任後はリリーフ陣の積極休養システムに挑戦するなど、前衛的な取り組みも多い。選手の適性を見抜くことに長け、先発・リリーフの配置は見事。


【投手コーチ】小林幹英(こばやし・かんえい/42歳)


 広島の若き投手陣の兄貴分。2006年、31歳の若さで1軍投手コーチに就任すると前田健太(現・ドジャース)をはじめ、多くの若手投手を鍛え上げた。

【バッテリーコーチ】植田幸弘(うえだ・ゆきひろ/52歳)


 現役時代は広島では達川光男、西武では伊東勤の二番手としてチームに欠かせない存在だったひかえ。西武ブルペン捕手、西武1軍バッテリーコーチを経て、2008年から広島1軍バッテリーコーチに就任。若手捕手を一人前に鍛え上げる。


【打撃コーチ】石井琢朗(いしい・たくろう/46歳)


 現役時代の2012年に選手兼1軍野手コーチに就任すると、引退した翌年から1軍内野守備走塁コーチに就任。昨秋に打撃コーチに配置転換されると、基本に立ち返った素振り指導と画期的な練習、徹底的な対話を融合させ、見事に打線を復活させた。


◎【打撃コーチ】東出輝裕(ひがしで・あきひろ/36歳)
【打撃コーチ補佐】迎祐一郎(むかえ・ゆういちろう/34歳)

 緒方監督や石井コーチと選手の橋渡し役を任された若きコーチたち。早出練習では積極的にトスを上げたり、打撃投手を務めるなど、明るくチームを盛り上げて選手たちのモチベーションを上げた。


【内野守備走塁コーチ】玉木朋孝(たまき・ともたか/41歳)


 現役時代は広島とオリックスでユーティリティー内野手として活躍した。2005年の引退後は広島でスコアラーを務め、2011年に2軍守備走塁コーチに就任。由宇の地でノックバットを握り、選手たちの兄貴分として、ともに汗を流してきた。2015年から現職。今季は一塁ベースコーチを務めた。


【外野守備走塁コーチ】河田雄祐(かわだ・ゆうすけ/48歳)


 広島優勝の影の立役者と呼ばれるのが河田コーチ。現役時代は広島と西武で好守の外野手として息の長い活躍を見せ、2004年から西武の守備走塁コーチとして手腕を発揮。今季、広島の外野守備走塁コーチに就任した。

 積極走塁、積極守備を合言葉に意識改革に着手。三塁ベースコーチとしての積極的な姿勢が広島の色に見事にハマり、チーム全体をアグレッシブに変貌させた。


文=落合初春(おちあい・もとはる)

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