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いよいよ「デブ」の時代がやってきた! 愛すべき「ぽっちゃり体型」のプロ野球選手たちに要注目

 今季開幕から1カ月以上が経過。振り返ると、今季はやけに巨漢選手の活躍が目につく……と感じている読者はいないだろうか?

 山田哲人(ヤクルト)や坂本勇人(巨人)など、スマートなアスリート体型の選手が目立っている昨今のプロ野球界。一方で、今季は開幕から、いわゆる「ぽっちゃり体型」の選手たちが、その存在感を見せつけている。

 代表格の1人である坂田遼(西武・178センチ90キロ)は、あの森友哉を抑えて、右翼のレギュラーポジションを獲得。2軍降格となったものの、井上晴哉(ロッテ・180センチ114キロ)はチームの開幕ダッシュの立役者となった。


 投手陣でも、中崎翔太(広島・186センチ96キロ)は完全にクローザーに定着。外国人選手たちもダヤン・ビシエド(中日・185センチ108キロ)や、アレフレド・デスパイネ(ロッテ・175センチ95キロ)らが活躍。見た目は動きが緩慢そうな重量級の選手の活躍が目立っているのだ。

 そんなわけで、『週刊野球太郎』の5月特集では《プロ野球「デブ」の時代到来!》と銘打って、「ぽっちゃり体型」の選手たちにクローズアップ。愛すべき彼らのキャラクターを紹介するとともに、ホントに彼らの時代がやってきたのか、検証してみよう。


 第1回目はかつてプロ野球界で存在感を残した「ぽっちゃり」選手を紹介したい(文中は敬称略)。

元祖巨漢アイドルこと”ドカベン香川”



「元祖ぽっちゃり体型」のプロ野球選手といえば、南海やダイエーで活躍した香川伸行が思い出される(写真は引退後、2008年8月に甲子園球場で行われたイベント「甲子園レジェンズ」に出場時)。

 浪商高時代から甲子園で3打席連続本塁打、プロ入り初打席で場外ホームランと、常に規格外の活躍を見せてくれた。多少の変化はあるのもの、現役時の公称170センチ96キロと、プロ野球選手らしからぬ体型であった。

 印象深かったのは、香川に浴びせられる痛烈なヤジ。

「来年日本ハムにトレードや! 選手としてちゃうぞ! 商品としてやで!」

 と、打てないときは大阪球場で汚い言葉が飛び交った。

 一方ではこんな話もある。南海ホークス最後の試合での出来事。当時1軍にいなかった香川は、大阪球場の最前列で最後の試合を観戦していた。

 周りにいたファンは香川に気づき試合終盤になると、「ドカベン、お前はグラウンドにいけ!」と声をかけ、香川はグラウンドに降りてセレモニーに参加したのだ。香川は2軍にいても、ファンから愛されていた。

中田亮二はアイドル系ぽっちゃりキャラ!?



 “ブーちゃん”の愛称で親しまれた中田亮二(元中日)は、近年のぽっちゃり系選手の代表格だ。


 亜細亜大時代は通算103安打と、見た目から想像もつかないシュアな打撃を披露。しかも50メートル走は6秒4と見た目の割に遅くなかった。コミカルな体型と笑顔は、ファンの人気を集めた。

 現在は社会人野球のJR東海に所属している中田。社会人野球での活躍を期待したい。


立教大史上最高のスラッガー・矢作公一を知っているか?


 立教大時代は長嶋一茂(ヤクルトほか)と、クリーンアップを組み、日本ハムに入団した矢作公一も、ぽっちゃり系選手の1人。当時の立教大記録となる17本塁打をマークし、スラッガーとして期待も大きかった。

 矢作は実力よりも先に、その体型にスポットライトが当たる。入団1年目の体重がすでに100キロ以上もあり(公称175センチ105キロ)、力士顔負けの“アンコ型”と愛された。入団時には、自社製品のハムを丸かじりしながらインタビューに答えていた姿を覚えているファンも多いかもしれない。

 伊集院光のラジオ番組でも「ハムの原料として入団」と、ネタにされていたというのは、知る人ぞ知るエピソード。現役生活は4年と短命だったものの、「ぽっちゃり選手」の歴史に名前を刻んだのは間違いない。


 この3選手たちは、プレーそのものよりも、愛すべきキャラと、その存在感にクローズアップされていた感が強い。しかし、今季から注目を集める現代の「ぽっちゃり」選手たちの実力はいかがなものだろうか。

 次回からは、今シーズン活躍している巨漢選手たちの活躍の要因や、とっておきのエピソードを紹介していきたい。


文=勝田 聡(かつた さとし)
松坂世代のひとつ上にあたりサッカーの黄金世代となる1979年生まれ東京育ち。プロ野球、MLB、女子プロ野球、独立リーグと幅広く野球を観戦。 様々な野球を年間約50試合現地観戦し写真を撮影する。プロ野球12球団のファンクラブ全てに入会してみたり、発売されている選手名鑑を全て購入してみたりと幅広く活動中。

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