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地域密着を推し進めながらDeNAの大躍進を牽引した球団リーダーが交代。この動きは吉と出るか!?


 日本のプロ野球における球団経営も進化し、メジャーリーグのようにチームマネージメントが球団の浮き沈みに影響を大いに与えるようになってきた。

 まさにその成功例といえば2016年までの5年間のDeNAだろう。

はじまりはNPB最年少社長の就任


 2016年シーズンの終わりとともに退任した池田純前社長は、2012年にNPB最年少球団社長として就任。このときから数々の話題を創り出し、地域に根づいた球団運営でチームを活性化。5年で万年最下位球団をCS進出まで押し上げた。

 DeNAで数々のプロジェクトを手がけた池田前社長は、大手の商社や広告代理店に勤務し、また、生き馬の目を抜くシビアな業界でベンチャー企業の経営してきた経歴の持ち主。そして長年、横浜に住む生粋のハマっ子でもある。革新しようとするDeNAにはうってつけの人材だった。


大胆なリストラ断行、そして買収


 親会社が変わり、池田前社長の就任によって旧態依然とした球団の体質はガラッと変わった。スタッフの顔ぶれも若返り、大胆な施策が次々と繰り出された。そして極めつけは、使用料が大きな負担となり球団財政をひっ迫していた横浜スタジアムの問題を、運営会社の買収という一手で解決させたこと。限界と思われるビジネス的なラインを突破して、球団を企業として蘇らせたと言っていいだろう。

「地域密着」と真正面から向き合う


 「I☆YOKOHAMA(アイラブヨコハマ)」のスローガンを掲げた池田前社長が率いたDeNAは、ファンクラブも改革。同時に様々なチケット企画を展開したほか、イベントを通じてファンサービスに努めた。チームを取り巻く環境は見事に活性化。横浜スタジアムから遠ざかっていたファンを取り戻し、観客動員数はこの5年間でかつてない増加率を記録した。

 連日押しかける満員のファンに押し上げられるように、チームは念願のCS進出。惜しくも日本シリーズ進出とはいかなかったが、快挙を成し遂げた池田前社長は、惜しまれつつも任期を終えた。


そして、岡村信悟新社長の就任


 数々の快挙を成し遂げた池田前社長に替わり球団社長に就いたのは、元総務省のエリート官僚だった岡村信吾氏。DeNAの南場智子オーナーが見初めて、数年がかりで口説いた人物と言われている。エリートコースを駆け上がってきた頭のキレる官僚の岡田氏だが、企業の経営に直接関わる経験は少ないようだ。

 観客と向き合いながらライブで舵取りをしなければならないエンターテイメントの世界。岡村新社長がどんな策を繰り出すのか楽しみだ。


文・元井靖行(もとい・やすゆき)

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