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「ここぞの場面」で頼れる男たち。各球団で最も途中出場が多かったスーパーサブは?


 深みを増すプロ野球の戦術。近年は代打、代走、守備固めなどを担うスーパーサブの重要度がさらに増しつつある。2016年も赤松真人(広島)を始め、多くのスーパーサブが注目を集めた。

 2016年、各球団で最も途中出場が多かったスーパーサブの成績をまとめてみた。

※成績はスタメン時も含む

セ・リーグのスーパーサブたち


■広島東洋カープ
赤松真人(34歳・外野手)
途中出場:89試合(代打4/代走48/守備37)
打率.368(19打数7安打)/0本塁打/3打点/12盗塁

■読売ジャイアンツ
寺内崇幸(33歳・内野手)
途中出場:52試合(代打9/代走15/守備28)
打率.129(31打数4安打)/0本塁打/1打点/0盗塁

■横浜DeNAベイスターズ
下園辰哉(32歳・外野手)
途中出場:61試合(代打61/代走0/守備0)
打率.270(74打数20安打)/1本塁打/14打点/0盗塁

■阪神タイガース
今成亮太(29歳・内野手)
途中出場:59試合(代打26/代走3/守備30)
打率.227(119打数27安打)/0本塁打/5打点/1盗塁

■東京ヤクルトスワローズ
上田剛史(28歳・外野手)
途中出場:62試合(代打18/代走15/守備29)
打率.220(82打数18安打)/1本塁打/10打点/5盗塁

■中日ドラゴンズ
工藤隆人(35歳・外野手)
途中出場:67試合(代打13/代走24/守備30)
打率.302(63打数19安打)/0本塁打/3打点/5盗塁

 貫禄の数字を叩き出したのは、やはり赤松真人(広島)。今季出場した89試合はすべて途中出場。なかでも12盗塁は突出しており、終盤戦で赤松がレフトに入るのが今季の広島の定石だった。

 守備のユーティリティーで群を抜くのは今成亮太(阪神)。今季はメインの三塁のみならず、捕手、一塁、二塁、左翼、右翼の計6ポジションで途中出場しており、「どこでも守れる」とは今成のためにあるフレーズといっても過言ではないだろう。

パ・リーグのスーパーサブたち


■北海道日本ハムファイターズ
飯山裕志(37歳・内野手)
途中出場:36試合(代打1/代走10/守備25)
打率.333(3打数1安打)/0本塁打/0打点/0盗塁

■福岡ソフトバンクホークス
城所龍磨(31歳・外野手)
途中出場:54試合(代打12/代走21/守備21)
打率.264(148打数39安打)/6本塁打/19打点/11盗塁

■千葉ロッテマリーンズ
三木亮(25歳・内野手)
途中出場:64試合(代打0/代走21/守備43)
打率.185(54打数10安打)/0本塁打/2打点/0盗塁

■埼玉西武ライオンズ
上本達之(36歳・捕手)
途中出場: 60試合(代打58/代走0/守備2)
打率.307(88打数27安打)/1本塁打/12打点/0盗塁

■東北楽天ゴールデンイーグルス
阿部俊人(28歳・内野手)
途中出場: 52試合(代打1/代走17/守備34)
打率.185(27打数5安打)/0本塁打/2打点/0盗塁

■オリックス・バファローズ
小田裕也(27歳・外野手)
途中出場:72試合(代打7/代走32/守備33)
打率.137(51打数7安打)/0本塁打/3打点/4盗塁

 パ・リーグでは今季も「キドコロ待機中」で知られるスーパーサブ・城所龍磨(ソフトバンク)が躍動。しかし、交流戦ではスタメンに抜擢されると、鬱憤を晴らすかのように打ちまくり、交流戦MVPを獲得。スーパーサブでは終わらない熱さを見せた。

 2016年の最年少スーパーサブは三木亮(ロッテ)。主に二塁・三塁の守備固めで重用され、安定した守備力を披露した。打撃が上向けば、スタメン戦線に名乗りをあげることもできそうだ。

 スーパーサブ不在といえるのは日本ハム。ベテランの飯山裕志がチーム最多の36試合に途中出場したが、どちらかといえばスタメンが厚いチーム構成だ。

 来季も頼れるスーパーサブとして存在感を発揮するのか、それともスタメンに駆け上がるか。彼らの渋みのある活躍から目が離せない。

文=落合初春(おちあい・もとはる)

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