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【2019年夏の甲子園 愛媛みどころ】小柄でも球速を上げた村上に期待高まる 規格外の隠し玉系球児の登場を待ち望む

投手編〜村上は覚醒間近か

村上滉典
「まだ経験が足りない」。今治西・大野康哉監督の村上滉典評には必ずこの言葉がついてくる。西条市立東予東中時代は外野手。
50メートル走5秒9の足も持つだけに「将来は外野手として大成するのだろう」と四国大会を終えた時点では筆者も思っていた。

 しかし、その流れは5月18日「開星との練習試合で143キロを出した」との一報で一変した。もともとスライダーのキレがよく奪三振率は高い。そこに球速が伴ってくるとなれば、鬼に金棒である。今は河野竜生(鳴門高〜JFE西日本)のように身長170センチ台でも150キロを出せる時代。まずは最後の夏、覚醒した左腕としてどんな姿を見せてくれるのか。胸が高まる。

■続々出現の隠し玉的投手
 この春を迎える時点で、世間に名を知られていたのは松山聖陵の根本大蓮と最速141キロまで球速を伸ばした2年生・平安山陽。そして最速141キロの真鍋魁(西条)と最速140キロの田中択磨(聖カタリナ学園)の3年生2名くらいだった。しかし、現在は隠し玉的投手が雨後のタケノコのように続々と芽を伸ばしている。

 東から追っていくと三島からは最速139キロスリークオーターの石川晧裕。石川と同じく139キロを出す江口勝生(新居浜商)は、いわゆる「スラッター」も交え、学校創立60周年記念招待試合では済美を4安打1失点に抑えた。また、2年生・橋晟士朗(西条)や最速137キロ左腕・藤本大洋(今治北)の内角に決まるストレートは他を圧倒する。宇和島東では土居豪人(松山聖陵高〜ロッテ)の弟・毅人(2年)が変則スリークオーターから137キロ。将来性を感じさせる。

 そして豊嶋航平(北条)。澤田勝彦監督がプレートへの足の置き方を「いろいろと試して」右足の半足後ろに左足を付けてから投げる形にしたところ、これまで130キロ中盤がやっとだった球速が急上昇。5月中旬の練習試合では142キロを出し、スライダーもスプリットのような軌道で落ちるようになった。

 ストレート120キロ台でも変化球含め初速と終速の差が2キロ程度しかない池田泰征(内子)など、「隠し玉」はまだまだ出そう。1回戦から見逃せない。

野手編〜規格外か堅実型か

芦谷泰雅
「規格外」と「堅実型」。今年の愛媛県野手はこの2つに大別される。「規格外」代表は投手兼任の渡邉光(松山城南)。聖カタリナ学園から転校してからの1年間は主にロング走をしており、ほとんど野手の練習はしていないのに、爆発的なスピードが備わっている。旧チームまでベンチ外だった曽我部幸生(新居浜商)や飛ばし屋・山田響(済美2年)、二塁送球2秒を切る吉川晋平(新田)らもここに分類されるだろう。

 一方の堅実型は個性派の済美を束ねる芦谷泰雅や「ザ・遊撃手」の柴垣大(川之江)に、バットコントロールの巧い朝比奈幸司(松山工)、浪花鈴太郎、田中翔大が組む聖カタリナ学園二遊間など。さらに永居泰成(小田)の一歩先に入る遊撃守備も必見の価値ありである。

大会展望〜本命なき大混戦

愛媛地区勢力ピラミッド
シード校は順に松山聖陵、今治西、帝京五、八幡浜の4校。
ただ、第1シードの松山聖陵はセンバツ初戦敗退後に主力の状態が上がらず。
逆に今治西、帝京五、八幡浜に加え、練習試合で1年生を積極起用しているノーシード・済美が大会3連覇を期して急激に差を詰めている。
よって、夏は本命不在の大混戦になることは確実。
6月23日に開催される組み合わせ抽選会で恵まれたチームや、選手の状態をピークに合わせられた高校が甲子園切符をつかむことになりそうだ。

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