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【CS特集】広島は大丈夫!? リーグ優勝しながらもCSで敗れてしまったチームの歴史を振り返る

文=藤山剣

【CS特集】広島は大丈夫!? リーグ優勝しながらもCSで敗れてしまったチームの歴史を振り返る
 リーグ優勝すれば日本シリーズへ出場できた2000年代初頭までと違い、現在では日本シリーズ出場をかけたCSを突破しなければ、日本一になる権利を手にすることはできない。とはいえ、それでも多くの場合はリーグ優勝チームが日本シリーズへ駒を進めているが、ときに、それが崩れる場合がある。今回はリーグ優勝しながらCSで敗れたチームを見ていきたい。

セ・リーグ優勝チームのCSにおける動向


■セ・リーグ優勝チームとCSの結果
2007年:巨人/CS敗退(2位の中日が進出)
2008年:巨人/CS突破
2009年:巨人/CS突破
2010年:中日/CS突破
2011年:中日/CS突破
2012年:巨人/CS突破
2013年:巨人/CS突破
2014年:巨人/CS敗退(2位の阪神が進出)
2015年:ヤクルト/CS突破
2016年:広島/CS突破
2017年:広島/CS敗退(3位のDeNAが進出)

 セ・リーグでは、リーグ優勝しながら日本シリーズに進めなかったケースは3度。最初は、セ・リーグにCSが導入された2007年。いきなり1位の巨人が2位の中日に敗れる事態が発生した。この年のペナントレースは、巨人が2位中日に1.5ゲーム差で優勝。しかしCSでは、投打が噛み合った中日が快進撃を見せる。第1ステージでは阪神に2連勝、第2ステージでは巨人に3連勝(当時は5戦3勝制)と無傷でCSを突破した。

 勢いに乗った中日は、日本シリーズで初戦こそ落としたものの、その後、4連勝して日本一へ。日本一を決めた一戦は、山井大介から岩瀬仁紀への「完全試合リレー」という歴史的な試合となった。

 リーグ優勝チームにおける2度目のCS敗退も2014年の巨人。この年の巨人は2位阪神に7ゲーム差をつける圧勝でセ・リーグ制覇。にもかかわらず、ファーストステージで広島を撃破した阪神に4連敗を喫してしまう。

 伸び伸びとプレーする阪神ナインに対し、巨人は勝ち上がらないといけないというプレッシャーが硬さを生み、その重圧のもと試合を重ねてしまい1勝もできなかった。このCSでの両チームの選手の動きはあまりにも対照的だった。

 3度目は、2017年の広島だ。6月に独走体制を築き、優勝を決めたのが9月18日。レギュラーシーズンでは際立った強さを誇ったが、CSではDeNAに不覚を取ってしまった。

 初戦は5回裏に3点を取ったところで降雨コールドという、ある意味ラッキーな勝ち方。この時点でアドバンテージを含めれば2勝0敗。そこで慢心が広がったわけではないだろうが、2戦目からDeNAに4連敗。日本シリーズ進出を阻まれた。レギュラーシーズンでのDeNAは広島に13勝12敗とセ・リーグのなかで唯一勝ち越しいることからも、何かしらの策を持っていたのだろう。

パ・リーグの優勝チームのCSにおける動向


■パ・リーグ優勝チームとCSの結果
2007年:日本ハム/CS突破
2008年:西武/CS突破
2009年:日本ハム/CS突破
2010年:ソフトバンク/CS敗退(3位のロッテが進出)
2011年:ソフトバンク/CS突破
2012年:日本ハム/CS突破
2013年:楽天/CS突破
2014年:ソフトバンク/CS突破
2015年:ソフトバンク/CS突破
2016年:日本ハム/CS突破
2017年:ソフトバンク/CS突破

 パ・リーグでは、優勝しながらCSを突破できなかったのは一度だけ。それが、2010年のソフトバンクだ。この年、ソフトバンクがファイナルステージで対戦したのはロッテ。ロッテは西武とのファーストステージで、第1戦、第2戦とも9回に追いつき、延長でケリをつけるという劇的な試合を制していた。

 勢いに乗ったロッテは、ファイナルステージ第1戦で成瀬善久が4安打1失点の完投。まずソフトバンクの優勝アドバンテージが消える。その後、ソフトバンクは和田毅の1失点完投で第2戦、ホールトン、攝津正、森福允彦、馬原孝浩とつなぐ完封リレーで第3戦を連勝と盛り返す。

 しかし、CS突破に王手をかけたソフトバンクは、そこからまさかの3連敗。ロッテの下剋上を許してしまった(ロッテはそのまま日本シリーズも制覇)。第1戦で投げ合った成瀬と杉内俊哉は、中4日で第6戦でも先発。いずれも成瀬が勝利投手となっている。この明暗がファイナルステージの勝敗に直結した格好となった。

 なお、パ・リーグでは、クライマックスシリーズという名称になる前の3年間(2004〜2006年)、「プレーオフ」として同様のリーグ優勝決定戦を行っていたが、そこでもソフトバンク(2004年はダイエー)は、3年連続第2ステージ敗退という悲劇の時代を過ごしている。

 とくに2006年の第3戦は、ソフトバンク・斉藤和巳、日本ハム・八木智哉がともに譲らず無失点の力投で迎えた9回裏に、日本ハムが稲葉篤紀のサヨナラ内野安打で勝利と日本シリーズ進出を決める劇的な幕切れ。マウンド上の斉藤が膝から崩れ落ちるシーンを覚えているファンも多いだろう。

今シーズンの優勝チームはどうなる?


 今シーズンはセ・リーグの広島、パ・リーグの西武ともにレギュラーシーズンでは2位以下に大差をつけて優勝している。1勝のアドバンテージがある上に、戦力を見ても、広島と西武がCS突破の最有力候補であることには違いない。しかし、それでも短期決戦は何が起こるかわからない。ファーストステージを勢いよく勝ち上がってきたチームが、リーグ覇者を脅かすことも十分考えられる。白熱の好ゲームを期待したい。

文=藤山剣(ふじやま・けん)

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