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ついに出た56号本塁打!その他にも記録が続々と生まれる!…今週の野球みどころランキング[9月17日(火)〜9月23日(月)]

 『今週の野球みどころランキング』は、9月第3週はじめの時点で注目度の高まっている野球関連の話題について紹介していきます。
 最後には今後の簡単な野球界のスケジュールを添えていますので、重要事項はチェックしておいてください!


松井裕樹プロ志望届提出へ、夏V前橋育英はセンバツ絶望に
―――高校野球

 昨夏の甲子園で大会史上最多の1試合22奪三振を記録し、また今夏は日本代表のエースとして18U W杯準優勝に導くなど、その進路が注目されていた桐光学園の松井裕樹が「プロ志望の意向を固め、9月中に記者会見を行うことが有力」との情報が複数スポーツ紙で報じられた。

 一方、今夏の甲子園の優勝投手となった2年生右腕・?橋光成(前橋育英)。

 18U W杯から帰国した翌日(11日)に組まれた太田工との秋季群馬県大会2回戦で3−4で敗れてしまう大波乱。

 前夜に帰国したばかりの?橋は1-3の2点ビハインドの場面で登板したものの、6回に痛い4点目を献上。前橋育英もその後粘りを見せたものの、1点及ばずゲームセット。

 この結果、前橋育英の来春センバツ出場は絶望的となってしまった。

日本選手権出場チーム続々と決まる
―――社会人野球

 単独チーム日本一を争う『社会人野球日本選手権』(以下、日本選手権/本戦は10月28日から11日間、京セラドーム大阪)の予選が各地で行われ、続々と出場チームが決まった。

 今秋のドラフト候補右腕・秋吉亮を擁するパナソニックは、代表決定戦となった10日の新日鐵住金広畑との一戦で秋吉が5安打完封し、3−0で勝利。19大会連続34回目の日本選手権出場を決めた。

 近畿予選ではその他に、日本新薬、敗者復活戦から勝ち上がった新日鐵住金広畑、大阪ガスが日本選手権本戦に進む。

 また東海予選ではトヨタ自動車、西濃運輸が都市対抗不出場の悔しさを晴らす日本選手権出場を決めた。また、ヤマハと東邦ガスは敗者復活戦を勝ち上がり、都市対抗に続いて全国切符を獲得した。

 九州予選ではJR九州が盤石の強さを見せ第一代表に、第二代表には九州三菱自動車が滑り込んだ。

 またクラブチーム日本一を決める『全日本クラブ選手権』は9日、西武ドームで決勝が行われ、和歌山箕島球友会がミキハウスREDSに2-0で勝ち、7年ぶり2度目の優勝。「クラブチーム代表」として、日本選手権への出場を決めた。

田中将大◯連勝、楽天初の日本シリーズ進出へ準備着々
―――NPB

 ヤクルトのウラディミール・バレンティンの「王貞治超え」となる56号&57号に大きな大きな注目が集まった15日の阪神vsヤクルト戦だったが、先発した小川泰弘も大仕事をやってのけた。

 バレンティンから今季15、16本目となる援護弾を含む9得点を味方打線からもらうと、それに小川は応え、6安打わずか1四球で今季3度目の完封勝利。バレンティンの大記録に花を添えた。


 一方で、同日先発した巨人の菅野智之は広島戦で5回9安打5失点と打ち込まれ、13勝目はならず5敗目。小川が新人王争いで一歩リードする形となった。

 またバレンティンに負けじと? 楽天の田中将大も前人未到の大記録を未だ更新中。13日のオリックス戦に先発すると、9回を投げ10安打を浴びながらも、2失点で完投勝利。開幕連勝記録などに続き、稲尾和久氏(当時西鉄)の持っていたシーズン20連勝の記録も塗り替える21連勝。これで昨季から続く連勝も、カール・ハッベル氏(当時ジャイアンツ)の記録を76年ぶりに更新する単独世界新記録「25」に伸ばした。

 田中の活躍などで、楽天は18日現在、優勝マジック「9」。そこで楽天は日本シリーズ出場を見越し、かねてからNPBより要望されていたクリネックススタジアム宮城の観客席増席対策として、特設スタンドを13日にオープンさせた。三塁側後方の特設スタンドが「蔵王」、左翼席後方の特設スタンドが「栗駒」と、それぞれ地元宮城の山にちなんで命名された。この増席で新たな定員は2万5651人となった。

 記録といえば岩瀬仁紀(中日)が15日のDeNA戦で今季35セーブ目を挙げ、横浜やマリナーズで活躍した佐々木主浩氏が持つ日米通算381セーブに並んだ。今季はこの日が53試合目の登板で、1999年の入団以来、15年連続50試合以上の登板も果たす鉄腕ぶりで今年もチームになくてはならない存在になっている。

上原絶好調、ダルビッシュと松坂は1失点で明暗分ける
―――MLB

 今季絶好調のレッドソックス・上原浩治の勢いが止まらない。11日のレイズ戦で同点の9回を三者凡退に斬って取ると、続く10回表に味方打線が勝ち越し、4勝目。さらに13日のヤンキース戦では4点リードの9回に登板し、この日も三者凡退に斬って取り、連続凡退を37人に伸ばした。また、この日の勝利でレッドソックスの東地区優勝マジックも「7」。6年ぶりの地区優勝が見えてきたチームにあって、セットアッパーの田澤純一とともに、チームに欠かせない存在となっている。

 1999年にその上原とともにNPBで新人王を受賞したメッツの松坂大輔は、14日のマーリンズ戦(ダブルヘッダー第2試合)に先発。球速は最高で89マイル(約143キロ)だったものの、シュートやカットボール、カーブの精度が高く、相手打線に的を絞らせない投球で、7回2安打1失点で今季初白星。前日に33歳の誕生日を迎えた松坂にとって、何よりも嬉しい383日ぶりの勝利となった。またこの勝利でメジャー通算51勝目となり、大家友和(エクスポズなど/現BCリーグ富山)と並び日本人投手歴代3位タイとなった。

 一方で、レンジャーズのダルビッシュ有は1点に泣いた。14日のアスレチックス戦に先発したダルビッシュは7回を投げ、4安打1失点。毎回の10三振を奪うも、味方打線の援護はなく、チームは0−1で敗戦。9敗目を喫した。これで0−1での敗戦は今季4度目。1916年以降のア・リーグでは同年ウォルター・ジョンソン(当時セネタース)、55年ビリー・ピアース(当時ホワイトソックス)以来58年ぶりの珍事となった。

 マリナーズの岩隈久志も7回3安打無失点と好投し、勝利投手の権利を持ち降板したものの、救援陣が失点しチームもサヨナラ負け。13勝目は挙げられなかった。

 ヤンキースの黒田博樹は、上原が好投で締めた13日のレッドソックス戦に先発していたが、6回0/3を投げ、8安打5失点で11敗目を喫した。

 また、ジャイアンツの田中賢介とアスレチックスの岡島秀樹はメジャー昇格の前提となる40人枠から外れ戦力外となったため、今季を終えた。

バレンティンがついに大記録を達成 記録はどこまで伸びるのか!?
―――NPB

 東京五輪が開かれた1964年に達成された大記録が、2回目となる東京五輪が決まった今年についに塗り替えられた。

 15日に行われた阪神vsヤクルト戦の第1打席で、ウラディミール・バレンティンが阪神の榎田大樹から左中間席に飛び込む今季56号本塁打を放ち、ついに日本新記録を達成。1964年に王貞治氏(当時巨人)が55本塁打を記録してから49年。55本塁打までいきながらタフィ・ローズ氏(当時近鉄)、アレックス・カブレラ氏(当時西武)の前に高くそびえた「56本の壁」をついに打ち破った。

 台風の影響により、中止も心配された同試合だったが、地元のファンと来日していた愛する母の目の前で見事に大記録を樹立。これでプレッシャーから解き放たれたのか、さらに続く第2打席には左翼ポール際に今季57号本塁打を放ち、チームの勝利にも大きく貢献。

 今季はオランダ代表として出場したWBCの試合中の故障で、今季第1号は4月16日とスロースタートとなったものの、その後はほぼ2試合に1本のペースで本塁打を量産した。ヤクルトは残り18試合。どこまで記録を伸ばすのか大いに楽しみだ。


■プロフィール
文=高木遊(たかぎ・ゆう)/1988年、東京都出身。幼い頃よりスポーツ観戦に勤しみ、東洋大学社会学部卒業後、スポーツライターとして活動を開始。昨年は東都大学野球春・秋1部全試合を取材。大学野球を中心に、アイスホッケー、ラグビー、ボクシングなども取材領域とする。高木遊の『熱闘通信』随時更新中(http://www.plus-blog.sportsnavi.com/buaka/)twitter(@you_the_ballad)


女子プロ野球関連

9月21、22日:「ティアラカップ岡山倉敷大会」@倉敷マスカットスタジアム/両日共に第1試合11時、第2試合13時30分試合開始予定

※こちらはYoutubeで生中継配信する予定です。詳しくは女子プロ野球公式HPをご覧ください。

アマチュア野球スケジュール

☆高校野球☆
・来春のセンバツに向けた秋季大会が各都道府県で開催中

★大学野球★
秋季リーグ戦は熱戦の真っ最中

◎社会人野球◎
第39回 社会人野球日本選手権
すでに出場権を獲得しているチーム
・JX-ENEOS   ・Honda
・JR東海    ・JR東日本
・三菱重工神戸 ・日本生命
・新日鐵住金かずさマジック
・Honda熊本   ・NTT西日本

☆日本選手権最終予選スタート
北海道代表→室蘭シャークス
東北代表→七十七銀行
関東代表→富士重工業、東京ガス、明治安田生命、JFE東日本、日本通運、セガサミー
北信越代表→バイタルネット
東海代表→トヨタ自動車、西濃運輸、ヤマハ、東邦ガス
近畿代表→パナソニック、日本新薬、新日鐵住金広畑、大阪ガス
九州代表→JR九州、九州三菱自動車

中国 残すは第二代表を決めるのみ!
18、19日@東広島アクアスタジアム
四国 JR四国と四国銀行の直接対決!
20、21日@高知東部球場

全日本クラブ野球選手権・優勝:和歌山箕島球友会(日本選手権出場決定)

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