ヤクルトのルーキーたちを改めて確認しよう！

2013/1/7

1位 石山 泰稚（金足農高→東北福祉大→ヤマハ）

投手／右投右打／24歳／182cm74kg
どんな選手？
大学、社会人を通じて、先発、リリーフ両面で堅実な結果を出し続けた安定感が持ち味。アベレージ140キロ前半の速球を両サイドに低めに投げ分けて、これが投球の軸。スライダーに、落差が大きく曲がってからが速いカーブで打ち損じを誘う。
育成ポイント
見た目、非力な印象があるが、投げてみるとコンスタントに力を発揮する。派手な活躍はなくても、息の長い投手になれそうだ。
当面のライバル→小川泰弘（ヤクルト）
未来予想図→岡林洋一（元ヤクルト）
即戦力度→★★★

2位小川 泰弘（成章高→創価大）

投手／右投右打／22歳／171cm79kg
どんな選手？
学生球界の「小さな大投手」。ノーラン・ライアン（元レンジャーズほか）のフォームだけではなく、高精度の投球と強靭なハート、無類の負けじ魂、自分から練習できる精神性。称号の資格は十分だ。140キロ台の速球にスプリット、カットボールなど多彩な変化球でMVP5回受賞。
育成ポイント
マウンドでぐっと自分の世界に集中した時の殺気は館山昌平に通じる。そのエッセンスを吸収すれば早い時期に主軸に。
当面のライバル→山本哲哉（ヤクルト）
未来予想図→武田久（日本ハム）
即戦力度→★★★★

3位田川 賢吾（高知中央高）

投手／右投左打／18歳／187cm77kg
どんな選手？
四国No.1の本格派の素材。長い手足と可動域の広さ。しなやかなフォームから右打者外角低めへの球筋を持ち、タテのスライダー、フォークを操る器用さも兼備。長身で50メートルを6秒0で走るボディーバランスも大きな将来性。
育成ポイント
まずは、毎日コンスタントに投げられる心身の強さを。可能性としては、投手から三塁手に転向した又野知弥の線も。
当面のライバル→平井諒（ヤクルト）
未来予想図→大石達也（西武）
即戦力度→★

4位江村 将也（佐野日大高→日本大→ワイテック）

投手／左投左打／25歳／179cm70kg
どんな選手？
社会人3年間の実戦経験で急激に成長。一昨年も某球団の新人テストに合格。スライダーのバリエーションと変化点の近さが武器。横にすべり、スッと沈み、落差を伴ってタテに割れる。135キロ前後でも球持ちがよく打者に体感スピードを感じさせる速球とのコンビネーションで勝負。
育成ポイント
日高亮が孤軍奮闘した左の中継ぎに一枚加わりたい。投球に強弱をつけられる投手は使える。
当面のライバル→久古健太郎（ヤクルト）
未来予想図→?木京介（巨人）
即戦力度→★★★

5位 星野 雄大（岡山東商高→日産自動車九州→伯和ビクトリーズ→香川オリーブガイナーズ）

捕手／右投右打／24歳／177cm80kg
どんな選手？
二塁送球1.8秒台を記録する速い送球だけでなく、投手のよさをうまく引き出すリードも売りの好捕手。四国リーグでは守備を重要視したため打率.231に終わったが、月間打率.414、2本塁打を打った7月は月間MVPに輝いた。
育成ポイント
即戦力として高い評価を受けてのヤクルト入りだ。最初の目標は「開幕1軍」、この1点に尽きる。1年目からしっかりアピールし、1軍の戦力として欠かせない存在に。
当面のライバル→中村悠平（ヤクルト）
未来予想図→細川亨（ソフトバンク）
即戦力度→★★★

6位谷内 亮太（金沢西高→國學院大）

内野手／右投右打／21歳／177cm78kg
どんな選手？
12年春、チームを東都1部に復帰させ、12年秋は6勝5敗の勝ち越しに導いた主将としての存在感が光る。自分の守備範囲は堅実に守るフィールディング。一塁送球に見せる右足首の柔軟性と、指のかかり抜群のコンパクトスロー。加えて、チームを広い視野で把握しようとする意識も高い。
育成ポイント
キャプテンシーと精度の高い守り。宮本慎也の入団時が重なる。つなぎ役として確かな技を。
当面のライバル→荒木貴裕（ヤクルト）
未来予想図→大引啓次（オリックス）
即戦力度→★★

7位 大場 達也（市川崎高→鶴見大→日立製作所）

投手／右投右打／23歳／183cm85kg
どんな選手？
恵まれた体躯からの140キロ後半で鶴見大当時に頭角を現し、社会人では主に先発として実戦経験を積んだ。速球より、むしろスライダー、フォークのタテの変化の鋭さと制球力の方がプロで通用する。
育成ポイント
大卒2年目でもけん制やクイックはこれからの勉強だし、いいボールが2球続かないなど完成度は高くない。重心の高い「角度型」、ポッコリした東京ドームのマウンドには合いそうだ。
当面のライバル→山本斉（ヤクルト）
未来予想図→永川勝浩（広島）
即戦力度→★★★