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【11月16日開幕】オコエ瑠偉(楽天)も参戦! アジアプロ野球チャンピオンシップの注目選手は?

【11月16日開幕】オコエ瑠偉(楽天)も参戦! アジアプロ野球チャンピオンシップの注目選手は?

 ドラフト、日本シリーズも終わり、プロ野球もシーズンオフに突入。しかし、まだ注目のイベントがひとつ残っている。

 今年、新設された「ENEOS アジアプロ野球チャンピオンシップ2017」だ。U-24または入団3年目以内の選手たち(オーバーエイジ枠3名)による国際試合。日本、韓国、チャイニーズ・タイペイの3チームの新鋭たちが競い合う。

 大会は11月16日(木)に開幕。11月19日(日)に行われる決勝まで勝ち進めば3試合を戦うアジア決戦になる。

 若手中心といえど、侍ジャパン・稲葉篤紀監督の初采配であり、2020年の東京五輪には主力になるべきメンバーが揃っている。今大会の侍ジャパンメンバーを紹介しよう。

出場メンバー:投手


■先発
今永昇太(DeNA/24歳)
薮田和樹(広島/25歳)
田口麗斗(巨人/22歳)
多和田真三郎(西武/24歳)

 決勝までの3試合で先発マウンドを任されそうなのはこの4人。日本シリーズでの快投が光った今永昇太(DeNA)、今季15勝3敗の好成績を挙げた薮田和樹(広島)、こちらも13勝4敗で安定感のあった田口麗斗(巨人)とセ・リーグを代表する若手3投手が選出されている。

 次点は多和田真三郎(西武)。薮田はリリーフでの実績があるため、布陣次第では多和田の先発マウンドもあるだろう。

■リリーフ
又吉克樹(中日/27歳/OA枠)
山崎康晃(DeNA/25歳)
近藤大亮(オリックス/26歳)
野田昇吾(西武/24歳)
平井克典(西武/25歳)
石崎剛(阪神/27歳)
堀瑞輝(日本ハム/19歳)

 DeNAの守護神・山崎康晃が侍ジャパンでもストッパー濃厚か。日本シリーズでは悔しい被弾もあったが、ここで勢いを取り戻したい。近藤大亮(オリックス)、平井克典(西武)、石崎剛(阪神)は来季へ向けて好調を継続することもテーマになる。オーバーエイジ枠の又吉克樹(中日)は頼れる存在。今季は先発も経験しており、イニング跨ぎも大いにありだ。

 最年少選出の堀瑞輝(広島)は2016年の侍ジャパンU-18代表でも快投を見せた「アジアキラー」。年代が上がってもその実力を示し、来季への弾みにしたい。

出場メンバー:野手


■捕手
近藤健介(日本ハム/24歳)
田村龍弘(ロッテ/23歳)
宇佐見真吾(巨人/24歳)
甲斐拓也(ソフトバンク/25歳/OA枠)

 正捕手争いは近藤健介(日本ハム)を除いた3人か。ロッテで第一捕手に定着している田村龍弘が実績で一歩リードしている。今季ブレイクの甲斐拓也(ソフトバンク)は育成出身でオーバーエイジ枠ながら捕手では若手の域。宇佐見真吾(巨人)はチームでの正捕手争いに加わる態勢は整えた。テストマッチの色合いも強いので試合ごとの分担になりそうだが、バットで結果を残せるかも重要になってくる。
 ケガから復帰した近藤はバットに期待。登録上は捕手だが主戦は外野・指名打者になるだろう。夏から秋にかけての長期離脱が響いたが、57試合で打率はなんと.413。来季は是が非とも正真正銘の「4割打者」になってほしい。

(※編集部注 宇佐見真吾[巨人]はケガのため出場辞退。代わりに若月健矢[オリックス/22歳]追加選手として招集された)

■内野手
山川穂高(西武/25歳/OA枠)
京田陽太(中日/23歳)
源田壮亮(西武/24歳)
中村奨吾(ロッテ/25歳)
西川龍馬(広島/22歳)
外崎修汰(西武/24歳)
松本剛(日本ハム/24歳)

 今大会で4番は山川穂高(西武)が当確か。シーズン後半戦は4番に定着し、78試合で23本塁打をかっ飛ばした。指名打者での出場も考えられるが、一塁がメインの人材がやや不足しており、シーズンと同様に「4番・一塁」が濃厚。

 遊撃は源田壮亮(西武)と京田陽太(中日)の一騎打ち。三塁は中村奨吾(ロッテ)と西川龍馬(広島)が争う。

 焦点は二塁。源田、京田の二遊間も見てみたいが、どちらも今季は二塁での出場がなく、どの程度こなせるのかは不明。中村と西川も経験があり、外崎修汰(西武)も試合終盤の守備固めでよく二塁に入っていた。ただ、外野陣を見渡すと左翼の選手が不足している。日本代表は代々、左翼守備をやや軽視する傾向にあるが、ここを今季の主戦場にしていたのは外崎のみだ。

 松本剛(日本ハム)は内野手登録だが、今季は右翼がメイン。もともと遊撃手で一塁も守れるが、どちらかと言えばバットマン。指名打者が狙い目か。

■外野手
オコエ瑠偉(楽天/20歳)
桑原将志(DeNA/24歳)
上林誠知(ソフトバンク/22歳)

 外野手はこの3人。注目はオコエ瑠偉(楽天)だろう。今季は8月に1軍昇格を果たすと41試合で打率.300の活躍を見せた。DeNAの不動の1番・桑原将志も名を連ねている。

 上林誠知(ソフトバンク)は今季プチブレイクを果たしたが、日本シリーズではソフトバンクの分厚い選手層を前に、無念のベンチ外。悔しさを晴らすのはこの舞台だ。


文=落合初春(おちあい・もとはる)

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