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今年大活躍の新人選手たち。あの二刀流の記録は誰以来だったのか!?

※文中に( )の空白が現れますが、こちらが今回の問題となります。

 2013年のプロ野球を振り返る上で欠かせないキーワードは「新人の大活躍」だ。セ・リーグ新人王は16勝4敗、防御率2.93と最多勝の活躍を見せた小川泰弘(ヤクルト)が、パ・リーグ新人王は15勝8敗、防御率3.34の記録で楽天の日本一に貢献した則本昂大が受賞したが、この2人以外にも、通常であれば新人王に選ばれてしかるべき成績を残した選手が数多くいた。

 たとえば、菅野智之(巨人)は13勝6敗という成績でリーグ優勝に大きく貢献。クライマックスシリーズのMVPも受賞し、セ・リーグ新人特別賞も受賞した。また、松永昂大(ロッテ)、松葉貴大(オリックス)、三嶋一輝、井納翔一(ともにDeNA)の面々は、将来性も見込まれて侍ジャパン入りを果たしている。

 そして「話題性」という面で考えると、藤浪晋太郎(阪神)と大谷翔平(日本ハム)の高卒ルーキーの活躍も忘れてはならない。藤浪は年間を通して阪神のローテーションの一角を見事に勤めあげ、7月にはオールスターに出場、8月には月間MVPにも輝いた。夏場以後は勝ち運に恵まれなかったが、しっかりと年間ローテーションを守り切り、セ・リーグでは1967年の(  )以来46年ぶりとなる高卒新人投手のシーズン10勝を達成した。

 一方の大谷は、打者としては打率.238、3本塁打20打点、投手としては3勝0敗、デビュー戦では最速157キロを記録するなど、「二刀流」で話題を集めた。高卒新人でプロ初勝利とプロ初本塁打を記録したのは1967年の(  )以来、46年ぶりの快挙だった。また、7月のオールスターでは、清原和博(元西武ほか)以来となる高卒新人でのオールスター初打点を記録し、敢闘選手賞も獲得している。

Q.では、上記の2つの(  )の中には、共通の名前が入る。その人物とは誰か?
1.堀内恒夫
2.江夏豊
3.平松政次
4.金田正一



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▼ ▼?正解は?▼ ▼

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A.江夏豊

 日本記録であるシーズン401奪三振、通算206勝193セーブで史上最高の左腕投手の一人と目される江夏豊(元阪神ほか)は、実はバッティングも一流。1973年にノーヒットノーランを達成した試合は、自身のホームランでサヨナラ勝ちを決めたことでも有名だ。

 江夏と同じ1948年生まれで何かと比較されることが多かった堀内恒夫(元巨人)も、高卒新人年に16勝し、プロ通算21本塁打を記録したが、堀内は早生まれのため、新人年は1966年に当たる。

 この堀内以上に打棒を振るったのがカミソリシュートでお馴染み、堀内と同級生の平松政次(元大洋)だ。高卒後、社会人も経験してからプロ入りした平松は、堀内の21本を超える、通算「25本」のホームランを放っている。

 そして、投手として最も多くのホームランを打ったのが金田正一(元国鉄ほか)。1933年生まれの金田は高校を中退し、1950年にプロ入り。以降、実働20年で通算「36本」のホームランを放っている。

 振り返れば、「二刀流」でなくとも、投打に活躍した選手は非常に多い。大谷には彼ら先人達以上の打棒を見せて欲しい。そして、過去の記録を掘り起こしてみるのもプロ野球の楽しみ方のひとつ。来季の新人たちは、過去の偉人のどんな記録に並び、追い抜いて行くのだろうか。



文=オグマナオト/1977年生まれ、福島県出身。広告会社勤務の後、フリーライターに転身。「エキレビ!」では野球関連本やスポーツ漫画の書評などスポーツネタを中心に執筆中。また「幻冬舎WEBマガジン」で実況アナウンサーへのインタビュー企画を連載するなど、各種媒体にもインタビュー記事を寄稿している。ツイッター/@oguman1977

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