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北川打撃コーチとの共通点も。元気印、オリックス・伏見寅威はおとなしいチームをリードする


 若手選手が多く起用されるようになったオリックス。伏見寅威もそのひとりだ。本来は捕手の伏見だが、捕手よりも内野手としての起用が多い。その打撃を見込まれての起用だ。そんな伏見に注目してみた。

捕手、それとも内野手


 オリックスの捕手事情は、開幕当初は1番手・2番手に伊藤光と山崎勝己、3番手を若月健矢、伏見寅威などで争う形だった。しかし、チームが低迷すると、その図式は崩れ、最近は、若月が先発捕手として起用されることが多くなった。2番手に伊藤、そして3番手で伏見がベンチに控えている。

 伏見は7月7日のソフトバンク戦で5番・指名打者として先発出場すると、次の西武戦からは一塁手、三塁手として先発出場。毎試合ヒットを記録し、7月10日の試合では、2013年以来の打点を記録した。

 現在は、捕手としての出場よりも内野手としての出場が多くなっている。また、代打での起用も増え、伏見の打撃を生かす起用方法となっている。


ベンチでは一番元気な伏見


 伏見を語る上で忘れてはならないのが、ベンチでの声出しである。とにかく元気にベンチを盛り上げている。スタメンで出場していようが、ベンチに控えていようが、常に声を出している。

 おとなしい選手が多いと言われているオリックスにあっては、欠かせない存在なのだ。

北川打撃コーチの存在


 捕手から別の守備位置へのコンバートは枚挙にいとまがないが、オリックスでは北川博敏打撃コーチが、その代表例だ。

 北川コーチは阪神に入団した当初は捕手だった。しかし捕手では花開くことなく、内野手にコンバート。勝負強い打撃で活躍した。近鉄時代の代打逆転満塁優勝決定ホームランは、球史に残る一打であろう。

 その北川コーチと伏見は、捕手以外にも共通点がある。北川コーチは日本大学時代に、日米大学野球の日本代表に選ばれている。伏見は東海大学時代に、世界大学野球選手権大会の日本代表に選ばれている。そしてふたりとも、4年の時には主将としてチームを率いている。

 さらには、その明るいキャラクターでベンチを盛り上げていることも共通点だ。

 伏見は今後、捕手として生き残るのか、それともコンバートの道を通るのか。今のところはどう転ぶかわからない。しかし、その打撃と明るいキャラクターでチームを引っ張っていく選手に成長してほしい。そして北川コーチのように大きな仕事を成し遂げることを期待したい。


文=矢上豊(やがみ・ゆたか)
大阪在住の山本昌世代。初めてのプロ野球観戦は、今はなき大阪球場での南海対阪急戦と、生粋の関西パ・リーグ党。以来、阪急、オリックス一筋の熱狂的ファン。プロ野球のみならず、関西の大学、社会人などのアマチュア野球も年間を通じて観戦中。

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