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イチロー、稲葉、中村ノリ……球界バッティグセンターエピソード

 プロ野球ではオープン戦が始まり、いよいよ春の到来を感じる今日この頃。体がうずいてバッティングセンターに行きたくなる人も多いのではないだろうか? そこで、プロ野球選手にとっても「原点」であることが多いバッティングセンターにまつわるエピソードを、現役選手を中心に集めてみた。

◎イチロー、稲葉を生んだ「空港バッティング」

 日本で一番有名なバッティングセンター、といえば、愛知県西春日井郡にある「空港バッティング」になるだろうか。なぜなら、イチロー(マーリンズ)と稲葉篤紀(元ヤクルトほか)、日本を代表する大打者がここで少年時代にバットを振り込んでいたからだ。

 イチローは毎日のように通い詰めてバットを振り続けた結果、高校通算打率は5割を超えていたと言われ、日米で大記録を打ち立てる打撃スタイルを確立した。一方の稲葉は、イチローほどではないにせよ、折を見てはこのバッティングセンターに通った。また、プロ入り後もシーズンオフに帰省した際には、このバッティングセンターを訪ね、自分の原点を見つめ直していたという。

 2人が打ち込んでいたのは「空港バッティング」の8番ケージ。ある意味で、日本野球の聖地のひとつ、と言っても過言ではないはずだ。

◎戦力外とバッティングセンターと中村紀洋

 バッティングセンター通いで復活を果たした人物といえば、2013年に2000安打を達成した中村紀洋(元近鉄ほか)だ。


 これまでに何度も戦力外通告を受けながら、その都度、バッティングセンターで一人黙々と練習を重ね、いつか来るであろうオファーを待ち続けた。

 ただ、度重なるケガで手首にはもう5回もメスを入れている中村。握力は40キロを切り、バッティングセンターによく置いてあるグリップの細い小学生用バットを振ると、遠心力を手首が支えきれずバットが飛んでいった、という切ないバッティングセンターエピソードも残っている。

 昨季、DeNAを戦力外となってから、いまだに現役続行か引退かも明確になっていない中村。ひょっとして今頃、復活を目指してバッティングセンターに通っているのだろうか。

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