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カミネロ(巨人)ら抑えは上々。ゲレーロ(中日)ら野手は不作? 新助っ人・1軍成績まとめ

守護神として巨人不振のリリーフ陣を支えるカミネロ

 開幕からもうすぐ1カ月。各球団の布陣が固まってきた頃合だ。

 特にこの時期、ファンが一喜一憂するのは新助っ人。各球団の期待の新助っ人たちの活躍はどうなっているだろうか?

 日本球界1年目、1軍出場を果たしている選手の成績をまとめてみた。

(成績は4月23日現在)

野手:新外国人の成績


■ゲレーロ(中日)
18試合:打率.205(73打数15安打)/1本塁打/5打点/0盗塁

■ダフィー(ロッテ)
17試合:打率.212(52打数11安打)/0本塁打/4打点/0盗塁

■パラデス(ロッテ)
15試合:打率.130(54打数7安打)/0本塁打/1打点/0盗塁

■ロメロ(オリックス)
15試合:打率.281(57打数16安打)/5本塁打/12打点/1盗塁

 野手で1軍出場を果たしているのは意外にも4人に留まった。2015年にメジャーで11本塁打を放ち、キャンプでもすこぶる評判のよかったゲレーロ(中日)は調子が上がらず、スタメン落ちする試合も出てきた。そろそろ危ない水域だ。

 もっと悲惨なのはロッテ。長打不足に泣くなか、デスパイネがソフトバンクに流出。新助っ人野手の活躍が求められる状況だったが、ダフィーは打率.212。パラデスは打率.130。パラデスは2軍での調整が決まった。

 オープン戦ではパラデスが打率.304、1本塁打。ダフィーが打率.298、4本塁打と期待させただけに、ガッカリ感も大きい。

 唯一、食らいついているのはロメロ(オリックス)。パ・リーグ3位タイの5本塁打を放ち、中軸として及第点の結果を残している。好調・オリックスのキーマンになりそうだ。

先発投手:新外国人選手の成績


■ブキャナン(ヤクルト)
3試合:1勝1敗/防御率0.78

■オーレンドルフ(ヤクルト)
4試合:0勝1敗/防御率5.50

■ウィーランド(DeNA)
3試合:0勝0敗/防御率1.74

■クライン(DeNA)
4試合:2勝1敗/防御率3.43

■エスコバー(日本ハム)
1試合:0勝1敗/防御率2.08

■コーク(オリックス)
3試合:1勝1敗/防御率5.68

 先発投手陣で助っ人を刷新したのはヤクルトとDeNA。特にヤクルトのブキャナンは先発した3試合すべてでクオリティスタートを記録。そろそろ美人妻にも注目が集まり始めるはずだ。

 DeNAはウィーランドとクラインの2枚が当たりの雰囲気。ウィーランドは勝ち星こそないが、縦割れのスローカーブで簡単にカウントを整え、3試合連続のクオリティスタート。打線が噛み合えば勝ち星を積み重ねるだろう。クラインは4試合で2勝。まだ本調子ではないが、勝ち運を持っている。

 オリックスのコークも8日の日本ハム戦では6回までパーフェクトに抑える快投。メジャー409登板の実績を示す投球内容だった。


リリーフ投手:新外国人選手の成績


■カミネロ(巨人)
10試合:0勝1敗/1ホールド/7セーブ/防御率1.54

■パットン(DeNA)
11試合:2勝1敗/4ホールド/2セーブ/防御率2.61

■ブレイシア(広島)
5試合:1勝0敗/1セーブ/防御率0.00

■ギルメット(ヤクルト)
1試合:0勝0敗/防御率54.00

■シュリッター(西武)
7試合:0勝0敗/2ホールド/防御率0.00

■ハーマン(楽天)
12試合:0勝0敗/9ホールド/1セーブ/防御率1.64

■ヘルメン(オリックス)
1試合:0勝0敗/防御率18.00

 やはり当たり率が高いのはリリーフ投手。今年も新助っ人が早くも活躍している。

 守護神を任されているのはカミネロ(巨人)。13日の広島戦では6失点で大逆転負けを喫したが、そのほかの9試合では無失点ピッチング。イニングを跨いでの登板もいとわず、不調の巨人リリーフを支える屋台骨になっている。

 山崎康晃の不振でDeNAの守護神に昇格したのはパットン。こちらも18日の広島戦では2失点で逆転サヨナラ負けを喫し、21日の中日戦では1失点だったが、そのほかの9試合では無失点だ。

 シュリッター(西武)、ハーマン(楽天)も高い稼働率で活躍中。近年、球界全体の助っ人がリリーフ投手に偏りがちなのもうなずけるスタートになっている。

文=落合初春(おちあい・もとはる)

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