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【高校野球進学ガイド!】東京大・宮台康平を生んだ湘南、近年も躍進の済々黌、東筑など公立文武両道校

【高校野球進学ガイド!】東京大・宮台康平を生んだ湘南、近年も躍進の済々黌、東筑など公立文武両道校

 進路に頭を悩ませるのは進学塾に通う中学生だけじゃない! 中学球児も同じ悩みを抱えているのだ。

 甲子園常連校のレギュラー争いを勝ち抜いて甲子園を目指すのか? それとも新興勢力として常連校を打ち破り「初の甲子園出場メンバー」というプレミアムな勲章を手にするのか。はたまた文武両道の公立校で勉学とともに野球に勤しむのか。先々を見据えて大学進学率・社会人入社率の高い高校を押さえておくべきか。プロ排出率の高い高校からドラフト指名を勝ち取るか……。選択肢は様々。思案が尽きることはない。

 本誌・野球太郎編集部が10月に発行した『野球太郎SPECIAL EDITION 全国高校野球大図鑑2018』は「高校野球の今」がわかるチーム紹介の決定版ともいえる1冊。この大図鑑を読み込めば、高校球児の進学の手引きにもなる。そこで週刊野球太郎では『全国高校野球大図鑑2018』をタイプ別高校野球進学ガイドとして徹底活用してみる。連載第2回は文武両道の公立校をピックアップ!

東京大出身プロ選手・宮台康平が巣立った湘南


 神奈川きっての名門進学校・湘南は、今秋のドラフトで日本ハムから7位指名を受けた東京大の左腕エース・宮台康平の出身校。宮台は湘南時代に「甲子園出場と東京大進学」という目標を掲げていたという。

 湘南は1949年夏の甲子園では初出場・初優勝と輝かしい記録を残している。この優勝メンバーの1人は、40代以上の年代の野球ファンにはお馴染みの佐々木信也氏だ。フジテレビ系『プロ野球ニュース』のキャスターを務めた元プロ野球選手だ。

 佐々木氏は慶應義塾大で主将を務めた後、1956年に高橋ユニオンズに入団。弱小球団と呼ばれたチームにあってルーキーイヤーから史上初の全イニング出場を果たし、リーグ最多の180安打。高橋ユニオンズ唯一のベストナインに選出された。

 湘南は2016年夏には激戦の神奈川大会で5回戦に進出するなど、文武両道は今も健在だ。

近年も甲子園に出場する名門公立校


 文武両道だけど、なかなか甲子園には出られない。遠い昔に出たことがある……。そんな公立校は多いが、次は近年もしっかり甲子園にやってきた高校を紹介しよう。

 まずは熊本県一の伝統校にして進学校、1879年創立の済々黌。チームカラーは「徹底」と「考える野球」。春4回、夏7回の出場数を誇り、1958年にはセンバツ優勝。近年も好投手・大竹耕太郎を擁した2012年夏はベスト8。準々決勝で同年春王者の大阪桐蔭に敗れたものの、2対6と食い下がった。大竹は早稲田大に進学し、2年春にはベストナインに選ばれる活躍を見せた。3年以降はケガとフォーム変更がうまくいかず不振を極めたが、育成4位でソフトバンクから指名を受けた。

 エースの名前が「石田」だと甲子園に出場する「石田伝説」を持つ福岡の東筑は、今夏も2年生エース・石田旭昇を擁して伝説通り甲子園へ。秋の九州大会ではベスト4の成績を残し、来春のセンバツ出場をほぼ確実なものとした。

 滋賀屈指の進学校・彦根東も春3回、夏2回。夏は2013年に初出場し、2017年に初勝利を挙げた。今秋の近畿大会ではベスト8に進出。来春のセンバツ出場校の有力候補に挙がっている。この近年の快進撃は見事だ。

 また、「集中力」を第一義とする三重の松坂も2012年夏に甲子園出場。現在も高い水準の野球を見せている。

 甲子園常連校の進学校・静岡には「学校裁量枠」という静岡独自のシステムを生かして県内の有望中学球児がやってくる。しかし、一方では難関の一般試験を突破して入部する選手もいる。今春のセンバツに出場した最速141キロ右腕の竹内奎人は、先日、群馬大医学部医学科に合格。見事、文武両道の面目躍如となった。


もうすぐ甲子園? の伝統校


 長野随一の進学校・松本深志にも注目したい。近年の県内での躍進は目覚ましく、2017年夏秋はベスト8、2016年は春夏秋ベスト8。この2年で松商学園、創造学園、東京都市大塩尻など強豪私立からも勝ち星を挙げている。

 松本中時代の1947年に夏の甲子園に出場しているが、近いうちに2度目の出場も夢ではない。古豪復活なるか。

 文武両校公立校は限られた練習環境を最大限に生かす「考える野球」に、自主性を重んじながら取り組んでいるところが多い。そんな気風のもとで甲子園を目指したい中学球児、父兄の皆さんは文武両道公立校を進学先の候補に含めてみてはいかがだろうか。


文=山本貴政(やまもと・たかまさ)

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