週刊野球太郎
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今年は誰が出場するのか?日米で近づくオールスターに夏の高校野球も動き出す!

 『今週の野球みどころランキング』は、6月第4週に注目度の高まっている野球関連の話題について紹介していきます。
 今後の簡単な野球界のスケジュールは最後にまとめていますので、重要事項はチェックしてください!

都市対抗の組み合わせが決定!
―――社会人野球

 『第85回都市対抗野球大会』(7月18日〜29日/東京ドームで開催)の全34チーム、そしてファンを約430人を集めての公開組み合わせ抽選会が、21日に東京都千代田区の日本教育会館にて行われた。

 1950(昭和25)年から1952(昭和27)年の全鐘紡(大阪市)以来の3連覇を狙うJX-ENEOS(横浜市)は大会1日目の第3試合(18時から)でJR東海(名古屋市)と対戦。

 3年連続で決勝進出中のJR東日本は大会2日目の第3試合で室蘭シャークス(室蘭市)と対戦することが決まった。また、大会5日目第1試合(10時半から)には全足利クラブ(足利市)と松山フェニックス(松山市)のクラブチーム対決が実現することとなった。

東都の入替戦は青学がようやく本領発揮、大学日本代表24人発表
―――大学野球

 東都大学リーグの入替戦は16日から行われ、青山学院大が福本翼(4年・大阪桐蔭)と岡野祐一郎(2年・聖光学院)の両先発投手が粘りの投球を見せ、それに応えるよう打線も連日の逆転勝ち。見事に2連勝で2部優勝の立正大を退けた。

※東都大学野球入替戦の記事は「大学野球最新情報」で

 大学野球の日本代表選考合宿は神奈川県・バッティングパレス相石スタジアムひらつか(平塚球場)で20日から3日間行われた。その結果、3日目に候補者52名(辞退者1名含む)から絞られた大学日本代表24名が発表された。

 注目された国立大学の2投手、京都大の田中英祐(4年・白陵高)と名古屋大の七原優介(4年・知立東高)は惜しくも落選した。また、ドラフト1位候補右腕・早稲田大の有原航平(4年・広陵高)も落選した。

《大学野球日本代表選手メンバー》


 大学日本代表は7月1日から3日間「遠征直前合宿」(社会人チームとの練習試合2試合を含む)を行い、渡米する。大学米国代表とオープン戦3試合をこなした後、オランダで行われる国際大会「第27回ハーレム・ベースボールウィーク」(7月11日から10日間)に出場する。

▲選考合宿で好投を見せ、見事に代表を掴みとった仙台大・熊原健人[写真:高木遊]

甲子園出場をめぐる戦い・地方大会が開幕、1回戦から好カードも!
―――高校野球

 夏の甲子園『第96回全国高校野球選手権大会』の地方大会が全国に先駆け、沖縄と南北海道で21日に開幕した。

 まず沖縄大会では、新垣渚(現ソフトバンク)を擁した1998(平成10)年夏以来の甲子園出場を目指す沖縄水産高が2−1で八重山高に逆転勝ち。一方、2010(平成22)年に甲子園春夏連覇を成し遂げた興南高は前原高に1−2でサヨナラ負けし、我喜屋優監督が就任後、初めての初戦敗退となった。

 南北海道大会では甲子園春夏合わせ13回の出場を誇る函大有斗高が35点を奪い大勝発進した。

 また各地で組み合わせ抽選会が行われている。

 千葉大会では、春夏9度の甲子園出場に導いた小枝守監督が今夏限りで勇退する拓大紅陵高が古豪・銚子商高と1回戦で激突。また、神奈川大会では横浜商大高vs横浜隼人高など1回戦から各地で見逃せない試合が多そうだ。

 日程が順調に消化されれば、7月20日に宮城、佐賀、沖縄で最初の代表が決まり、30日に全国49代表が出そろう予定となっている。

勢い止まらぬマー君の評価上昇続く
―――MLB

 戦いの場をアメリカに移しても、日本と変わらぬ活躍を続ける田中将大(ヤンキース)は、17日のブルージェイズ戦に先発。6回5安打1失点の内容で、両リーグ単独トップの11勝目をマークした。


 この活躍にはアメリカのスポーツ専門メディア『Sports Illustrated』が「ア・リーグで最高の投手」と称え、ジャスティン・バーランダー(タイガース)やフェリックス・へルナンデス(マリナーズ)など過去にサイ・ヤング賞を獲得したメジャー屈指の投手たちを押しのけ、ア・リーグを代表する投手が田中であると伝えた。

 また田中に負けじと20日には、日本人投手3人が先発。

 メッツの松坂大輔はマーリンズ戦に先発。5回1/3を6安打1四球(※敬遠)1失点と好投するも、4勝目はならず、今季初黒星を喫した。

 ヤンキースの黒田博樹はオリオールズ戦に先発。6回4安打1四球2失点で勝敗はつかず。ただ、5回までは無安打に抑える好投を見せていた。

 マリナーズの岩隈久志はロイヤルズ戦に先発し、5回0/3を投げ、2本塁打を含む9安打を浴び5失点を喫したが、味方打線の援護もあり勝敗はつかなかった。

 レンジャーズのダルビッシュ有は17日のアスレチックス戦に先発。自身の対戦成績が7連敗中と相性の悪い同チーム相手の先発で、5回0/3を投げ8安打を浴びて、今季ワーストの7失点で降板。今季3敗目、そしてアスレチックス戦は通算で8連敗となってしまった。

 そして、22日には田中将大とダルビッシュが先発。田中はオリオールズに対して、7回3失点でクオリティースタート(6回以上投げ、自責点3以下)は15試合連続に伸ばしたが、今季2敗目となった。ダルビッシュはエンゼルス戦に先発し、6回5失点で4敗目を喫した。

 同じく22日、カブスとマイナー契約を結んでいた和田毅がメジャーに昇格可能となる40人枠に登録された。今季は3Aで週間MVPに選ばれるなど、14試合7勝4敗、防御率2.81の好成績を残していた。左ヒジの手術など、アメリカに渡ってからは苦難が耐えなかったが、メジャーのマウンドが大きく近づいた。

 ロイヤルズの青木宣親は、17日に痛めた左足付け根の状態がよくないため、21日に15日間の故障者リスト入りすることが発表された。これまで68試合に出場、打率.263、14打点を記録していたが、ここで悔しい離脱となった。また、川?宗則(ブルージェイズ)が17日に今季2度目のメジャー昇格を果たし、さっそく17日のヤンキース戦(上記の通り、田中将大が先発だった)のスタメンで出場。好守備を見せるなど、存在感を見せた。

※開催日時はすべてアメリカ現地時間

交流戦は巨人が2年ぶりに制覇、則本はダル超えの新記録、阪神は建山獲得か?
―――NPB

 左脇腹の張りにより登板を回避していた前田健太(広島)が19日の楽天戦に復帰登板。中14日の先発となったが、8回を投げ5安打1失点、自責点ゼロの内容で締め、今季6勝目。完全復活をアピールした。また、その前日には野村祐輔が先発し、2カ月ぶりの白星を得た。この勝ちを含め、交流戦は5連勝で締めた広島。連敗とケガ人が相次いだ交流戦だったが、最後の最後で形を取り戻し、弾みをつけてシーズンに戻ることができた。

 則本昂大(楽天)は21日の阪神戦に先発。9回を7安打無四球で完封勝利。4回から8回まで得点圏に走者を許さない安定した投球を見せ、これで今季、交流戦4完封目。2011年にダルビッシュ有が記録した3完封を塗り替える交流戦新記録となった。

 今季の交流戦優勝決定戦となった22日のソフトバンクvs巨人は巨人が初回からソフトバンクの先発・飯田優也を攻めたて、2回までに7点を奪い、10−5の快勝。2年ぶり2度目の交流戦優勝となった。

 リーグ3位からの巻き返しを図る阪神は、前ヤンキース傘下3Aスクラントン(5月9日に自由契約)・建山義紀の獲得を目指していることが複数紙で報道されている。投手陣の駒不足を埋めたい考えのようだ。

 7月18日(西武ドーム)、19日(甲子園)の『プロ野球マツダオールスターゲーム』ファン投票・最終中間発表が20日に行われ、セ・リーグでは先発投手部門の大瀬良大地ら広島勢5人が、パ・リーグでは全体最多得票の糸井嘉男らオリックス勢5人がそれぞれトップの票を獲得しており、チームの勢いが反映されている。

▲中間発表で最多得票数を獲得している糸井嘉男(オリックス)

 ファン投票の最終結果は27日に発表され、選手間投票が30日に、そして監督推薦を含む全出場選手は7月3日に発表される予定となっている。


■プロフィール
文=高木遊(たかぎ・ゆう)/1988年、東京都出身。幼い頃よりスポーツ観戦に勤しみ、東洋大学社会学部卒業後、スポーツライターとして活動を開始。昨年は東都大学野球春・秋1部全試合を取材。大学野球を中心に、アイスホッケー、ラグビー、ボクシングなども取材領域とする。高木遊の『熱闘通信』随時更新中(http://www.plus-blog.sportsnavi.com/buaka/)twitter(@you_the_ballad)



【プロ・アマ野球スケジュール】

夏の高校野球日程

北海道、沖縄大会はすでにはじまっています。
7月5日〜12日に各大会開幕のピーク!
最も遅い地区(高知、福井)で7月19日に開幕です。

大学野球情報

▽大学日本代表チームスケジュール
7月1日〜 3日 国内直前合宿
  5日〜 8日 練習および試合(アメリカ)
 11日〜20日 第27回ハーレム・ベースボールウィーク(オランダ)


社会人野球日程

開催中〜26日まで
JABA北海道大会 @札幌円山球場ほか

7月18日〜12日間
第85回都市対抗野球大会@東京ドーム



☆プロ野球スケジュール情報★

7月17日 フレッシュオールスターゲーム(長崎ビッグNスタジアム)
7月18日 オールスターゲーム(西武ドーム)
7月19日 オールスターゲーム(甲子園)

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