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【プロ野球ファンの生態レポート第2回】ハマスタにハマったDeNA&神里くんラブの野球女子に聞く!

取材・文=山本貴政

【プロ野球ファンの生態レポート第2回】ハマスタにハマったDeNA&神里くんラブの野球女子に聞く!  野球がない日はつまらない! 試合が気になって仕事が手につかない! そんな熱烈プロ野球ファンの生態を調査する連載企画『そこまでやる!? プロ野球ファンの生態レポート』。第2回(前編、後編)に登場してもらうのは、ベイスターズ熱にあてられた途端ハマスタにハマり、気づけば横須賀スタジアムの2軍戦にも足を運ぶようになっていた野球女子のCさん。横浜出身のCさんは普段、ドラッグストアの化粧品売り場で働いている22歳の女性だ。

 今回はベイスターズ熱が再燃したきっかけ、Cさんをトリコにしたイケメン選手、球場での“私のチェックポイント”、今季のベストゲーム&ベストプレーなどなど、“野球とともにある日々”を聞いてみた。まずは前編!

新生・ベイスターズが再びハマスタへと誘う


 横浜で生まれ育ったCさんは物心がつく前の幼少期に、ベイスターズファンの父親に連れられて横浜スタジアムに通っていたという。ただ、小学生、中学生時代はすっかりベイスターズから離れていた。思い返せば、その頃はベイスターズの暗黒期。女子をトリコにするキラメキは、もちろんない。

 Cさんに当時のベイスターズの印象を聞くと「ハマスタはガラガラで、三浦(大輔)さんがエースで……周りの盛り上がりも……」と口が重い。さもありなん、といった話だ。それでも父はテレビでベイスターズを応援する日々を過ごす。それを横目でちらちらと眺めるうちに、Cさんの幼心に眠っていたベイスターズがだんだんと頭をもたげてくる。

 そんな中学2年のある日、吹奏楽部に所属していたCさんは再びハマスタのスタンドに立つ。野球部がハマスタで試合。応援席で演奏することになったのだ。

 「ああ、こういうところに来ていたんだなあ」

 父とハマスタに通った思い出話は聞いていた。感慨深く、ハマスタの風景を眺めるCさん。んっ、何か気になってきた……。

 千載一遇。ベイスターズはこのチャンスを逃さなかった。DeNAがベイスターズを買収。「DeNAがやって来る ヤァ! ヤァ! ヤァ!」とばかり、横浜駅に新生・ベイスターズのポスターが貼られる。街中にベイスターズが溢れ出す。ちょうどこの頃、子育てが一段落した父親は再び球場観戦を再開。Cさんはベイスターズに包囲される。ベイスターズが俄然気になり始めた。2012年のことだ。

 Cさんはこの時、高校2年。セブンティーンのお年頃の女子高生のハートを、新生・ベイスターズはフルスイングでジャストミート。打球の推定飛距離は145メートル。Cさんはファンクラブの会員となる。

 2016年シーズンのハマスタ最終戦。9月29日、Cさんは「観戦するために」ハマスタを訪れる。そう。ファンなら忘れもしないハマの番長・三浦大輔の引退試合が行われた日だ。相手はヤクルト。先発のマウンドに立った三浦は6回1/3、被安打12、10失点の熱闘。全選手が三浦の背番号「18」をつけて見守るなか、打たれても打たれても投げ続ける、三浦の幕引きにふさわしい泥臭いラストピッチングを見せた。

 「ラミレス監督が6回の裏に番長を打席に立たせて、7回表に雄平を三振に取るまでがっちり投げさせたのにはびっくり。臨場感、一体感がひしひしと伝わってきて『ハァ〜』となりましたね。その試合から一気にハマってしまって、2017年はいきなりオープン戦から通い始めました。周囲に野球好きの友達が何人かいて、誘い合えたことも大きかったですね。」

 暗黒期にあってもエースの誇りをまとい、胸を張ってマウンドに立ち、失意のベイスターズファンを生き様で鼓舞してきた三浦。この日、鳴り止まぬ「三浦コール」のなか、渾身の、そして涙せずにはいられない「ままならぬ人生のようなピッチング」でファンに別れを告げたが、同時にCさんという熱烈なベイスターズファンを1人、誕生させた。これは偶然か? ハマスタにハマったCさんという野球女子は、ハマの番長の置き土産だったのかもしれない。

 これぞハマの番長。コーチとして戻ってくる来シーズンも期待しています。

「私だけの神里くん」を


【プロ野球ファンの生態レポート第2回】ハマスタにハマったDeNA&神里くんラブの野球女子に聞く!  2017年、こうしてCさんのハマスタ通いが始まった……のだが、野球女子と切っても切れないのがお気に入りのイケメン選手。

 本連載の第1回に登場してくれたヤクルトファンのAさんは、もともと野球に興味はなくイタリアサッカー界が誇るイケメンスター、フィリッポ・インザーギの大ファンだったのだが、お祭り気分でテレビ観戦した第2回WBCで「やだ、もっとカッコいい♡」と青木宣親(ヤクルト)に一目惚れ。さっそく神宮球場に駆けつけると、青木は先頭打者ホームランでお出迎え。青木にぞっこんとなったAさんは、今では熱烈なヤクルトファンに。神宮球場でのホームゲーム全試合に足を運ぶ筋金入りの野球女子となった。

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 Cさんも「野球女子にとって『カッコいい』は重要なポイント!」と首を縦に振る。ならばCさんのお気に入りは?

 「白崎選手(浩之、2018年からオリックス)と石川選手(雄洋)です! 完全に顔から入りました(笑)。白崎選手は顔がかわいくて。2017年は白崎選手を見るために横須賀(スタジアム)にも通いましたね。ただ素振りをしているだけなのに、間近で眺めては『カッコいいなあ♡』って」

 Cさんは、横須賀まで足を運ぶようになったときに「あれっ!? ハマったな」と自覚したという。ところで白崎がDeNAを去った今年、後釜に座るニューカマーのお気に入りは登場したのだろうか。

 「きました、きました。神里(和毅)くん! やっぱり最初は顔。『何、この濃い顔、イケメン!』って」(笑)。それに神里くんはベイスターズにはなかなかいない盗塁ができるタイプ。あれだけスタイルがよくて、足が速くて、非力ではない。たまにホームランも打てる。そういうところにもカッコよさを感じてしまって」

 先述した通り、青木がAさんを先頭打者ホームランでお出迎えしたように、実は神里もビビビっときたCさんを初対面でしっかりと先頭打者ホームランでお出迎えしている(4月12日、巨人戦、東京ドーム)。

 青木然り、神里然り、見初めてくれた女性を「野球女子」へと誘う王子はおもてなしもバッチリ。リードオフマンならば、ご挨拶代わりの先頭打者ホームランはレディへの礼儀、なのだろう。王子には王子足る理由があるのだ。

 なお、球場でのCさんのお気に入りの観戦スポットは三塁側の下の方の座席だ。

 「今年は神里くんのユニフォームを着て、神里くんのタオルを肩にかけて、カメラで写真を撮りながら神里くんを見ていました」

 神里は左打ち。ならば顔がよく見えるのは三塁側となる。納得の座席チョイスだ。ファインダーから神里のアップを眺め、「私だけの神里くん」をカメラに収める。乙女心が伝わってきます……。

 「球団の方やカメラマンの方が撮った神里くんの写真もいいんですけど、やっぱり自分が撮った神里くんが一番! もっといい写真を撮りたいので、来シーズンに向けて性能のいい望遠レンズを新調しようと考えているところです(笑)」

 神里選手。三塁側の下の方を見ると望遠レンズを向けている野球女子がいます。来季の打席では、ぜひとも運命の赤い糸をひくように目線を送ってあげてください。

 次回の後編ではCさんの球場での過ごし方とチェックポイント、今年のベストゲーム&ベストプレー、悲願の優勝を目指すDeNAへのメッセージ、「球場観戦のすすめ」を語ってもらいます。お楽しみに!

取材・文=山本貴政(やまもと・たかまさ)

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