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2020プロ野球戦力分析〜阪神タイガース/野球太郎No.34

2020プロ野球戦力分析〜阪神タイガース
12球団一のチーム防御率を誇る投手陣を前面に僅差でCS進出!!
投打の外国人8名体制を駆使してCS進出、リーグ優勝をめざす

チームバランス

 2年連続CS進出を目指すタイガース。積極的な助っ人補強で、はっきりと目標が見えている。

 チーム防御率が12球団トップだった昨季の投手陣。その中から先発のメッセンジャー、救援陣ではドリス、ジョンソンが退団。そこで先発候補のガンケル、中継ぎ候補のエドワーズと新助っ人を獲得。さらにソフトバンクから放出のスアレスも獲って補強した。

 一方の野手陣は近本光司が昨季1年目で中堅のレギュラーになり、遊撃の木浪聖也も台頭。収穫はあったが、打線の破壊力不足は相変わらず。そこでメジャーで実績あるボーア、昨季は韓国で打点王のサンズを獲得。マルテを含め助っ人野手は3人となり、矢野燿大監督の起用法が注目される。

 ドラフトでは1位で競合の奥川恭伸を外すも、同じく将来有望な高校生右腕の西純矢を獲得。気迫を前面に押し出しつつ、冷静に投球を組み立てられる本格派だ。

投手陣

 先発陣は昨季10勝の西勇輝が軸。FA移籍1年目にしっかりと結果を出し、防御率も2点台だった。二番手は台頭して9勝を挙げた青柳晃洋で、三番手以降はガルシア、高橋遥人、岩田稔、岩貞祐太と左投手が並ぶ。しかし絶対的な存在がいないだけに、若い高橋の成長に期待。ほかに秋山拓巳、新加入のガンケルも候補だが、藤浪晋太郎の復活も待望される。

 救援陣は昨季16セーブの藤川球児が軸。今年40歳でも球威十分の右腕に抑えを任せ、セットアッパーは左の岩崎優。中継ぎは守屋功輝、小野泰己、浜地真澄、新加入のスアレス、左も能見篤史、島本浩也と駒がそろう。ほかに新加入のエドワーズも控える。

 捕手陣は梅野隆太郎がレギュラー。昨季はリーグ2位の盗塁阻止率.370を記録した。二番手の坂本誠志郎は捕球技術の高さが魅力。リード面も長けている。

野手陣

 昨季はチーム打率がリーグ4位で本塁打が5位。盗塁はトップでも得点はワーストだった。

 では、その得点力を高めてくれる助っ人をどう生かすか。まず、昨季のマルテは一塁を守ったが、新加入のボーアは一塁で、サンズは外野か一塁。ポジション問題がネックになりそうだ。ならば、中軸は経験あるマルテが4番で、前後に糸井嘉男、福留孝介。1、2番は近本、糸原健斗、6番以降は梅野、大山悠輔、木浪。となると、ベテランの糸井、福留にもしものことがあった場合、助っ人勢を活用するのか。いずれにせよ、近本、糸原のコンビだけは崩さないことが大事だろう。

 守りは失策102個でリーグワースト。三塁の大山が20個、遊撃の木浪が15個で北條史也も11個と、三遊間の改善が急務。外野は近本の加入で向上した。

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