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一日も早い復帰を願いたい2016開幕”絶望”の男たち


 3月25日のシーズン開幕を目前にオープン戦も終盤に突入したプロ野球。各チームで開幕スタメン争い、開幕1軍争いが繰り広げられている。

 当落線上の選手たちにとってはまさに正念場。ファンにとっても選手や首脳陣の一挙一動から目が離せない時期だ。

 しかし、熾烈な争いが繰り広げられている裏では、ケガなどで出遅れが濃厚になってしまった選手もいる。チームにとっても個人にとっても大きな痛手…。現段階で開幕絶望or開幕微妙の主力選手を球団別にまとめてみた。

ヤクルト


山本哲哉
(トミージョン手術・全治不明)

畠山和洋
(ぎっくり腰・調整中)

 ここ数年はヤ戦病院とも言われていたヤクルトだが、今年は連覇に向けて視界良好。2月4日にぎっくり腰を発症し、調整が遅れている畠山の動向が気になるが、まだ開幕に間に合う可能性はあり。代打での登場ならば十分にあり得るだろう。


巨人


マイコラス
(右肩痛・全治不明)

杉内俊哉
(右股関節手術・夏場に復帰?)

アンダーソン
(左ヒジ手術・全治不明)

 オフに大減俸提示を受けた杉内は開幕アウト。続いて昨季13勝をマークしたマイコラスも米国に一時帰国し、先発陣に大穴が開いてしまった。


阪神


伊藤隼太
(右肩関節唇損傷・全治不明)

 過酷なキャンプを大きな怪我人なく乗り切った阪神。自主トレ中に重症を負った伊藤以外は今のところ誤算なし。


広島


大瀬良大地
(右肘内側側副靱帯部分損傷・4月下旬復帰予定)

鈴木誠也
(右太もも裏筋挫傷・リハビリ中)

 広島では「ポスト・マエケン」に指名されていた大瀬良と若手筆頭野手の鈴木が離脱中。どちらも今季の飛躍が期待されていただけに巻き返しに注目したい。


中日


浅尾拓也
(右肩炎症・全治不明)

 キャンプ打ち上げで谷繁元信監督が「ケガがほぼゼロに等しい」と語ったように目立ったケガ人はなし。昨シーズン、ようやく調子が戻ってきた浅尾はここが勝負。ノースロー調整中だが、1日でも早く復帰し、中継ぎ陣に厚みを加えたい。


DeNA

山崎憲晴
(左膝内側側副靭帯断裂・今季絶望)

関根大気
(右肩痛・全治不明)

石川雄洋
(右ヒジクリーニング手術・調整中)

梶谷隆幸
(左脇腹痛・調整中)

 キャンプ中からぽろぽろと小さなケガが発生していたDeNA。今季絶望の山崎をはじめ、早くも野戦病院の様相だ。特に石川、梶谷は調整のペースを上げるが、万全の状態で開幕を迎えるのは難しい。強行出場は避けたいが、代わりの戦力も乏しく…。ラミレス新監督の手腕が問われる開幕戦となりそうだ。

文=落合初春

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