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【2016夏の高校野球】《富山観戦ガイド》有望選手と大会展望&勢力ピラミッド

7月16日〜27日(富山市民球場ほか)

富山第一、高岡商が優勝争いの中心に!
対抗勢にも好投手が潜み、見どころ満載

☆★☆ 投手編 ☆★☆

●左右の好投手が目下成長中!


 大型左腕として注目されるのが若杉玲哉(富山国際大付)。3月の岡山遠征でおかやま山陽(今春岡山県優勝)ら強豪校を相手に痛打を喫しながらも投球の幅を広げる感覚をつかむ。すると、春季県大会では3試合で防御率0.69の好成績をマーク。エースの自覚も芽生え、心も技も進化を続けている。

 往年の星野伸之(元阪急ほか)を彷彿させる投球で昨夏チーム準・に貢献した帯刀遼平(富山東)、今春県大会ではよもやの2ケタ失点を喫したもの安定感に定評のある安達美雲(魚津工)の好左腕も虎視眈々と主役の座を狙う。

 右腕の1番手争いを演じるのが富山第一を春県制覇に導いた中津原元輝、森圭名の両輪。中津原が「キレ、強さにもうひと伸びほしいが将来性はある」(NPBスカウト)の評価を得れば、森も最速142キロのストレートを武器とした堂々たる投球で来年のドラフト戦線に浮上してきそうな勢いだ。

 さらに昨夏の甲子園で好救援を見せた北村太聖(高岡商)、県内随一の力投型右腕・天池理希(砺波工)、4月の練習試合で敦賀気比打線を5単打1失点に抑えた杉下龍太郎(高朋)、本格派投手としての素質を開花させ始めてきた河西拓夢(不二越工)、昨秋チームを創部初の8強に導いた山本励(南砺福光)ら最後の夏にかける有望右腕からも目が離せない。

 昨秋の実績が光る元田晃介(富山商)、ともに今春、公式戦初完封勝利を挙げた鈴木恵太(富山)、土合伸之輔(高岡商)の左腕トリオ、今春県2回戦であわやノーヒットノーランの快投を演じた杉下裕哉(氷見)ら次代を担う2年生にも好素材が揃う。


▲若杉玲哉(富山国際大付)

☆★☆ 打者編 ☆★☆

●好打者、強打者、多士済々


 昨夏の甲子園で一気に評価を高めた捕手・堀内卓哉(高岡商)は秋以降主将を担い、名実ともにチームの柱に成長。今春は敏捷性、守備力アップをアピール。自慢の打撃は準々決勝以降3試合で2安打と本調子を欠きながらも、絶対的な存在感を誇示している。

 他にも春3回戦で決勝弾を含む3長打を放った奥村公貴(砺波工)、左打席からのシュアな打撃が光る山口翠月(高岡)、昨秋北信越大会での一発が印象深い藤岡健斗(富山商)、旧チームから打線の中核を担う狭間悠希(富山第一)ら強打の司令塔の顔触れは多士済々。

 昨秋県準決勝で2打席連続弾を放つなど高い総合力を誇る樋口侑聖(富山国際大付)に、今春攻守両面での対応力をアピールした境晟良(氷見)、吉本成輝(桜井)らチーム浮沈のカギを握る好遊撃手のプレーにも要注目。外野手では昨秋県大会でサイクル安打を達成した大西諒太朗(滑川)と、昨夏は遊撃手としてチームの躍進を支えた村田大成(富山東)がともに高い身体能力を武器に県ナンバーワンの座を争う。右打席からの並外れた飛距離で注目度上昇の瀬口祐人(片山学園)。村本忠秀新監督就任で開眼した木村優介(高岡第一)に清水浩太郎(富山商)、林京佑(高岡商)、杉木颯太(富山東)ら左の好・強打者も目白押し。

 懸命かつひたむきなプレーで今春、筆者の心を最も動かしてくれた捕手・田村陸斗(中央農)が運んでくる夏も楽しみに待ちたい。


▲堀内卓哉(高岡商)

☆★☆ 大会展望 ☆★☆

●3番手以降が横一線で混戦模様


 富山第一、高岡商を中心に熾烈なV争いが展開されそうだ。春を制した富山第一は中津原、森の二枚看板が大きく台頭。接戦での強さも見せつけるなど地力は県内随一。秋春決勝進出の高岡商は昨夏の甲子園を経験した北村?堀内のバッテリーを軸に連覇を目指す。昨秋、若いメンバーで北信越1勝を挙げた富山商に滑川、富山国際大付、砺波工、富山東、南砺福野、氷見、富山らも2強に肉薄。元NHK甲子園解説者の村本忠秀新監督が率いる高岡第一の戦いぶりにも注目が集まる。

地区勢力ピラミッド

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