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プロ野球界ではいろいろな記録が達成!週末からは高校野球に日米大学野球も!…今週の野球みどころランキング[7月2日(火)〜7月8日(月)]

『今週の野球みどころランキング』は、7月第1週はじめの時点で注目度の高まっている野球関連の話題について紹介していきます。
 最後には今後の簡単な野球界のスケジュールを添えていますので、重要事項はチェックしておいてください!


北の大地で熱戦&波乱、ゴジラが甲子園に帰ってくる
―――高校野球

 まずは熱戦が繰り広げられている北海道の話題から。北の大地・北海道では南北それぞれの道大会出場を懸けた支部大会の代表決定戦が各地で行われた。

 まず北北海道の空知支部では来春閉校で今年がラストイヤーとなる駒大岩見沢が3年生のみの部員15人ながら、砂川を3−1で破り、22年連続35度目の北北海道大会出場を決めた。

 また十勝支部では今秋ドラフトで上位候補に挙がる投手の國學院大・杉浦稔大を兄に持つ杉浦大斗(二塁手)が主将としてチームを引っ張る帯広大谷が音更を8−1で下し、3年ぶり4度目の北北海道大会出場を決めた。

 一方、南北海道大会では、苦戦はしながらも駒大苫小牧などが南北海道大会出場を決めたのに対し、甲子園出場春夏合わせ47回の北海が札幌支部Aブロック2回戦で札幌龍谷に5-7で敗れ、32年ぶりの初戦敗退となった。

 また26年ぶり2度目の出場となった春の北海道大会でその北海を破ってみせた、全国有数の進学校である函館ラ・サールは、函館支部予選2回戦で左腕エース・清水洋二郎が夏の地区予選最多タイとなる23奪三振(延長14回)の力投。この試合3−2で函館商を破るも、その5日後に行なわれた代表決定戦で函館中部に5−4で敗れ、「清水世代」とも呼ばれた秀才軍団の夏が終わった。

 一方で沖縄大会では、春季大会優勝で第一シードの北山が延長14回の末、美里に2−1でサヨナラ負けとなった。独特のフォームが特長的なエース・平良拳太郎は春の活躍によりドラフト路線に名乗りを挙げていたが早くも夏が終わってしまった。

 現在、予選が行われているのは南北北海道と沖縄のみだが、今週末からは多くの地区で予選が開幕。そして、その選ばれし49代表を待ち受ける甲子園の開会式(8月8日)に、先日、国民栄誉賞を受賞した松井秀喜氏の来場が決定。豪快な本塁打(計4回の出場で4本塁打)と明徳義塾による5打席連続敬遠で「ゴジラ伝説」の幕開けとなったその舞台への帰還は、プロ・アマの雪どけ進む日本球界にとっても大きな出来事となりそうだ。

オールスター選手間投票選出者発表、87歳4カ月対決は劇的決着
―――NPB

 夏の球宴、『マツダオールスターゲーム2013』の選手間投票選出選手が6月27日に発表された。

 ファン投票でも最多投票を獲得した糸井嘉男(オリックス)が選手間投票の外野手部門でも493票と全選手最多の票を得るなど、両リーグ合わせて13人がファン投票ともにダブル選出。ファン投票選出選手以外では、現在セ・リーグ首位打者のヘクター・ルナ(中日)など6人が新たに球宴出場の切符を手にした。

 その選手間投票でも2位以下を大きく引き離し、投手部門で選出された田中将大(楽天)は25日の西武戦に先発。7回を投げ、93球の3安打にまとめる省エネ投球で零封。味方の大量援護(11得点)もあり、難なく勝利投手に。

 これでついに田中は両リーグ一番乗りとなる10勝目。パ・リーグ5球団との通算対戦成績で唯一負け越している(試合前まで5勝13敗だった)西武相手に完璧な投球を見せ、プロ野球史上延べ25人目となる開幕10連勝を飾った。

 先週のみどころランキングでも大きく扱った「和製ライアン」小川泰弘(ヤクルト)がまたも勝ち投手に。新しくなった静岡県草薙球場のこけら落としとなった6月29日の巨人戦で先発。 7回7安打3四球と毎回のように走者を背負ったが、首位を走る巨人の強力打線に臆せず、1失点にまとめると、7回裏に小川の代打で打席に立った田中浩康が決勝打。セ・リーグ単独トップとなる8勝目を挙げた。

 その翌日の30日には、「そんな若い力には負けぬ」とばかりに39歳6カ月のDeNA・三浦大輔と47歳10カ月の中日・山本昌が先発投手として激突。この2人合わせて「87歳4カ月対決」は、山本昌が6回1失点と勝ち投手の権利を残し降板。しかし、DeNAの36歳・多村仁志が中日の中継ぎ・中田賢一から8回に同点弾を放つと、三浦もその援護に応え、9回を投げ2失点で投げ切る。するとその裏、三浦と同学年の39歳11カ月中村紀洋のタイムリーでサヨナラ勝ち。同学年からの嬉しいプレゼントで今季6勝目をもぎ取った。

 またこの試合で谷繁元信(中日)が王貞治氏の通算2831試合出場を抜き、歴代単独2位となる2832試合目の出場を果たした(1位は野村克也氏の3017試合)。

選手会がコミッショナーに辞任要求
―――統一球問題

 日本プロ野球機構(NPB)が一昨年から導入していた「統一球」の規格を無断で変更していた件に関し、労組・日本プロ野球選手会(楽天・嶋基宏会長。以下、選手会)は27日、この問題の調査を進める第三者委員会に対し「統一球問題に関する当会の要望と見解」を提出。

 5項目に渡るその要望書の1項目には事実上「コミッショナーの退任」を求める内容もある辛辣なもの。この要望書が提出された27日の試合前には嶋選手会長が「若くてリーダーシップのある中立的な新しいコミッショナーを立てることが今後のプロ野球界のため」ときっぱり言い切った。

 この第三者委員会は、かつて最高裁裁判長として「和歌山毒カレー事件」の判決を下した経験もある那須弘平氏(現職は弁護士)を委員長に、その他弁護士2人、そして特別アドバイザーに元巨人の桑田真澄氏を加えた4人で発足。9月末をメドにこの問題を調査していくこととなった。

イチローサヨナラ弾、ムネリン奇跡の2日後再昇格
―――MLB

 6月25日、ついにレンジャーズ・ダルビッシュ有vsヤンキース・黒田博樹の日本人投手対決がニューヨークのヤンキースタジアムで実現。

 しかしダルビッシュが5回1/3を投げ7安打3失点、しかもプロ入り初となる3被弾で降板。黒田も味方失策とレンジャーズの9番、レオニス・マーティンに2打席連続で被弾し、6回2/3で5安打3失点と、両投手に勝ち星はつかず痛み分けとなった。

 この試合で主役を奪ったのは、メジャー13年目のイチロー。3−3の同点で迎えた9回裏、直前に一塁走者が盗塁死となり、サヨナラの好機は潰えたかにみえた直後、レンジャーズ3番手のタナー・シェパーズの156キロの速球を見事にライトスタンドへ運び、キャリア2度目のサヨナラ本塁打。「めっさ気持ち良かった」と試合後語り、マリナーズ時代にキャリア初のサヨナラ本塁打を放ったヤンキース・リベラに今度は白星をプレゼントした。

 ダルビッシュはこの後30日のレッズ戦に登板し、6回2/3を投げ4安打8奪三振で無失点。チームも3-2で勝ち、5月16日のタイガース戦以来、約1カ月半ぶりの勝利となる8勝目を挙げた。

 一方、黒田も30日のオリオールズ戦に先発したものの、6回0/3を投げ、今度は3被弾を含む7安打4失点で6敗目を喫した。

 今やブルージェイズNo.1の人気者となっている川ア宗則だが、正遊撃手のホセ・レイエスの復帰により、25日にマイナー(3Aバファロー)への降格が決定。トロントの地元紙トロントスター電子版は「彼が去る姿を見たくない。皆そう思っているはず」「登録枠(25人)が26人だったらと思うよ」などチームメイトそれぞれの惜別の言葉を『われわれが川アを恋しく思う13の理由』という見出しで特集した。

 しかしその48時間後、チームメイトや地元ファンの願いが届いたかのような幸運が川アに届く。左膝を痛めたメルキー・カブレラ外野手が故障者リスト入りし、川アの再昇格が決定。トロントのメディアとファンは「カワサキが帰ってくる!」と大喜びした。30日のレッドソックス戦では再昇格後初出場。9番セカンドで出場し2打数1安打という成績だった。川アの挑戦はまだまだ終わらない。
※日時は全てアメリカ現地時間です

山井ついにノーヒッター、古谷あと1人で……
―――NPB

 セ・パの苦労人投手2人が6月最終週の球界を大いに盛り上げた。

 6月26日の主役はロッテのプロ7年目左腕・古谷拓哉、31歳。

 駒大岩見沢時代にエースとして甲子園に2度出場。しかし最後の夏となった南北海道大会決勝で自らの暴投によりサヨナラ負け。これを区切りに考え、駒澤大へは一般推薦で入学し、入学当初は軟式野球サークルに所属していた。

 この後、一念発起し、硬式野球部へ入部するも大学通算1勝7敗と結果は残せなかったが、日本通運に入社。そこでも目立った活躍はあまりできずにいたが、1度だけ出場した入社2年目の都市対抗野球で好投。視察に訪れていた当時のロッテ指揮官ボビー・バレンタインの目に留まり、オフにドラフト指名。

 そんな波乱万丈のアマチュア時代を過ごし、プロでも壁にぶつかり7年の歳月が経っていた。

 この日のオリックス戦でルーキーイヤー以来2度目の先発を任されると、みるみるうちにアウトを積み重ね、8回2死まで1人の走者も出さない完全投球。ここで四球を出してしまうものの、後続の打者を斬り、いよいよノーヒットノーランまであと1人と迫った。
 しかし、最終打者となるはずだった坂口智隆の当たりは無情にも右中間を破る三塁打。あと1歩でプロ野球史上77人目のノーヒットノーランを逃した。

 だがこれでプロ5勝目、先発投手としてのプロ初勝利を初完封で終え、首位を走るロッテの投手陣に頼もしい左腕が加わった。

 その古谷の“準ノーヒットノーラン”の余韻も残る28日、ついに史上77人目のノーヒッターが誕生した。その名は山井大介(中日)、35歳。

 山井の名が全国に広がったのは何と言っても2007年の日本ハムとの日本シリーズ第5戦。
8回まで1人の走者も出さずに、日本シリーズ史上初の完全試合まであと3人と迫った。しかし、右手中指のマメが潰れていたこともあり、最終回は岩瀬仁紀に託し、完全試合達成はならず。

 さらには2010年8月18日の巨人戦でも8回を終えノーヒットピッチング。だが9回の先頭・坂本勇人に本塁打を打たれ、ここでも達成はならなかった。

 そんな山井だったが、この日は初回に7点という味方の大量援護もあり、4四球を出しながらも「味方が大量点を取ってくれたので、最後まで投げないといけない」と思い、“9回完投”ということだけを意識したことが功を奏したのかDeNA打線から凡打の山を築いていく。そして9回2死、最終打者となったDeNAの俊足・内村賢介の高いバウンドの投ゴロを自ら冷静にさばき、ついにノーヒットノーランを達成。“3度目の正直”での達成に恩師である落合博満前監督や森繁和前コーチも祝福した。


■プロフィール
文=高木遊(たかぎ・ゆう)/1988年、東京都出身。幼い頃よりスポーツ観戦に勤しみ、東洋大学社会学部卒業後、スポーツライターとして活動を開始。昨年は東都大学野球春・秋1部全試合を取材。大学野球を中心に、アイスホッケー、ラグビー、ボクシングなども取材領域とする。高木遊の『熱闘通信』随時更新中(http://www.plus-blog.sportsnavi.com/buaka/)twitter(@you_the_ballad)


<<野球界の主なスケジュール>>
女子プロ野球関連

7月6,7日『ティアラカップ奈良大会』
29日(土)、30日(日)ともに佐藤薬品スタジアムで開催、第1試合は11時試合開始、第2試合は13時半試合開始予定

また、「七夕フェスティバル」と題し、少年少女を対象とした野球教室&体験教室の実施や特製うちわ、限定のエイエイオーカードの先着順での配布が予定されています。

7日の決勝戦では奈良に本拠地を持つサッカークラブ『奈良クラブ(地域リーグ所属)』のGM兼監督の矢部次郎氏の始球式と試合後のサッカー教室も予定されています。

アマチュア野球スケジュール

夏の高校野球地方大会

今週末7月6日から茨城、群馬、東東京、西東京、愛知、岐阜、大阪、兵庫、福岡、佐賀、長崎、熊本、大分、宮崎、鹿児島で開幕、7月7日から神奈川で開幕!

大学野球・日米大学野球は日本開催!

第62回 全日本大学野球選手権大会
優勝:上武大(関甲新学生リーグ)
大学、所属リーグとしても初優勝!

大学日本代表決定! いざ日米決戦へ

〜7月5日(金):大学日本代表[直前強化合宿]
7月6日(土)から:第39回日米大学野球選手権大会
▽大会日程
[第1戦]7月 6日(土)午後2時【松山坊っちゃんスタジアム】
[第2戦]7月 7日(日)午後2時【松山坊っちゃんスタジアム】
[第3戦]7月 8日(月)午後6時【マツダZoom-Zoomスタジアム広島】
[第4戦]7月10日(水)午後6時【宇都宮清原球場】
[第5戦]7月11日(木)午後6時【明治神宮野球場】
[予備日]7月12日(金)    【明治神宮野球場】

第84回 都市対抗野球大会
本戦出場全チームが決定!

7月12日〜12日間:第84回 都市対抗野球大会(東京ドーム)

プロ野球の主な予定

7月17日 MLBオールスター(ニューヨーク・シティーフィールド)
7月18日 フレッシュオールスター(秋田)
7月19日 オールスター(札幌ドーム)
7月20日 オールスター(神宮)
7月21日 オールスター(いわきグリーンスタジアム)

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