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【秋の高校野球ニュース3選】「歴代の名将+通信制高校」がトレンド? 注目の公立校は?

【秋の高校野球ニュース3選】「歴代の名将+通信制高校」がトレンド? 注目の公立校は?

 センバツ出場をかけた秋季大会が各地でスタート。『週刊野球太郎』では5回にわたって「秋の高校野球ニュース」をお届け。強豪校や来年のドラフトを騒がせそうな逸材の動向、地方大会ならではのドラマをはじめ、高校野球ファンの気になるニュースをピックアップしていく。

大阪桐蔭vs.東京・関東勢の図式は2018年も変わらず!?


 ここ7年間の夏の甲子園は大阪桐蔭と東京・関東勢が、以下の通り優勝を分け合ってきた。

■2011年以降の夏の甲子園優勝校
2011年:日大三(西東京)
2012年:大阪桐蔭(大阪)
2013年:前橋育英(群馬)
2014年:大阪桐蔭(大阪)
2015年:東海大相模(神奈川)
2016年:作新学院(栃木)
2017年:花咲徳栄(埼玉)

 全国に強豪校がひしめくなか、ここ最近の「最後の夏」の頂点を目指す争いは、彼らを中心に回ってきたと言ってもいいだろう。

 2017年の秋季大会に目を向けると、大阪桐蔭は準々決勝までの5試合で47得点、2失点と圧倒的な強さで大阪府大会を勝ち上がっている最中。近畿大会の出場は堅そうだ。また、関東では花咲徳栄(埼玉)、東海大相模、慶應義塾、桐光学園(ともに神奈川)、作新学院(栃木)、健大高崎(群馬)など強豪校が関東大会にコマを進めている。

 東京都大会はまだ大会序盤。日大三、関東一、帝京、国士舘、東海大高輪台などの優勝候補が1回戦を突破した。雪山幹太、野村大樹のバッテリーが残る早稲田実はこれから1回戦となるが、1次予選では小山台、日大鶴ヶ丘と実力校を破り、調子は上々だ。

 秋季大会はセンバツ出場校を決める大会だが、2018年の高校野球の動向を探る意味でも、これらのチームの秋の戦いぶりをチェックしておきたい。


今秋も通信制がトレンド!?


 2016年夏にはクラーク記念国際が北北海道大会を制して、創部3年目で甲子園初出場。2017年春には星槎国際湘南が神奈川大会でベスト4。2016年夏、2017年夏には日本ウェルネスが東東京大会で2年連続5回戦進出と、通信制高校の躍進が目立っている。

 今秋も創部2年目で優勝を遂げた通信制高校が現れた。長野県大会を制したウェルネス筑北だ。2回戦で長野商、準々決勝で上田西、準決勝で松商学園ら強豪校を次々と下し、決勝では強力打線の佐久長聖に3対1で勝利。初の北信越大会出場を決めた。

 ウェルネス筑北を率いるのは中原英孝監督。これまでに松商学園、長野日大を率いて甲子園で通算14勝。1991年のセンバツでは松商学園を準優勝、2008年のセンバツでは長野日大をベスト8に導いた長野の名将だ。

 クラーク記念国際は、「ヒグマ打線」で名を馳せた駒大岩見沢を率いた佐々木啓司氏が監督を務めている。また、星槎国際湘南は桐蔭学園の名物監督だった土屋恵三郎氏が監督に就任して、激戦区・神奈川の新興勢力に踊り出た。これからは「歴戦の名監督+通信制高校」というカップリングが新たなトレンドになるかもしれない。

注目の市立校&分校!


 私学有利の状況にあるなか、公立高校の活躍を楽しむのも高校野球の醍醐味。今夏は大阪の公立の星・大冠が大阪大会決勝で大阪桐蔭を相手に10対8と大健闘を見せた。最後に、今秋注目の公立校をピックアップしたい。

 まずは兵庫県大会を制した市立高校の明石商。3回戦で、2年生ながら侍ジャパンU-18代表に名を連ねた安打製造機・小園海斗ら逸材が揃う今春の甲子園ベスト4・報徳学園、準々決勝で名門校・育英、準決勝で昨夏の代表校・市尼崎、決勝で2013年の代表校・西脇工を撃破。2年ぶりの秋Vを飾り、近畿大会出場を決めた。

 明石商は、明徳義塾中野球部で全国大会を4度制した狭間善徳氏が2006年にコーチ、2007年から監督となり着実に力をつけてきた。夏の兵庫大会でベスト8、ベスト4の常連となり、2015年から2017年にかけて3年連続準優勝。夏の甲子園が目の前まで迫っている。2016年春にはセンバツベスト8。「夏の壁」を突破すれば、一気に全国の強豪の仲間入りを果たしそうな勢いだ。中学野球の名将・狭間監督の「高校野球での悲願達成」なるか。

 続いては近畿大会出場を決めた和歌山県大会準優勝の日高中津分校。日高高校の分校で、1997年のセンバツには分校として史上初の甲子園出場を果たした。夏は5度、和歌山大会の決勝に進出するも智辯和歌山などに阻まれ、甲子園には届いていない。「山間の野球どころ・中津の実力校」「分校」というロマンを掻き立てる特徴を持ち、高校野球ファンの間で密かな人気を誇っている。

 和歌山県のホームページを見ると、日高中津分校の生徒数は77人(2017年4月1日現在)。小規模の高校ではあるが、史上初の分校出身のプロ野球選手となった垣内哲也(元西武ほか)を始め、5人のプロを排出してきた。今秋の戦いぶりも楽しみだ。


文=山本貴政(やまもと・たかまさ)

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