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最速!?今シーズンの球団別“戦犯”は誰だ!(パ・リーグ編)

 プロ野球も後半戦。各チーム90試合を戦い、100試合に到達するチームもある。うまくいけばソフトバンクにマジックが点灯する、という報道も見られるように、混戦のセ・リーグと異なり、明暗がくっきりと分かれたパ・リーグ。この展開に大きく関与したパ・リーグの戦犯候補をピックアップしてみよう。

 シーズン終盤まで残り2カ月弱、下位球団の戦犯候補はそのまま沈んでしまうのか、はたまた息を吹き返して、クライマックスシリーズ進出争いの起爆剤となれるのか? 注目していきたい。
(※成績はすべて8月2日時点)

【ソフトバンク】
・松坂大輔


 目下、首位独走中のソフトバンク。工藤公康新監督のもと、各選手が躍動し、戦犯を見つけようにもなかなか難しいが、優勝を逃すことになれば、やはり故障・不調により未だに登板の目処が立たない松坂大輔が槍玉に挙げられるだろう。

 シーズン前にはポスターや看板の中心位置にいた松坂だが、状態の悪化につれ、球団は急遽それらの仕様を変更。球団の運営スタッフからすると、自身の労働量の増加や変更に伴う出費など、すでに心情的には戦犯となっているかも?

【オリックス】
・糸井嘉男


 前評判を盛大に裏切ったオリックス。戦犯を挙げるとキリがないが、見込んでいた数字と大幅に乖離がある選手となると、やはり筆頭は糸井になりそうだ。日本ハム時代の2009年から6年連続打率3割、20盗塁、ゴールデングラブ賞と日本球界を牽引する成績を残してきたが、今年は開幕から極度の打撃不振。打率.238と奮わぬ途中結果となっている。

 オールスターでは知名度もあり、外野手部門ファン投票3位で選出されたが、1997年の新庄剛志が食らった「応援ボイコット」が起こらなかったのは幸いだろう。

 夏場からは右ヒジ、右足首などのケガもあり、守備にもつけていない。反撃の狼煙を上げるとすれば、やはりキャプテン・糸井の復調は絶対に必要。ここからの巻き返しに期待したい。


・ブランコ

 計算が狂った! いう点ではブランコも戦犯当確か。開幕4試合目にしてケガで戦線離脱。その後もケガで復帰・離脱を繰り返しており、戦力としてカウントできない状況だ。ここからの本塁打量産がなければ、オフには首筋も冷えてくること間違いなし。

・金子千尋

 昨オフはメジャー挑戦か国内移籍かでストーブリーグを盛り上げ、結局“元サヤ”に収まった金子。ここ数年は日本球界を代表する「陰のエース」との呼び声も高かったが、昨年11月の右ヒジ手術のリハビリが長引き出遅れると、いまだに登板10試合。5勝4敗、防御率4.13と波に乗り切れていない。

 昨年までのピッチングと大きな変化はないとの声もあるが、エースとしてはやはり物足りない。7月5日のソフトバンク戦では5回に大乱調を起こして、一挙8失点するなど安定感がやや落ちたようにも見える。ただ、現在3連勝中。本来の実力を発揮すれば、まだまだ連勝は伸ばせるだろう。

【日本ハム】
・クロッタ


 ソフトバンクには及ばないものの、今季好調の日本ハム。こちらも戦犯候補を見つけるのは難しいが、強いて挙げれば、中継ぎの台所事情を悪化させたクロッタか。

 昨年は61試合に登板し、防御率2.62とセットアッパーとしてフル稼働したクロッタだが、今年は好不調の波が激しく、1軍と2軍を行ったり来たり。23試合で防御率6.04は勤続疲労の影響を鑑みてもいただけない。

 しかし、栗山英樹監督がクロッタに託す期待は大きい。ケガがありながらもここまで防御率1.71と好投していたガラテを7月末にウェーバーにかけてまでクロッタをチームに残した。これが吉と出るか凶と出るか……。

 また投手陣では武田勝と武田久の両武田は今年も不調。しかし、去年の段階で戦力としてはハテナマークで、大きな期待はされていなかったので、戦犯とまではなり得ないだろう。

・陽岱鋼

 昨年はキャリアハイとなる打率.293、25本塁打をマークした陽岱鋼。さらなる飛翔を誓う今季だったが、5月4日に左手首を剥離骨折すると7月上旬までを棒に振った。今季は36試合で打率.239。首位を狙うキーマンになれれば、戦犯候補からヒーローへと一気に変わることができる。若手の台頭が著しいだけにここからチームを引っ張る存在になれば、ソフトバンクを猛追できるだろう。

【ロッテ】
・親会社のお家騒動


 個人成績を見ても前半戦の不振とは裏腹に突出した戦犯候補もおらず、各人が予想から大きくかけ離れてはいない。それでも前半戦奮わなかったのは、ソフトバンクや日本ハムとの地力の差。イ・デウンなど想定以上の活躍を見せた新戦力もいるが、力の差を埋めようという補強が叶わなかったのも事実だ。

 そんな中、7月末から7連勝で3位に順位を上げ、反撃体制の整ってきたロッテ。優勝は少し難しい位置だが、2010年に3位から日本一に輝いた「史上最大の下克上」の再現は可能だろう。

 しかし、時を同じくしてロッテ本社でお家騒動が勃発。球団オーナーを兼任する重光武雄氏が会長の座を追われるなど、何やら穏やかではない。1972年、オリオンズ時代から球団オーナーを務め、マリーンズを愛する同氏だけにお家騒動が拡大すれば、見せしめのごとく、球団にしわ寄せが来ることも予想される。

 チームに上昇機運が見えるだけに「球団売却」などの活字が、現在の勢いを削がないか、心配になってくるファンも多いだろう。

【西武】
・リリーフ陣


 オールスターを挟んでの泥沼の連敗ロードで大失速した西武。パ・リーグでは11連敗を記録したチームが3位以上に入った例はなく、赤信号が煌々と灯っている。連敗期間中は打撃陣がお疲れ。特にオールスターゲームにも出場した浅村栄斗、森友哉のブレーキは打線にも大きな影響を及ぼしているが、通年でいけば活躍した時期もあるので、ファンからはお目こぼしがいただけそうだ。

 問題なのはリリーフ陣。セットアッパーとしてチーム最多30ホールドの増田達至は、7月24日、29日の登板で大量失点をして、一気に防御率が上昇。たまに、大量失点をしでかす投手ではあるものの、短期間で2回の乱調は、登板過多の影響があるかも。続くバスケス、岡本洋介も安定感があるとまでは言えない。さらにストッパーの橋朋己も7月に入って大乱調。0点台だった防御率が一気に3.26まで跳ね上がり、コンディションは最悪だ。

 牧田和久をリリーフ転向させたのは手を打つのが少し遅かったか。高温多湿の危ない夏となっている今年、蒸し暑い西武ドームでいかに勝ちきるか。早くも疲れの見えるリリーフ陣には暗雲が垂れ込んでいる。

【楽天】
・新外国人&大久保博元監督


 サンチェス、ウィーラーとメジャー経験がある新外国人が揃って出遅れ、さらには広島から獲得したミコライオもここまで登板なし、と計算が狂ったレベルでは済まされない楽天新外国人勢。今年、41歳になるレイや昨年加入のクルーズ、緊急補強のペーニャが穴を埋めているものの、新加入の外国人がバタバタの原因になったことは否めない。

 さらには田代富雄打撃コーチが電撃辞任すると、お家騒動報道も噴出中。お金や手間をかけても勝ちきれない姿は、三木谷浩史オーナーが手塩にかけて育てているJリーグ・ヴィッセル神戸とどこかダブって見える。

 CS出場に向けてまとまりを取り戻さなければならないところ。大久保監督の統治能力に注目が集まる終盤戦となりそうだ。

(文=落合初春)

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