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ファームのタイトル獲得選手が確定。来季、ブレイクを期待したいのは内田靖人(楽天)とこの4人だ!

ファームのタイトル獲得選手が確定。来季、ブレイクを期待したいのは内田靖人(楽天)とこの4人だ!

 2017年度のファームのタイトル獲得選手が決定した。次代を担う若手から、「2軍番長」になりつつある選手までさまざまだが、ここから1軍への飛躍を遂げられるかどうか。来季のパフォーマンスから目が離せない選手ばかりだ。

イースタン・リーグのタイトル獲得選手

(巨人、楽天、ヤクルト、ロッテ、西武、日本ハム、DeNA)

【投手部門】
■最優秀防御率
吉田侑樹(日本ハム)
防御率2.21

◆最多勝利
今村信貴(巨人)
9勝

■最多セーブ
戸根千明(巨人)
18セーブ

■最高勝率
今村信貴(巨人)
勝率.692

【打撃部門】
■首位打者
高濱祐仁(日本ハム)
打率.295

■最多本塁打
内田靖人(楽天)
森山恵佑(日本ハム)
18本塁打

■最多打点
内田靖人(楽天)
66打点

■最多盗塁
島井寛仁(楽天)
28盗塁

■最高出塁率
枡田慎太郎(楽天)
出塁率.416

来季こそ1軍定着を果たしたい今村


 イースタン・リーグの投手部門では今村信貴(巨人)が最多勝と最高勝率の二冠に輝いた。昨季は、1軍で16試合に登板し3勝4敗と足がかりを作ったかに思えたが、今季は3試合で0勝2敗と目立った成績を残せなかった。貴重な左腕なだけに、大卒7年目となる来季こそ、1軍に定着したい。

 打撃部門では内田靖人(楽天)が本塁打と打点の二冠を獲得し、パンチ力をアピールした。ただ、9月に昇格した1軍では、21打数1安打と力を出し切れなかった。2軍でも打率は.234いまひとつ。精度を上げて、さらなるレベルアップを目指したいところだ。


ウエスタン・リーグのタイトル獲得選手

(広島、中日、ソフトバンク、オリックス、阪神)

【投手部分】
■最優秀防御率
阿知羅拓馬(中日)
防御率2.10

■最多勝利
山田大樹(ソフトバンク)
10勝

■最多セーブ
メンデス(阪神)
23セーブ

■最高勝率
阿知羅拓馬(中日)
勝率.750

【打撃部門】
■首位打者
メヒア(広島)
打率.331

■最多本塁打
陽川尚将(阪神)
バティスタ(広島)
21本塁打

■最多打点
陽川尚将(阪神)
91打点

■最多盗塁
釜元豪(ソフトバンク)
26盗塁

■最高出塁率者賞
庄司隼人(広島)
出塁率.407


10月の好投が来季につながるか


 阿知羅拓馬(中日)が防御率と勝率のタイトルを獲得した。JR東日本出身でプロ4年目の阿知羅は、昨季ファームで防御率1.51と頭角を現し、初昇格となった1軍でもリリーフで13試合に投げ、防御率2.51とまずまずの結果を残していた。

 今季もファームで結果を出し、1軍では4試合で防御率4.85ながら、10月4日のDeNA戦では初の先発を任され、7回2失点と好投した。これをきっかけに、来季こそ1軍で安定感のある投球を見せてほしい。


一人立ちしたい掛布チルドレン


 打者部門では陽川尚将(阪神)が、昨季に続く本塁打と打点の二冠、釜元豪(ソフトバンク)が2年連続の盗塁王となった。

 掛布雅之2軍監督の薫陶を受けた陽川は、まさに「掛布チルドレン」の筆頭格。1軍では昨季が29試合で1本塁打、今季が12試合で1本塁打と長打力を見せたが、打率は1割台とふるわなかった。今季限りで現場を離れた師匠にいい報告をするためにも、そろそろ「2軍番長」からは脱しなければいけない。

 釜元は長崎の西陵高という決して有名とはいえない公立校出身で、2011年秋の育成ドラフト1位入団。育成契約期限の3年後に再契約を結び直し、そこから2015年7月の支配下登録に至るという経歴を持つ。2013年、2014年と2軍で3割超の打率を記録したこともあり、走攻守揃った大型外野手として期待も高い。来季、12球団屈指の層の厚さを誇るソフトバンク外野陣に割って入るか注目だ。


文=藤山剣(ふじやま・けん)

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