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清原和博に並んだ「浪速の四天王」平田良介。1試合8打点の筒香嘉智ら甲子園記録を作った男たち!

2005年の夏の甲子園に出場し1試合3本塁打を放った中日・平田良介

 清宮幸太郎(早稲田実)が高校通算本塁打を100号の大台に乗せるなど話題が尽きない高校野球。

 連載企画『高校野球・あの記録を作ったのはオレです!』では現役のプロ野球選手が甲子園で作った大記録を紹介。前回の投手編に続き、今回は野手の記録を追っていこう。

1試合最多本塁打:清原和博ともう一人!


 甲子園での本塁打記録といえば、PL学園高・清原和博(元巨人ほか)の独壇場。甲子園通算13本塁打は不滅の記録だ。

 1985年、3年夏の決勝・宇部商高戦。清原が通算13本目の本塁打を放った際に、実況の植草貞夫アナウンサーが叫んだ「甲子園は清原のためにあるのか」は、あまりにも有名なフレーズだ。

 なお、この一発は1大会あたりの新記録となる5本塁打目でもあった。ほかにも、清原は3試合連続本塁打、1試合3本塁打の甲子園記録も保持している。

 この「1試合3本塁打」を達成している選手は、清原のほかにもう一人いる。中日の主軸として活躍する平田良介(当時大阪桐蔭高)だ。

 平田は2005年夏の甲子園に辻内崇伸(元巨人)、中田翔(日本ハム)らと出場。準々決勝の東北高戦で2打席連続本塁打を含む4打数4安打、3本塁打、5打点を記録し、「浪速の四天王」と呼ばれた存在感を存分に発揮した。

 1984年夏に清原が達成してから21年後、再び大阪のスラッガーがタイ記録を作ったのだ。

 続く準決勝では、田中将大(ヤンキース)を擁する駒大苫小牧高に延長戦で敗れたものの、平田の記録は甲子園史に燦然と輝いている。

 ちなみに、「浪速の四天王」は、辻内、岡田貴弘(T-岡田、履正社高→オリックス)、鶴直人(近大付高→元阪神)に平田を加えた4名。

1試合最多打点:甲子園でも結果を出した「日本の4番」


 甲子園における1試合最多打点は春のセンバツ、夏の選手権ともに「8打点」となっている。

 春のセンバツでは2015年に敦賀気比高の松本哲幣(同志社大)が記録した。そう、史上初の2打席連続満塁本塁打を放った松本だ。この試合で松本は、2回表の時点で8打点を記録していたが、その後の3打席では打点を挙げられず、新記録達成とはいかなかった。

 しかし、松本の活躍もあり、敦賀気比高はこのセンバツで優勝。北陸勢初の甲子園制覇を成し遂げた。松本は現在、同志社大で野球を続けている。

 一方、夏の甲子園では2人が1試合8打点を記録している。

 1人は1988年の1回戦で小浜高を相手に2本塁打を放った常総学院の須田努だ。なお、この大会で背番号「5」をつけていたチームメイトが仁志敏久(元巨人ほか)だった。常総学院は前年の準優勝からさらに上を目指したが、続く2回戦で浦和市立高に敗退している。

 そして、もう1人が「日本の4番」筒香嘉智(DeNA)だ。2008年の準々決勝・聖光学院高戦でツーラン、満塁本塁打と2打席連続本塁打を放つと、続く打席では逆方向へ2点タイムリー二塁打と合計8打点をマーク。「日本の4番」も甲子園史にしっかりと名を残している。

 また、この8打点で筒香の大会通算打点は14に。1大会あたりの最多打点タイ記録となった。しかし、この大会で大阪桐蔭高の4番を務めた萩原圭悟(ヤマハ)が15打点をマークし、大会新記録は萩原のものとなった。萩原の1大会15打点は今も甲子園記録だ。


連続打数安打:鳴り物入りで入団したあの選手!?


 最多連続打数安打の記録は「8安打」。春5名、夏4名と計9名が記録している。その顔ぶれには、ドラフト1位で中日へ入団した藤王康晴(享栄高)、近鉄、オリックスで活躍した水口栄二(松山商高→早稲田大)ら、プロ野球の世界へ飛び込んだ選手も含まれている。

 近年、8打数連続安打を達成したのはDeNAの高城俊人(九州国際大付高)。2011年のセンバツ準々決勝の北海高戦、高城は5打席連続安打を記録。続く、準決勝の日大三高戦では1打席目で安打を放つと2打席目に四球。3打席目で左前打を放ち、7打数連続安打と大会記録にリーチをかける。

 4打席目、5打席目は無死一塁の場面で回ってきたこともあり犠打。4番で出場していた高城ではあったが、ここは高校野球だ。4番に犠打でも仕方ない。

 結局、九州国際大付高は高山俊(阪神)、横尾俊建(日本ハム)を擁する日大三校に9対2で快勝し、高城は7打数連続安打のまま、決勝へ駒を進めることになった。

 決勝の相手は神奈川の雄・東海大相模高。注目の第1打席で高城は二塁内野安打を放ち、タイ記録を達成。記録更新に期待がかかったが、あとの3打席は凡退。新記録達成はならず。試合も1対6で敗れ日本一も逃した。

 平田、筒香はプロの世界に入り結果を残し、侍ジャパンにも選ばれた。高城も甲子園記録保持者としてプロの世界でも輝くことを期待したい。


文=勝田聡(かつたさとし)

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