今年の高校生ナンバーワン打者といえる存在。センバツ優勝で一躍スターになった。特に決勝戦での千両役者ぶりには脱帽。2ランを2本放り込み、投手としても丹念にコースへ球を集めて完封勝利をやってのけた。もともと大事な場面には強く、1年秋の東海大会準決勝では9回表2死の局面でチームの窮地を救う逆転弾を放っていたが、この春に全国の舞台でスター性を証明し、一気に評価を高めた。ここまで“二刀流”の活躍を見せるが、プロではバットで勝負する。懐の広い構えで、スイングはリストが強く、打撃のスケールが壮大。打った瞬間に本塁打とわかる飛距離をもち、高校通算50弾を超える。脚力と強肩も備え、大型の割に三塁守備の動きもよい。(2019年6月)