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君はいくつ読める? 解説者も間違えるプロ野球「名前が読めない」選手たち


「今日は、顔と名前だけでも覚えて帰ってくださいね〜」

 若手漫才師の決まり文句である。プロ野球界でも、若い選手や日本でのキャリアが浅い選手は、活躍して顔と名前を売っていきたいところだが、なかなか名前が浸透しない選手もいる。

連勝記録を樹立したアノ投手も被害者?


 堀内恒夫(元巨人)が保持していた、デビューからの連勝記録13を、約50年ぶりに更新したバンデンハーク。5月17日の日本ハム戦で打ち込まれ、14連勝でストップ。しかしこの先も、常勝軍団・ソフトバンクのローテーションの一角として、気持ちを新たにして好投をみせてくれるだろう。

 そのバンデンハークは、メジャーから韓国を経て、昨年からソフトバンクでプレーしている。当初は「ハンデンバーグ」や「バンデンバーク」など、なかなか正しく呼ばれなかった。連勝記録を伸ばすたびに名前も定着していった感はあるものの、いまだに「バンデンハーグ」と発音する解説者も存在する。イマイチあやふや方は、改めて再確認すべし。ちなみに、英字のつづりは「van den Hurk」だ。


そろそろ顔と名前を覚えて欲しい!


 そのバンデンハークのチームメイトでもある捕手の斐紹。こちらは、「あやつぐ」と読む。今季は主に、和田毅とバッテリーを組んで試合に出場している。

 昨年から、登録名を「山下斐紹」から「斐紹」に変更。昨年はケガもあって11試合の出場にとどまったが、今年はすでのその試合数を上回っている。2010年秋のドラフト1位で、今季は高卒6年目。そろそろ顔と名前をしっかり売っていきたい。

まだまだいる! 難しい名字の選手たち


 2013年のドラフト6位で入団した高卒投手で、今季はローテーションに定着しているロッテの二木康太。名字は「ふたき」と読む。漢字は簡単だが、ひとひねりある読み方だ。

 4月12日の楽天戦では、今季3度目の先発で9回を投げ切り、うれしいプロ初勝利を挙げた20歳。ゆったりとしたフォームからストレートとスライダー、フォークなど多彩な変化球を駆使する本格派右腕だ。5月に入って打ち込まれる試合が続いているが、チームは好調なだけに、その流れに乗っていきたいところだ。

 阪神にも名前が覚えにくい若手投手がいる。田面巧二郎だ。こちらの名字は「たなぼ」と読む。2012年秋のドラフト3位で入団し、いったんは育成契約となりBCリーグの福井ミラクルエレファンツへ派遣されるも、今年の4月に改めて支配下登録され、5月11日には1軍昇格が発表された。

 制球力にやや難があったが、そのあたりは克服しつつある。150キロ超の速球を武器に、まずはセットアッパーとして、働き場所の確保を目指す。

 特徴のある名前というのは、いったん覚えられれば、忘れにくいというメリットもある。その名とともにファンの脳裏に深く刻まれる活躍を期待したい。


文=藤山剣(ふじやま・けん)

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