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2016年秋、DeNAにも別れの季節が……。ハマスタを去る“ベイ戦士”たち


 初のCS出場を果たすもファイナルステージで敗退。DeNAの2016年のシーズンは終戦を迎えた。

 躍進を遂げた今シーズンのDeNAだったが、なんといっても大きな出来事だったのは番長・三浦大輔の引退発表。DeNAのみならず球界全体にも衝撃が走った。そして、華やかにマウンドを去っていく三浦の陰で、戦力外の通告を受けた“ベイ戦士”たちもいる。

 10月2日、9人の選手に戦力外通告がなされた。CS出場を目指してもがき続けたこの数年をともに戦ってきただけに残念だ。今回は今シーズンを最後にハマスタを去る“ベイ戦士”をピックアップしたい。

2016年に大活躍の桑原将志も慕った名脇役


 某インタビューで「柳田さんがいなかったら今の自分はいない」と桑原将志に言わしめた柳田殖生。

 柳田は、2005年にNOMOベースボールクラブから中日に入団。2014年からDeNAの一員となった。内野ならどこでもこなせる器用さで重宝された選手だった。これからは球団職員としてDeNAを支えていくそうだ。


生粋のハマっ子で“慶應ボーイ”


 横浜出身の長田秀一郎は鎌倉学園高を経て慶應義塾大に進んだ。慶應義塾大では、9者連続奪三振の東京六大学リーグ記録を打ち立てた。

 2013年7月、渡辺直人とのトレードで西武から移籍。チームの浮き沈みの激しかった2015年にはリリーバーとして45試合に登板し、4勝1敗10ホールド、防御率2.06と好成績を収めた。しかし、今シーズンの登板試合数は6。出場機会に恵まれなかった。今後も現役続行を希望している。

初のBCリーグ出身NPBプレーヤー


 内村賢介(=写真)は西武の水口大地と同じ163センチ。今季のNPBでは最も小柄な選手だ。2007年の育成ドラフトで指名されたBCリーグ・石川ミリオンスターズ出身の選手で、BCリーグ初のNPBプレーヤーとして注目を浴びた。そして、2012年に藤田一也とのトレードで楽天から移籍。

 小回りの利く選手として、2012年、2013年は二塁手に定着。2012年には、中村紀洋の打席中に盗塁を試みたことで、中村が内村を叱責。その行為をとがめられた中村はペナルティとして2軍落ちとなったのも印象に残る。


幼馴染の対戦は実現するか!?


 FA権を取得し、その去就が注目される平田良介(中日)と萬谷康平は近所に住んでいた幼馴染だという。2013年、育成ドラフトで萬谷のDeNA入団が決まった際には、平田から「早く1軍で対戦するのを楽しみにしている」と、エールが寄せられた。

 2014年のルーキーイヤーに支配下登録を勝ち取り、初勝利を挙げたが、2015年以降は出場機会に恵まれなかった。萬谷は現役続行を希望している。必ず平田との念願の幼馴染対決を実現してもらいたい。


文=元井靖行(もとい・やすゆき)

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