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横浜DeNAベイスターズ、節目の5年間が経過。やはり「ここがよかった」!


 球団の親会社がDeNAとなって5年が経った横浜DeNAベイスターズ。長年の横浜ファンからすると、この5年間はかなり大きなインパクトがあった。CS出場を果たすなど大成功だったといっていいと思うが、特によかったのは、結果的には観客動員が伸びたことではないだろうか!?

この5年間の土台を築いたのは!?


 この5年間の成果の土台を築いた人物といえば、中畑清前監督以外にはいないだろう。

 横浜DeNAベイスターズの誕生とともに監督に就任した中畑氏は、持ち前の「明るさ」と「熱さ」でチームとファンを一つにした。そして、話題作りにも熱心で、低迷していたベイスターズの存在感を高めた功績は大きい。

 今の盛り上がりはさまざまな要因からでき上がっているが、最も大事なファンの一体感は中畑氏がいなかったら醸成されなかっただろう。


言うまでもなくこの大投手も……


 横浜大洋ホエールズ時代からファンに支持され、ここまでチームをけん引してきた立役者といえば、三浦大輔をおいて他にいないだろう。

 2008年にはFA移籍の可能性もあったが、そこを乗り越えて、より横浜愛を強化。また、チームになくてはならない生え抜きのリーダーとして、重要な役割を果たし、DeNAが躍進した5年間を見届けるかのように、今季限りでユニフォームを脱いだ。

 ファンイベントなどで、その誠実なファンサービス、姿勢に接し、あらためてほれ込んだファンは本当に多い。筆者ももちろんその一人だ。

コミュニティボールパーク化構想


 親会社のDeNAから抜擢された若き池田純前社長が打ち立てた構想が「コミュニティボールパーク化構想」だった。

 この構想によって横浜スタジアムには観客が戻ってきた。その成功ぶりは、あまりにも人が溢れ、筆者もめったに足を踏み入れることができなくなったくらいだ。

 横浜スタジアムの活気は、チームに活力を与えた。この構想はまだ途上かもしれないが、現時点での集大成として横浜スタジアムの運営会社を買収し、「コミュニティボールパーク化構想」をさらに推し進める覚悟を見せた。


仕上げはCSに進出の原動力となった現有戦力


 かつての「マシンガン打線」は助っ人外国人を主砲に据えることが多かったが、現在は筒香嘉智がその座に座っている。そして、筒香の脇を固める梶谷隆幸、桑原将志、倉本寿彦ら主力選手らによる打線は、かつての「マシンガン打線」ともひけをとらないものとなった。彼らの成長、活躍で、CS進出を決めたのは間違いのないところだ。

 また、DeNA球団設立とともに掲げた「継承と革新」という理念を体現したのは、実はラミレス監督ではないかと思っている。様々なトライアルをしつつ、中畑政権から継承すべきことはしっかりと継承したことで、今季の躍進があったのだ。


文=元井靖行(もとい・やすゆき)

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