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あるぞメジャー昇格! クビになった男・中後悠平(元ロッテ)がマイナーで好投中!


 2015年オフ、ロッテに戦力外通告を受けた中後悠平。昨年11月には合同トライアウトにチャレンジしたものの、3四死球の大荒れでNPBから声がかからず、BCリーグ・武蔵ヒートベアーズに入団しての出直しが決まった。

 しかし、その様子がTBS系列の人気ドキュメンタリー番組『プロ野球戦力外通告・クビを宣告された男』でクローズアップされると、視聴していた日本在住のメジャー関係者の目に留まり、急遽メジャー3球団スカウトによる視察が行われることに。結果、ダイヤモンドバックスがマイナー契約で中後を迎えることになった。

 ここまでの流れはオフシーズンにプロ野球ファンの間で大いに話題になったが、その後の中後はどうなったのだろうか?

ワクワクさせられたルーキー時代


 NPB時代の中後の成績をおさらいしておこう。

 2011年に近畿大からドラフト2位でロッテに入団。2012年からいきなり27試合に登板し、2勝0敗5H、防御率4.87の成績を残し、頭角を現した。

 防御率はやや物足りないが、左スリークオーターやサイドからキレ味鋭いスライダーを投げ、その変則投法には野球のエンターテイメント性が詰まっていた。

 左のリリーフとして、とんでもない逸材になるかも知れない。

 そんな声も多かったが、2013から2014年はそれぞれ5試合の登板。2015年は1軍登板なしに終わり、戦力外となった。

 凄まじい球を持つ一方で、荒れ球の傾向にあり、ムラがあった。それでもパ・リーグファンの心には中後の投球はいまだ鮮明に残っている。そんなポテンシャルの持ち主だった。

ルーキーリーグから順調に3Aへ!


 ビザの取得が遅れ、招待されていたメジャーのスプリングキャンプには参加できなかった中後だが、6月のルーキーリーグ開幕と同時にマイナーデビューを果たした。

 ルーキーリーグではわずか1試合の登板で素質を認められ、1A級に昇格すると、そこでも3試合無失点の投球で即1A+級に昇格。

 そのカテゴリーでも13試合で0勝0敗2S、防御率2.51、14.1回で16個の三振を奪う好投を見せると、8月頭に飛び級で3A(リノ・エーシズ)からお声がかかった。

 8月12日時点でエーシズでの登板は4試合。映像がないため、詳細な評価は出しづらいが、3.2回を投げて無失点、被安打2、奪三振6の好スタートを見せている。

 中後が目指すダイヤモンドバックスの本拠地であるチェイス・フィールドは海抜332メートルに位置し、加えて乾燥地帯のため、打球がよく伸びる。またフィールドも広いので、長打が出やすいことで知られている。

 そんななかで奪三振が期待できる投球を続けていれば、メジャー昇格も意外と早い段階で見えてくるのではないだろうか。

 中後の現所属であるエーシズの本拠地も標高1300メートルを超える乾燥地帯に位置し、打球が飛びやすいため、投手にとって不利な球場。ある意味ではチェイス・フィールドへの適性を見るには持ってこいのロケーションなのだ。

 三振が取れる投球スタイル、ダイヤモンドバックスでも活躍したランディ・ジョンソンを彷彿とさせるフォーム、26歳というまだまだ伸びしろが期待される若さ。さまざまな肯定要素を持つ中後。この調子でいけば、メジャーデビューの日はそう遠くないだろう。


文=落合初春(おちあい・もとはる)

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