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2軍落ち続出! 新たに巨人・山口鉄也らが参戦! 風雲急を告げる高額年俸選手コスパレースの行方は?

 今回で3週目を迎える「オコエポイント」バトル。高額年俸選手たちがコスパを競う。


≪1オコエ=1000万円≫
※実際のオコエの年俸は1200万円だが、便宜上1000万円に

 という単位を勝手に設定し、コスパ、オコエとの活躍度の差を競っている。現在、レースに参加しているのは、以下の選手だ。

★投手
黒田博樹=60オコエ
金子千尋=50オコエ
和田毅=40オコエ
五十嵐亮太=35オコエ
山口鉄也=32オコエ(NEW)


★野手
中村剛也=41オコエ
鳥谷敬=40オコエ
内川聖一=33オコエ
村田修一=30オコエ
糸井嘉男=28オコエ(NEW)

 選手名の横にある≪◎オコエ≫は年俸を表す。黒田であれば、60オコエ=6億円。つまり、オコエ60人分の資本をもって、雇われているわけだ。

 先週までレースに参加していた攝津正(40オコエ)は3戦15失点で2軍降格。中島宏之(35オコエ)も負傷で2軍降格となったため、レースから一時外れてもらう。

 オコエの数十倍の年俸をもらっておいて、オコエと同時期に2軍降格……。これも野球の面白いところである。

 代わって、日本人高額年俸選手次点の山口鉄也(巨人:年俸3億2千万円)と、糸井嘉男(オリックス:年俸2億8千万円)がそれぞれ投打のレースに加わる。

 さっそく、先週のコスパランキングを見ていこう。


≪活躍に応じて獲得できるポイント≫

【投手】
1勝=10pt
1QS=10pt
1ホールドまたは1セーブ=10pt
※リリーフでの勝利はノーカウント

【野手】
(塁打数+四死球+盗塁)pt

 このポイントを元に、1pt獲得あたりオコエ何人分のコストがかかるのか、オコエ何人分の活躍をしているのか(オコエ比)を測る。 ※順位は1ptあたりのオコエ=コスパ順(成績は4月17日時点)

★オコエ比基準
オコエ瑠偉[年俸1オコエ]
塁打数0+四死球1+盗塁1=2pt
<4月17日現在、2ptでオコエ1人分の活躍>

 先週は2試合に出場したオコエだが、1打数1三振で盗塁もなし。2ptのままで動かず2軍降格が決まった。高額年俸選手にとってはここが正念場。オコエとの差を広げたい。


★投手オコエptランキング

≪1位≫(NEW)
山口鉄也[年俸32オコエ]
9登板0勝1敗5H=50pt
1Hあたり→6.4オコエ

1ptあたり:年俸32オコエ÷50pt=0.64オコエ
オコエ比:50pt÷2pt=オコエ25人分の活躍

 攝津正の2軍降格で繰り上がってコスパレースに参加の山口。ここまで5Hを挙げており、いきなり投手首位に輝いた。

≪2位≫(→)
五十嵐亮太[年俸35オコエ]
6登板0勝0敗3H=30pt
1Hあたり→11.7オコエ

1ptあたり:年俸35オコエ÷30pt=1.17オコエ
オコエ比:30pt÷2pt=オコエ15人分の活躍

 チームの試合展開にやや恵まれない印象もあるが、着実に1Hを上積みし、10ptゲット。1ptあたりのコスパで黒田を追い抜いた。

≪3位≫(↑)
和田毅[年俸40オコエ]
3登板1勝0敗2QS=30pt
1勝あたり→20オコエ

1ptあたり:1.33オコエ
オコエ比:オコエ15人分の活躍

 12日の西武戦で日本復帰後初勝利を挙げた和田。勝利の10ptとQSの10ptで20ptを獲得し、3位に浮上した。

≪4位≫(↓) 黒田博樹[年俸60オコエ]
4登板2勝1敗2QS=40pt
1勝あたり→30オコエ

1ptあたり:年俸60オコエ÷40pt=1.5オコエ
オコエ比:40pt÷2pt=オコエ20人分の活躍

 先週は16日の巨人戦に登板した黒田だが、5回6失点で白星もQSもなし。2週連続でポイントは横ばいに終わり、さらに高年俸も響いて、1位から4位に一気に順位を落とした。

≪5位≫(↓)
金子千尋[年俸50オコエ]
4登板0勝0敗2QS=20pt
1勝あたり→∞オコエ

1ptあたり:年俸50オコエ÷20pt=2.5オコエ
オコエ比:20pt÷2pt=オコエ10人分の活躍

 開幕から勝ち星なしの金子。16日の西武戦では6回終了時点で3失点。ここで降板していれば、QSの10ptを獲得できたが、チーム事情から続投を余儀なくされ、8回に崩れて結局7失点(自責点6)。この場合、QSは記録されないので、むなしくも0ptで最下位転落。本領発揮はまだか。



★野手オコエptランキング
≪1位≫(NEW)
糸井嘉男[年俸28オコエ]
塁打数29+四死球8+盗塁3=40pt

1ptあたり:年俸28オコエ÷40pt=0.70オコエ
オコエ比:40pt÷2pt=オコエ20人分の活躍

 中島の2軍降格で新たにレースに加入した糸井がいきなり首位。昨季の不調もなんのその。13日にはチームの開幕無本塁打記録を止める本塁打を放ち、翌14日も本塁打をかっ飛ばした。盗塁もあるため、今後も安定したポイント獲得を望めそうだ。

≪2位≫(→)
村田修一[年俸30オコエ]
塁打数33+四死球5+盗塁0=38pt

1ptあたり:年俸30オコエ÷38pt=0.79オコエ
オコエ比:38pt÷2pt=オコエ19人分の活躍

 近年不振で批判の矢面に立たされていた村田だが、先週から復活の兆し。5戦中4戦でマルチ安打。二塁打3本、本塁打1本など大活躍で16ptの荒稼ぎ。コスト面でパ・リーグの看板打者である内川、中村を上回った。

≪3位≫(↓)
内川聖一[年俸33オコエ]
塁打数32+四死球6+盗塁0=38pt

1ptあたり:年俸33オコエ÷38pt=0.87オコエ
オコエ比:38pt÷2pt=オコエ19人分の活躍

 先週は熊本地震での試合中止もあり、4試合だったが、5安打(1本塁打、1二塁打)で塁打9を上積み。年俸差で村田に追い抜かれたが、17日時点ではパ・リーグ首位打者。高額年俸にふさわしい活躍を見せている。

≪4位≫(↓)
中村剛也[年俸41オコエ]
塁打数32+四死球9+盗塁0=41pt

1ptあたり:年俸41オコエ÷41pt=1.00オコエ
オコエ比:41pt÷2pt=オコエ20.5人分の活躍

 先週は3安打(本塁打1本)に終わったが、5死球を選んで着実に11ptを獲得。順位こそ4位だが、獲得ポイントはレース参加者の中では一番。あとは年俸分の上乗せに期待。

≪5位≫(→)
鳥谷敬[年俸40オコエ]
塁打数14+四死球14+盗塁1=29pt

1ptあたり:年俸40オコエ÷29pt=1.38オコエ
オコエ比:29pt÷2pt=オコエ14.5人分の活躍

 浮上のきっかけが見えてこない鳥谷。先週も4安打、ここまでコンスタントに稼いできた四球も2個に留まり、未だに打率は1割台。ヒットと四球でポイントを稼ぐタイプだけに厳しい状況だ(年俸は全て推定)。

文=落合初春(おちあい・もとはる)

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