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平沢大河vs中村奨吾。ロッテのドラ1・遊撃争いを制するのはどっちだ!?


 昨年は、期待されながらも目立った結果を出すことができなかったロッテの平沢大河。高卒1年目のルーキーが1軍で23試合出場ならば悪くはないが、打率は.148どまり。甲子園で活躍したドラ1で、注目度も高かっただけに、どこか物足りなさを抱いたファンも少なくなかったかもしれない。そんな平沢に、今季はチャンスが巡ってきそうだ。

 今キャンプで伊東勤監督は、チームのキャプテンで昨年のベストナインにも選ばれた遊撃の鈴木大地を二塁へコンバートし、空いた遊撃を数人で競わせる方針を打ち出したのだ。

ポジション争いは激しい


 もちろん、遊撃が空いたからといって、平沢の出番が約束されているわけではなく、ライバルは多い。

 2014年のドラ1で、2015年、2016年と主に二塁や三塁の守備につき100試合以上出場している中村奨吾。内野のユーティリティープレーヤーで今季が4年目となる三木亮や大嶺翔太。さらに、打撃で実績を残している細谷圭、高濱卓也も経験はある。場合によっては、遊撃で起用される可能性がないわけではないだろう。

2014年ドラ1の中村が一歩リード!?


 そんな状況下でスタートしたオープン戦。2月25日の浦添でのヤクルト戦、26日の那覇での巨人戦では、いずれも中村が「1番・遊撃」でスタメン起用された。

 初戦は4打席ノーヒットながら2四球と出塁し、いずれも本塁まで生還。2戦目も5打席で1安打、1四球、1犠打、1盗塁とまずまずの結果を残した。

 一方の平沢は、初戦が代打で三振、2戦目も途中出場から回ってきた1打席でファウルフライと、バットでのアピールはならなかった。


伊東監督はチームの活性化を狙う


 開幕まで残り1カ月。ここから、中村や平沢だけでなく、いろんな選手の可能性を試しながらオープン戦を消化していくことになる。

 ポジション争いが刺激となり、各選手の成長が促されれば、チームにとっても好都合。当然、伊東監督もそこまで見越しての鈴木のコンバートだろう。

 平沢も、今キャンプの紅白戦や練習試合では結果を残し、2年目の躍進を予感させていただけに、ここから巻き返すはずだ。

 中村か? 平沢か? はたまた他の選手が割って入るのか!? ロッテのショートのレギュラー争いから目が離せない。


文=藤山剣(ふじやま・けん)

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