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ヤクルト48年ぶりのドラ1捕手・村上宗隆(九州学院高)! 指名8選手の起用法はどうなる!?

2017-11-04(土)0:00

ヤクルト48年ぶりのドラ1捕手・村上宗隆(九州学院高)! 指名8選手の起用法はどうなる!?

 先日のドラフトで、ヤクルトは公表していた通り清宮幸太郎(早稲田実)を1位指名。高校生においては史上最多タイとなる7球団競合となった抽選では、当たりくじを引くことはできなかった。

 しかし、将来を担うであろう8選手との交渉権を獲得した。現在のチーム状況と照らし合わせて彼らの起用法をイメージしてみたい。

◎ドラフト1位は九州のベーブルース


 清宮の外れ1位には即戦力投手の指名が有力視されていたが、指名したのは「九州のベーブ・ルース」こと村上宗隆(九州学院高)だった。3球団競合となったが、小川淳司新監督が右手で当たりくじを引き当て、交渉権を獲得。昨年のドラフトで指名した古賀優大(明徳義塾高)に続き、2年連続で高校生捕手を指名したことになる。

 ドラフト1位で捕手を指名したのは1966年、第2次ドラフトの加藤俊夫(日本軽金属)、1969年の八重樫幸雄(仙台商高)に次いで3人目。ちなみにヤクルトの歴史を築いた名捕手の大矢明彦氏は1969年の7位指名、古田敦也氏も1989年の2位指名と2人とも1位ではなかった。

 村上は九州学院高で1年夏の熊本大会から4番を任され、初打席で満塁本塁打をはなつなど注目の存在だった。その熊本大会を勝ち上がり、清宮フィーバーに沸いた甲子園にも出場。しかし、2年になってからは秀岳館高に阻まれ甲子園出場はならず。全国的な知名度を上げることはできなかった。しかし、清宮、安田尚憲(履正社高)、中村奨成(広陵高)のビッグ3と並ぶドラフト1位を勝ち取った潜在能力に期待したい。

 ヤクルトの正捕手である中村悠平は来季、28歳を迎える。村上は「打てる捕手」として数年後にレギュラー争いに食い込むのが理想だろう。そのために、古賀らと2軍で競い合い、力を蓄えてほしい。心配なのは、ケガ人の多発による人数不足で2軍の内野、外野守備も背負わされる可能性があることだ。くれぐれも捕手一本での育成を心がけてもらいたいと切に願う。

◎即戦力はふたり!? 投手は4名を指名!


 指名の半分程度は投手になると小川監督が語っていた通り、8人中4人が投手となった(高校生1人、大学生1人、社会人2人)。2位の大下佑馬(三菱重工広島)は即戦力先発候補として指名。近年、球界を賑わしている亜細亜大の投手でもある。東浜巨(ソフトバンク)、山崎康晃(DeNA)、薮田和樹(広島)らブレイクした先輩に続きたい。

 3位の蔵本治孝(岡山商科大)は楽天が1位で指名した近藤弘樹のチームメートだ。トミー・ジョン手術を大学時代に受けたため実績は少ない。しかし、150キロを超えるストレートを投げる本格派。期待込みでの3位指名だ。大卒ではあるが即戦力ではなく、早ければ後半戦、もしくは再来年の中継ぎ、セットアッパーとして1軍に加わってほしい。

 5位の金久保優斗(東海大市原望洋高)は2016年のドラフト3位でロッテに入団した島孝明の後輩。当時から「島以上の逸材」とも噂されていた存在だ。その名が全国区になったのは今年のセンバツ。滋賀学園高戦で延長14回、218球をひとりで投げ抜き完投負け。その熱投は讃えられたものの、投げ過ぎを心配する声も挙がった。

 183センチの長身から150キロに迫るストレートを武器とする本格派で、今シーズン終盤に1軍デビューした梅野雄吾同様に、1年目から1軍のマウンドに立つ機会があるかもしれない。

 8位指名は沼田拓巳(石川ミリオンスターズ)。身長185センチの本格派右腕で、最速は155キロを誇る。今季は先発として8勝8敗。即戦力として先発起用されることになりそうだ。

 上記の通り、即戦力2人、素材型2人とバランスよく投手を指名したヤクルト。大物投手は獲得できなかったものの、投手陣の底上げを図る意味では、まずまずといったところだろうか。


◎塩見は中堅のレギュラー候補


 野手陣に目を向けると、1位の村上のほかに、4位で塩見泰隆(外野手/JX-ENEOS)、6位で宮本丈(内野手/奈良学園大)、7位で松本直樹(捕手/西濃運輸)を指名した。懸念される右打ちの外野手として塩見、遊撃レギュラー候補として宮本、正捕手・中村の競争相手として松本が加わる形だ。

 バレンティンの去就が不透明のため、来季の外野の陣容は固まっていない。塩見は社会人時代に守っていた中堅で起用され、山崎晃大朗、坂口智隆とのレギュラー争いに加わってほしい。

 履正社高OBでもある宮本は、高校の先輩・山田哲人と二遊間を組むことを目標とし、1年目からレギュラー奪取を狙いたい。大引啓次、西浦直亨、奥村展征らとの争いに割って入ることに期待する。

 松本は社会人経験のある捕手だけに、1年目から中村の競争相手としての役割を与えられそうだ。昨季は、中村と西田明央と競ったものの、今季は西田が大不振。ライバルといえる存在ではなくなってしまった。中村と松本の競争による相乗効果を期待したい。


◎健康なコンディションでキャンプインを!


 最後にヤクルトのドラフト指名選手を再度まとめてみる。

■2017年:ヤクルトのドラフト指名選手
1位:村上宗隆(捕手/右投右打/九州学院高)
2位:大下佑馬(投手/右投左打/三菱重工広島)
3位;蔵本治孝(投手/右投右打/岡山商科大)
4位:塩見泰隆(外野手/右投右打/JX-ENEOS)
5位;金久保優斗(投手/右投右打/東海大市原望洋高)
6位:宮本丈(内野手/右投左打/奈良学園大)
7位:松本直樹(捕手/右投右打/西濃運輸)
8位:沼田拓巳(投手/右投右打/石川ミリオンスターズ)

 ドラフト前は、アマ時代の前評判に左右されるドラフト候補たち。しかし、指名後は全員が横一線のライバルとなる。これまでの実績は関係ない。今年のドラフトは清宮一色だったが、その清宮を凌駕する活躍を見せてもらいたい。まずはドラフト指名した8名が無事に契約合意に達し、2月1日のキャンプインを健康な状態で迎えることを祈っている。


文=勝田聡(かつた・さとし)

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