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これは強そう……。里崎智也、岡本篤志、藤田宗一が本気で選んだ「侍ジャパン仮想ドラフト」がアツい!


 ここ数年、各地で賑わいを見せる野球にまつわるトークイベント。そのなかでも抜群の人気と“ぶっちゃけトーク”に満ちているのが、元ロッテ・里崎智也氏が部長を務めるオンラインコミュニティ『乾杯!ほろ酔いプロ野球部』主催のトークイベント「里崎智也のプロ野球語り呑み」だ。その記念すべき第10回の「語り呑み」が2月16日(木)、都内にて行われた。

 この日は、昨年限りで引退した岡本篤志(元西武)氏と、里崎部長がロッテ時代にバッテリーを組んだ藤田宗一氏をゲストに迎え、特別企画「日本代表仮想ドラフト」を実施。

 里崎・岡本・藤田氏がそれぞれ1人ずつJAPAN候補の選手の名を挙げ、競合すればクジ引きで抽選。現在、侍ジャパンに選ばれているかどうかは関係なく、「個人的に選びたい日本代表メンバー」を選定していった。まずはその「指名結果」を見てみよう。

日本代表仮想ドラフトの結果は!?


■里崎JAPAN
1(中)青木宣親(アストロズ)
2(三)菊池涼介(広島)
3(二)山田哲人(ヤクルト)
4(DH)筒香嘉智(DeNA)
5(左)角中勝也(ロッテ)
6(右)鈴木誠也(広島)
7(一)中村晃(ソフトバンク)
8(捕)嶋基宏(楽天)
9(遊)中島卓也(日本ハム)

第1先発:菅野智之(巨人)
第2先発:牧田和久(西武)
クローザー:則本昂大(楽天)

■岡本JAPAN
1(中)柳田悠岐(ソフトバンク)
2(左)西川遥輝(日本ハム)
3(遊)坂本勇人(巨人)
4(一)中田翔(日本ハム)
5(中)糸井嘉男(阪神)
6(三)松田宣浩(ソフトバンク)
7(二)浅村栄斗(西武)
8(捕)炭谷銀仁朗(西武)
9(DH)長谷川勇也(日本ハム)

第1先発:菊池雄星(西武)
第2先発:岸孝之(楽天)
クローザー:平野佳寿(オリックス)

■藤田JAPAN
1(右)秋山翔吾(西武)
2(二)本多雄一(ソフトバンク)
3(左)内川聖一(ソフトバンク)
4(三)中村剛也(西武)
5(一)畠山和洋(ヤクルト)
6(遊)今宮健太(ソフトバンク)
7(中)長野久義(巨人)
8(DH)川端慎吾(ヤクルト)
9(捕)原口文仁(阪神)

第1先発:千賀滉大(ソフトバンク)
第2先発:松井裕樹(楽天)
クローザー:内竜也(ロッテ)

 里崎部長がまさかの「競合抽選3連勝」という引きの強さを発揮。「これは強いでしょ! WBCでも勝てますよ!」とご満悦。また、クジの運には恵まれなかった岡本、藤田の両名も、「確かにこの選手、代表に欲しい」と思うメンバーばかり。岡本氏が西武選手を多く指名したり、藤田氏がロッテの内竜也をクローザーに抜擢したりと、“らしい”指名で集まった観客を沸かせた。

 そんななか、特に会場が沸いた3つの指名に焦点を当て、短期決戦に挑む侍ジャパンに必要な人材・メンバー構成の考え方について見ていきたい。

日本の4番は誰がふさわしいのか?


 里崎部長が「これだけは絶対に外せない」と1位で指名し、4番に据えたのが筒香嘉智(DeNA)だった。

「筒香指名に全力をかけてたんです! 今の日本球界での最強バッターが筒香。キャンプでも見て、話もしましたけど、やっていることも素晴らしいし、『筒香になりたい!』と思いたくなるくらいの完璧な打球でした」

 ほか、岡本氏は「対戦した中で一番威圧感を感じたバッター」として中田翔(日本ハム)を指名。藤田氏は「パンチ力があるし、低めだとはらうのが巧い。投げるところがなかなかなく、結局インハイ真っすぐの連投になる」と中村剛也(西武)を指名した。



クローザーは誰がふさわしいのか?


 2017WBCに挑む侍ジャパンに関して、よく話題にあがるのが「クローザーは誰にすべきか」問題だ。

「僕はずっと一貫して『クローザー則本』をオススメしています。ハートもあるし、三振が取れる。投手で一番欲しかったのが則本でした」と里崎部長。ちなみに、則本につなげる存在にはアンダースローの牧田和久(西武)を指名した。

「先発が菅野(智之、巨人)だとすると、本当は左を一枚挟んで、打者の目線を変えてから則本につなげたいところ。でも、いい左がいないのであれば、牧田投入で「上→下→上」という目線の変え方をしたいと思いました」


正捕手は誰がふさわしいのか?


 優勝した2006WBCの正捕手だった里崎部長は、一体誰を正捕手に選ぶのか? 注目が集まるなか、指名したのは嶋基宏(楽天)。その指名理由は嶋自身ではなく、投手陣にあった。

「僕の選んだ投手陣のキーマンは則本。ならば、則本と普段からバッテリーを組んでいる嶋を選ぶのが必然。僕もWBCで藤田さんと組むときは、やっぱりやりやすかったですもん」

 これには藤田氏も「投手としても、信頼して投げられるのはやっぱり大きい」と嶋の選出理由に同意していた。

 ちなみに、藤田氏が選んだ正捕手は、昨年ブレイクした原口文仁(阪神)。この日、会場が一番沸いた指名だった。その指名理由は「原口以外、打てる捕手がいない」というもの。すると、里崎部長が持論を続けた。

「打てるようにするのと守れるようにするの、どちらが難しいかといえば『打てるようにする』ほうが難しいんです。守備は後からでも巧くなれる。僕だって最初はヘタクソでしたからね」

 捕手・里崎といえば、「通算捕逸19個」のプロ野球最少記録の持ち主。その「最も捕逸が少なかった捕手」が言うのだから実に説得力があった。


 ほかにも、それぞれのポジションで納得の指名理由を語った3人のレジェンドたち。その深い野球談義に混ざりたいのであれば、『乾杯!ほろ酔いプロ野球部』に入部し、「里崎智也のプロ野球語り呑み」に参加するしかない!

 3月28日(火)には第11弾の「語り呑み」も開催決定。次回ゲストは引退したばかりの走塁のスペシャリスト、鈴木尚広(元巨人)氏だ。折しも2017WBCの直後であり、ペナントレース開幕の直前。「WBCの戦いをどう観たのか?」「開幕直前順位予想」などの話題で盛り上がること必至だ。

 イベントについて、詳しくはオンラインコミュニティ「乾杯!ほろ酔いプロ野球部」のホームページ(https://bukatsu.hikaritv.net/campaign/0024/)でチェックを。


取材・文=オグマナオト

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