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【ドラフト特集】本誌『野球太郎』12球団別ドラフト採点! 〜ソフトバンク、西武、楽天〜

2017-11-07(火)12:00

【ドラフト特集】本誌『野球太郎』12球団別ドラフト採点! 〜ソフトバンク、西武、楽天〜

 あの球団の指名は成功? それとも失敗? 本誌『野球太郎』編集部と本誌ライター陣が12球団のドラフト結果を検証&採点。詳しくは11月27日発売の『野球太郎 No.025 2017ドラフト総決算号&2018大展望号』の巻頭特集「12球団ドラフト採点&近未来展望」をご覧いただきたいが、ここではソフトバンク、西武、楽天の採点を先出し&ダイジェストで紹介しよう。

◎ソフトバンクのドラフト採点


■ドラフト採点:55点

 清宮幸太郎(早稲田実)、安田尚憲(履正社高)、馬場皐輔(仙台大)と3度くじを外したソフトバンクは吉住晴斗(鶴岡東高)を指名。優れた育成システムを誇り、近年も故障持ちの高校生投手を獲得してきただけに「育てられる自信」があるのだろうが、それにしても驚きの指名となった。

 吉住の長所は馬力と球速。ただ、田中正義、高橋純平、松本裕樹ら1軍定着を狙う若手投手陣に太刀打ちできるのか。数年後、「2017年の1位は誰だった?」と言われることのないよう励んでほしい。

 高橋礼(専修大)はソフトバンク投手陣にいないサブマリン。明るく元気なキャラクターの増田珠(横浜高)は、松田宣浩の後釜候補。椎野新(国士舘大)は吉住同様、投手陣の厚い層を破れるか。球団の育成力が試される。田浦文丸(秀岳館高)はよく5位まで残っていた。マウンド度胸があり、「投球」を知っている完成度の高い投手だけに、ルーキーイヤーから中継ぎで起用されるかもしれない。

 全体的に育成力を前提とした「らしい」指名だったが、1位競合で3度外したこと、指名選手の「逸材ぶり」が例年よりは今ひとつということで、ドラフト採点は55点。ただ、辛口の採点ながらも「いなさそうな選手」を指名し、特色は出せている。

■ソフトバンクの指名選手
1位:吉住晴斗(投手/鶴岡東高)
2位:高橋礼(投手/専修大)
3位:増田珠(外野手/横浜高)
4位:椎野新(投手/国士舘大)
★5位:田浦文丸(投手/秀岳館高)

育成1位:尾形崇斗(投手/学法石川高)
育成2位:周東佑京(内野手/東農大北海道)
育成3位:砂川リチャード(内野手/沖縄尚学高)
育成4位:大竹耕太郎(投手/早稲田大)
育成5位:日暮矢麻人(外野手/立花学園高)
育成6位:渡辺雄大(新潟アルビレックスBC)

(※★は会心の指名)

◎西武のドラフト採点


■ドラフト採点:60点

 先発、リリーフともに即戦力投手が大きな補強ポイントだった西武は田嶋大樹(JR東日本)を外した後、侍ジャパン大学日本代表で背番号1を背負ったスリークオーター左腕・齊藤大将(明治大)を指名。即戦力投手という方向性はぶれなかった。キレキレのストレートとスライダーで三振の山を築いてきた齊藤には1年目からリリーフでの活躍が期待される。

 西川愛也(花咲徳栄高)は今夏、埼玉勢初の甲子園優勝に貢献した地元のスター球児。ケガのため送球に不安があるなか、よくぞ指名したと評価したい。西川には「地元選手のサクセスストーリー」という未来を描きやすい。

 3位以降は、地方の有力選手を揃えた。これも西武らしい指名だ。都市部や名門校の厳しい環境で揉まれていないとも言えるが、西武の雰囲気ならのびのびと練習に取り組めそう。

 伊藤翔(投手/徳島インディゴソックス)は将来の先発候補。高卒1年目の今年、先発陣の中核を担い、四国アイランドリーグplusのなかでずば抜けた投球を見せた。完成度も高いので、早めに結果を出したい。與座海人(岐阜経済大)は齊藤とともに1年目から戦力になれるか。平良海馬(八重山商工高)と綱島龍生(糸魚川白嶺高)は、まずプロの水に慣れたい。

 即戦力投手を獲れたのはよかったが、全体的なドラフト採点は60点。1位で田嶋、2位で齊藤、3位が西川以下の指名となれば納得だったのだが、どこかぼんやりした指名になってしまったように思える。指名された選手たちには、数年後にそんなイメージを払拭する活躍を見せてほしい。

■西武の指名選手
1位:齊藤大将(投手/明治大)
★2位:西川愛也(外野手/花咲徳栄高)
3位:伊藤翔(投手/徳島インディゴソックス)
4位:平良海馬(投手/八重山商工高)
5位:與座海人(投手/岐阜経済大)
6位:綱島龍生(内野手/糸魚川白嶺高)

育成1位:高木渉(投手/真颯館高)
育成2位:齊藤誠人(捕手/北海道教育大岩見沢校)


◎楽天のドラフト採点


■ドラフト採点:75点

 野球太郎編集部が楽天の第1補強ポイントと見ていたのは「左打ち内野手のスラッガー」。それに合致した高校生スラッガー・清宮、村上宗隆(九州学院高)を競合で外してしまったが、2位で「国産アマダー」を見込める東京六大学リーグの長距離砲・岩見雅紀(慶應義塾大)を指名。「左打ち」「内野手」という条件には合っていないが、2度抽選を外しながらも和製大砲候補を指名し、いい形を作れた。

 1位の近藤弘樹(岡山商科大)は、あと1つ球種を増やして投球の幅を広げれば先発ローテ入りが見えてきそうだ。将来的に先発陣の柱になる可能性を秘めいている。二塁手の山崎剛(國學院大)には藤田一也の後釜を期待。飛んだり、跳ねたりの守備は見ていて楽しい。西巻賢二(仙台育英高)は華と堅実さを備えたリーダータイプの好遊撃手。末永くプレーしそうだ。

 全体的なドラフト採点は75点。1位で2人を外したものの失敗した点が見られず、しっかりとポイントを押さえた指名になった。加えて、ポテンシャルの高い独立リーガーの2人を下位で指名できたのも大きい。特に寺岡寛治(石川ミリオンスターズ)は今季の高梨雄平、森原康平のように1年目から活躍を期待したい。近年の楽天は下位指名が上手い。また、最近は近未来を見据え、ポテンシャル型を求めるところも好感が持てる。

■楽天の指名選手
1位:近藤弘樹(投手/岡山商科大)
2位:岩見雅紀(外野手/慶應義塾大)
3位:山崎剛(内野手/國學院大)
4位:渡邉佑樹(投手/横浜商科大)
5位:田中耀飛(外野手/兵庫ブルーサンダーズ)
6位:西巻賢二(内野手/仙台育英高)
★7位:寺岡寛治(投手/石川ミリオンスターズ)

育成1位:井手亮太郎(投手/九州産業大)
育成2位:松本京志郎(内野手/光南高)
育成3位:中村和希(外野手/天理大)

 本誌『野球太郎』の「12球団ドラフト採点&近未来展望」では細かな補強ポイントや近未来の予想布陣などを挙げながら、より深くドラフト結果を検証しているので、乞うご期待!


文=山本貴政(やまもと・たかまさ)

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