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今回は広島、巨人、DeNA! 助っ人13人の大所帯を抱えこむ巨人の評価はいかに!?


 7月の連載「プロ野球助っ人外国人選手 夏休み通信簿」もいよいよ最終回。ここまで9球団の助っ人事情をチェックしてきたが、ここで振り返ってみよう。

 評価は「たいへんよくできました」「よくできました」「まずまずです」「がんばりましょう」「もっとがんばりましょう」の5段階。

 ここまで最高評価の「たいへんよくできました」は日本ハムに、最低評価の「もっとがんばりましょう」はオリックスに付けてきた。

 果たして、最高、最低な評価を付ける球団が、再び出てくるのか。そのあたりにも注目しながら、広島・巨人・DeNAの通信簿を見ていこう。

広島:よくできました


 セ・リーグ首位を断トツで快走する広島。4月に通算2000安打を達成した新井貴浩、日米通算200勝目前の黒田博樹のベテラン勢と、「神ってる」で一躍ヒーローになった鈴木誠也らの若手がかみ合っている印象だ。もちろん、この快進撃には外国人選手の助太刀も効いている。

 投手では、来日2年目のジョンソンが大黒柱として君臨。昨季、防御率1位の栄誉に輝いた左腕は、今季も凡打の山を築いている。特筆すべきは、開幕から全ての登板でQSを達成していること。先発投手の役割を十分に果たしている。ハマると完封は当たり前、最悪でも6回3失点。首脳陣にとってもこれほどゲームプランを立てやすい投手はいないのではないか。

 救援陣は例年ウイークポイントになりがちだったが、今季はジャクソンとヘーゲンズという両助っ人が中崎翔太につなぐ役割を果たしている。剛腕のジャクソン、打たせて取るタイプのヘーゲンズと特徴は異なるが、両者とも「相手打線への壁」と化している。

 野手に目を向けると、来日5年目になるエルドレッドが相も変わらず本塁打を量産。中日から移籍のルナはケガに見舞われるも、復帰時期がちょうどエルドレッドの離脱時に重なる好タイミング。持ち前の勝負強い打撃で、カープファンの支持を集め始めている。

 首位チームらしく、文字通り助っ人の働きを果たしている広島には“よくできました”を与えたい。

巨人:もっとがんばりましょう


 最低評価が出てしまった。というか、この球団にはそれを与えざるを得ない。外国人選手の在籍数は12球団最多の13人(育成含む)。しかし、ほとんどの選手が実力を発揮できておらず、非常にコストパフォーマンスが悪い。

 なかでもガッカリ感が強いのは、マイコラスとポレダの2人。昨季はともに先発ローテーションの軸を担ったが、今季はほぼ見せ場はなし。マイコラスは右肩痛で1軍初登板を交流戦明けまで待たねばならず、ポレダは大型連休中に左上腕の痛みを訴え一時帰国。以後、1軍のマウンドには立っていない。

 昨季は2人で300イニング弱を賄ったが、今季は未だ50イニング未満の消化。高橋由伸監督も誤算だったことだろう。

 一方の野手では、メジャー通算122発の大物スラッガー・ギャレットに期待が集まるも、4番としてはイマイチ。6月26日のDeNA戦で1試合3本塁打をマークし、いよいよ「爆発」を予感させたが後が続かず。現状では「7番・レフト」が定位置になっている。

 ロッテから加入のクルーズは開幕直後に活躍するも、4月末に自打球を左足首に受けてからフェードアウト。新加入のガルシア、アンダーソンといったキューバ勢も存在感を示せず。

 投手・野手ともに「ガッカリ感」しか残らない巨人には、残念ながら“もっとがんばりましょう”の評価を付けなければならない。


DeNA:がんばりましょう


 来日4年目、DeNAで2年目を迎えるロペス。メジャーであのイチローと1・2番コンビを組んだことのある“エルチャモ”は、今季が最高の状態かもしれない。

 本塁打の数は1年目から18→22→25と年々増加。今季も70試合弱の出場で17本をマーク。左足親指の骨折で1カ月ほど離脱していたにも関わらず、昨季を上回るペースで量産している。守備面でも基本は一塁を守るが、有事の際には三塁手もこなせる。攻守において、チームへの貢献度は高い。アレックス・ラミレス監督の信頼の厚さもうかがえる。

 が、ロペス以外の外国人選手がなかなか続かない。主軸候補として獲得したロマックは低空飛行が続き、ついに指揮官も「我慢の限界」とギブアップ。ロマックに代わる形で入ってきたエリアンは来日初アーチを満塁弾で飾り、菊地亜美似の風貌で話題を呼んでいるが、もう少し経過を観察したいところだ。

 モスコーソ、ザガースキー、ペドリックの投手陣はいずれも絶対的な存在には至っていない。チーム初のCS出場に向け、彼らの活躍は不可欠なだけに、ここは“がんばりましょう”の評価で奮起を促したい。


文=加賀一輝(かが・いっき)

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